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ナオコ
元旅行会社の社員で、営業兼添乗員をしていました。今はIT商社でSaaS商材の販売推進をしています。趣味は旅行・韓国ドラマ鑑賞・英会話などなど。旅行会社勤務の経験を活かして、皆さまの旅行に役立つ情報をお届けします。

【徹底比較】近鉄の観光列車はどれがおすすめ?車両の特徴を紹介!

アイキャッチ_近鉄観光列車

主に関西地区を走っている近鉄(近畿日本鉄道)では観光列車も多く展開しています。2022年には新たに「あおによし」という観光列車が投入され、観光列車のラインナップが増えました。この記事では近鉄の観光列車はどれがおすすめなのか、車両の特徴などを比較しながら紹介していきます。

ナオコ

気軽に乗れる近鉄の観光列車!おすすめだよ!

目次

近鉄の観光列車の種類は?

近鉄

近鉄(近畿日本鉄道)は大阪府・奈良県・京都府・三重県・愛知県で鉄道を走らせている日本の大手私鉄です。JRを除く日本の鉄道事業者の中では最長の路線網を持っています。関西といえば近鉄というイメージが強いですが、近鉄は観光列車にも力を入れており、関西観光とのセットにおすすめです。

近鉄の観光列車はこちらの3つです。

  • 観光特急 あをによし
  • 青の交響曲
  • 観光特急 しまかぜ

それぞれどの区間を走っていてどういう特徴があるのかをご紹介していきます。乗ってみたい近鉄の観光列車を見つけてみましょう。

旅のおすすめ情報

観光列車の旅を探すなら「近畿日本ツーリスト」がおすすめです。全国の観光列車・寝台列車を利用したツアーを幅広く取り扱っています。こちらからチェックしてみてください!

近鉄の観光列車①:「観光特急 あをによし」

あおによし

「観光特急あをによし」は2022年4月29日にデビューした近鉄の最も新しい観光列車です。「あをによし」とは奈良にかかる枕詞で、古都・奈良の美しさをイメージして名づけられています。

車両デザインにも奈良の美しさを余すところなく表現しています。正倉院宝物にも使われた天平文様をイメージした柄や色使いが施され、外装のカラーは天平時代に高貴な色とされた紫色をあしらっています。

「観光特急 あをによし」の運行区間・運行日

観光特急あをによしの運行区間は京都駅~近鉄奈良駅~大阪難波駅間です。1日6便運行しており、1便目が大阪難波駅発京都駅行き、2便目~5便目は京都駅と近鉄奈良駅間を行き来し、最終6便目が京都駅発大阪難波駅行きです。原則木曜日を除く毎日運行しています。観光や紅葉シーズンなど時期によっては木曜日も運行します。

運行区間:京都駅~近鉄奈良駅~大阪難波駅
運行日:原則木曜日を除く毎日

「観光特急 あをによし」の乗車料金

観光特急あをによしはコスパの良さもおすすめのポイントです。京都駅~近鉄奈良駅間、近鉄奈良駅~大阪難波駅間、京都駅~大阪難波駅間の乗車料金を見てみましょう。

ツインシートを2名、サロンシートを3名または4名での利用を想定した場合の大人1名あたりの料金です。観光特急あをによしの乗車料金は普通運賃+特急料金+特別車両料金で計算します。

スクロールできます
区間乗車料金
京都駅~近鉄奈良駅普通運賃640円+特急料金520円+特別車両料金210円=1,370円
近鉄奈良駅~大阪難波駅普通運賃570円+特急料金520円+特別車両料金210円=1,300円
京都駅~大阪難波駅普通運賃960円+特急料金790円(割引適用後の金額)+特別車両料金210円=1,960円

子どもの運賃・料金は大人の半額になります。1泊2日で数十万という観光列車もある中、かなりお手軽で普段使いもできる観光列車と言えるでしょう。

「観光特急 あをによし」の車内設備

観光特急あをによしは4両編成で、1・3・4号車はツインシートタイプ、2号車は3~4名のグループ用のサロンシートタイプになっています。ツインシートは1席ずつの配置で、2人で向き合って座れるタイプと車窓を見られるタイプになっています。

家具メーカーによる特注デザインのシートのためより上質なシートにお座りいただけます。サロンシートはパーテーションで区切られているため、プライベート感満載な空間になっています。

「観光特急 あをによし」の車内サービス

観光特急あをによしの2号車には販売カウンターを常設しており、スイーツやアルコールを販売しています。あをによし車内販売限定のシェラトン都ホテル大阪考案「あをによしバターサンド」はぜひ食べておきたい一品です。

その他、まほろば大仏プリン大和抹茶ジェラートなど奈良ゆかりのスイーツが揃っています。アルコールもクラフトビールからワイン・日本酒まで取り揃えており、子どもには奈良県内で季節毎に採れる果物などで作るフレッシュジュースがおすすめです。

販売カウンターではキーホルダーやフェイスタオルなどあをによしオリジナルグッズの販売もしているので、乗車の記念に購入してみてはいかがでしょうか。また、観光特急あをによしには専属のアテンダントが乗車するので、隅々まで行き届いた車内サービスを受けられます。

近鉄の観光列車②:「青の交響曲(シンフォニー)」

青の交響曲

「青の交響曲」は上質な大人旅にふさわしい癒しと寛ぎをお届けする新たなコンセプトの観光特急として誕生した観光列車で、主に奈良県の飛鳥・洞川・吉野地区を走ります。落ち着いた濃紺色の車体カラーとゴールドラインが特徴で、自然豊かな南大阪線・吉野線沿線の景観に調和するデザインになっています。

「青の交響曲」の運行区間・運行日

青の交響曲の運行区間は大阪阿部野橋駅~飛鳥駅~吉野駅間です。1日4便運行しており、大阪阿部野橋駅と吉野駅間を2往復しています。原則水曜日を除く毎日運行しています。祝日や繁忙期など時期によっては水曜日も運行します。

運行区間:大阪阿部野橋駅~飛鳥駅~吉野駅
運行日:原則水曜日を除く毎日

「青の交響曲」の乗車料金

青の交響曲の乗車料金は普通運賃+特急料金+特別車両料金で構成されています。大阪阿部野橋駅~吉野駅間の乗車料金を見てみましょう。こちらは大人1人あたりの料金で、子どもの運賃・料金は大人の半額です。青の交響曲も非常にリーズナブルですね。

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区間乗車料金
大阪阿部野橋駅駅~吉野駅普通運賃990円+特急料金520円+特別車両料金210円=1,720円

「青の交響曲」の車内設備

青の交響曲は3両編成で、1号車・3号車は2人用のツイン席、3~4人用のサロン席で構成されており、2号車はラウンジ車両になっています。座席は全てデラックスシートなので、上質な空間でゆっくり寛げます。

ラウンジ車両は飲み物片手に気軽に談笑を楽しめるスペースになっており、バーカウンターも配備しているので車内がまるでラウンジバーのような雰囲気に包まれます。

「青の交響曲」の車内サービス

青の交響曲では南大阪線・吉野線沿線の食の魅力も提供しています。西吉野の柿スイーツセット奈良大和肉鶏カレー柿の葉寿司吉野葛入りごま豆腐など地元名産のグルメを販売しています。アルコールも充実しており、吉野の地酒御所・葛城・橿原の地酒の飲み比べセットがあるので、日本酒好きの方はぜひ試してみましょう。

オリジナル御朱印帳やキーホルダーなど青の交響曲オリジナルグッズもラインナップ豊富に販売しているので、乗車記念に購入してみてはいかがでしょうか。また、青の交響曲にも専属のアテンダントが乗車しているので、行き届いたサービスを提供しています。

近鉄の観光列車③:「観光特急しまかぜ」

しまかぜ

「観光特急しまかぜ」は大阪難波・京都・近鉄名古屋から伊勢志摩への旅のために運行しており、日本の観光列車ランキングで何度も1位を獲得するほど人気のある観光列車です。乗ること自体が楽しみとなることをコンセプトに最高級のくつろぎを提供しています。伊勢志摩の晴れ晴れとした空をイメージしたブルーの車体カラーがトレードマークです。

「観光特急 しまかぜ」の運行区間・運行日

観光特急しまかぜの運行区間は大阪難波駅~賢島駅間京都駅~賢島駅間近鉄名古屋駅~賢島駅間の3ルートです。3ルートとも1日1往復の運行で、大阪難波駅~賢島駅間は火曜日を除く毎日、京都駅~賢島駅間は水曜日を除く毎日、近鉄名古屋駅~賢島駅間は木曜日を除く毎日運行しています。いずれも繁忙期は火曜日・水曜日・木曜日もそれぞれ運行する場合があります。

運行区間:大阪難波駅~賢島駅・京都駅~賢島駅・近鉄名古屋駅~賢島駅
運行日:大阪難波駅~賢島駅は原則火曜日を除く毎日
    京都駅~賢島駅は原則水曜日を除く毎日
    近鉄名古屋駅~賢島駅は原則木曜日を除く毎日

「観光特急 しまかぜ」の乗車料金

観光特急しまかぜの乗車料金は普通運賃+特急料金+しまかぜ特別車両料金で構成されています。大阪難波駅~賢島駅間、京都駅~賢島駅間、近鉄名古屋駅~賢島駅間の大人1名あたりの乗車料金を見てみましょう。子どもの運賃・料金は大人の半額です。

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区間乗車料金
大阪難波駅~賢島駅普通運賃2,350円+特急料金1,640円+特別車両料金1,050円=5,040円
京都駅~賢島駅普通運賃2,590円+特急料金1,930円+特別車両料金1,160円=5,680円
近鉄名古屋駅~賢島駅普通運賃2,010円+特急料金1,640円+特別車両料金1,050円=4,700円

観光特急あをによし・青の交響曲より運行距離自体が長いこともありますが、観光特急しまかぜは特別車両料金を見ても高めの設定になっています。それでも世の中の観光列車に比べると、普通運賃へのアップ料金はさほど高くないので十分おすすめできます。

「観光特急 しまかぜ」の車内設備

観光特急しまかぜは6両編成で、1・2・5・6号車は3列配置のシート構成になっており、3・4号車はグループ席車両カフェ車両になっています。

3列配置のシートは本革を使ったプレミアムシートで、前後の間隔を125cmも確保しているためゆっくり足を伸ばして寛げます。先頭になる1・6号車はハイデッカー構造の展望車両になっており、大きなガラスで迫力ある前方の展望を楽しめます。

カフェ車両では外向きに配置された席でゆっくりと食事やドリンクを楽しめます。グループ席車両には靴を脱いで寛げる和風個室や洋風個室を用意しており、よりプライベート感溢れる乗車体験となるでしょう。

「観光特急 しまかぜ」の車内サービス

観光特急しまかぜでは食事・お弁当・スイーツ・アルコール・ドリンクとラインナップ豊富に販売しています。食事は沿線の名物を取り揃えており、一番人気は海の幸ピラフです。その他、松坂牛カレーや松坂牛重など人気グルメが食べられます。アルコールもクラフトビールからワイン・日本酒まで各種取り揃えています。

車内限定販売のオリジナルグッズも見逃せません。オリジナルピンバッジやタオルなどしまかぜでしか手に入らないグッズがたくさんあるのでぜひチェックしてみましょう。また、しまかぜにも専属のアテンダントが乗車し、軽食や飲み物の販売・おしぼりの配布・記念撮影のお手伝いなどきめ細やかなサービスを提供してくれます。

近鉄の特急列車「ひのとり」もおすすめ

ひのとり

観光列車とは呼んでいませんが、近鉄には「ひのとり」という特急列車もあり、準観光列車的な位置づけでとても人気があります。2020年に近鉄では初となるグッドデザイン・ベスト100を受賞し、2021年には鉄道友の会が制定するブルーリボン賞に選定されました。

ひのとりが優れている点は快適性を追求した空間で、全席バックシェルタイプを採用しているため、後ろの席を気にすることなくリクライニングを利用できます。

レギュラー車両プレミアム車両がありますが、レギュラー車両の席でも座席の前後の間隔が116cmあり、プレミアム車両だと130cm取られているため、脚を伸ばしてゆっくり寛げます。さらにプレミアム車両は本革を使用したシートのためよりリラックス度が高いです。

大阪難波駅と近鉄名古屋駅間を行き来しており、平日は7:00から21:00まで1時間おきに運行しています。休日はやや本数を増やして運行しています。普段使いもできるのでおすすめです。

近鉄の観光列車はどれがおすすめ?

おすすめ

「観光特急あをによし」「青の交響曲」「観光特急しまかぜ」を紹介してきましたが、どれが一番おすすめなのでしょうか。どの観光列車もそれぞれ魅力がありおすすめできるので、まずは行きたい場所から選んでみましょう

近鉄の観光列車は気軽に安価で乗れる列車ばかりなので、行きたい場所へ行く途中で走っている観光列車があればぜひ予約して乗ってみてください。

その中でも観光特急しまかぜは少し料金設定が高いことからもわかるように、ワンランク上の乗車体験ができるでしょう。何度も全国1位を取っている観光列車の魅力がどこにあるのか実際に乗車して確かめてみてはいかがでしょうか。

まとめ

近鉄の観光列車をご紹介してきました。関西の魅力が存分に詰まっていながら手軽に乗車できる観光列車ばかりなので、ぜひ近畿圏へ出かける際は移動手段として観光列車への乗車を検討してみてはいかがでしょうか。

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