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ナオコ
元旅行会社の社員で、営業兼添乗員をしていました。今はIT商社でSaaS商材の販売推進をしています。趣味は旅行・韓国ドラマ鑑賞・英会話などなど。旅行会社勤務の経験を活かして、皆さまの旅行に役立つ情報をお届けします。

LCCはなぜ安いの?航空運賃を安くできる理由を徹底解説

アイキャッチ_LCC

格安航空会社・LCCのニーズはますます拡大しており、LCCで安く旅行を楽しむ方が増えています。LCC=安いというイメージが定着していますが、そもそもLCCはなぜ安いのでしょうか。航空運賃の常識を覆す価格帯の航空券が並んでおり、LCCの裏側の仕組みが気になってしまいますよね。この記事では、LCCが安い航空券を販売できる理由をご紹介します。

ナオコ

理由がわかれば安心して搭乗できそうだ!

目次

格安航空会社 LCCとは?

Peach

LCCとは格安航空会社のことで、Low Cost Carrier(ローコストキャリア)の頭文字です。その名の通り航空券が安いことに特徴がある航空会社で、国際線・国内線と路線をどんどん増やしています。LCCに対してJALやANAのような従来の航空会社はフルサービスキャリアと呼ばれています。

日本で運航しているLCC

日本で運航しているLCCは、Peach(ピーチ)ジェットスタージャパンスプリングジャパン(旧春秋航空日本)ZIPAIRがあります。安い航空会社としてスターフライヤーやスカイマーク・ソラシドエアなどが思い浮かぶ方もいるかもしれませんが、厳密にこれらはLCCの括りではありません。ただ、安いことに変わりはないのでLCCと一緒くたに考えられることも多いです。

人気LCCのZIPAIRについてはこれらの記事もチェックしてみてください!

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LCCが安い理由を徹底解説

お金

それでは早速LCCが安い理由に迫っていきます。格安航空券の裏にあるからくりをチェックしてみましょう。

LCCが安い理由①:機種を絞ってコスト削減

フルサービスキャリアは航空機の機種のラインナップが豊富ですが、LCCは航空機の機種を限定することで安い料金を実現しています。例えば、フルサービスキャリアのJALだとエアバスA350・ボーイング777・787・767など11種類ほどの機種を展開していますが、LCCでは、エアバスA320ボーイングB737の2機種に限定している場合が多いです。

まず、この2機種は最も売れている機体のため、大量生産されており、その分価格も安く設定されています。また、飛行機の操縦免許は機種ごとに必要とされているため、機種を限定することでパイロット教育コストを削減できます。メンテナンスを行う整備士についても、同じ機体であればその機体に特化した整備士がローコストで教育できるのです。

LCCが安い理由②:座席数を増やす

同じ機種であっても座席数を多くすることでより多くの方が搭乗でき、料金を回収できる乗客の頭数が増えるので、その分1席ごとの設定料金を安く抑えられます。ただし、これはデメリットにもなり得ます。フルサービスキャリアと同じ大きさの機体に座席を多く詰め込むことになるので、自ずと一人一人のスペースは狭くなり窮屈に感じます

LCCが安い理由③:サービスの簡素化・有料化

LCCは無料のサービスを極力カットし、有料オプション扱いにしています。フルサービスキャリアであれば当たり前のように無料で提供される機内食・ドリンクは有料になっており、座席モニタも設置されていないケースがほとんどです。毛布やひざ掛けも有料だったり、用意されていなかったりします。

客室乗務員が対応する機内サービスを簡素化することで、客室乗務員自体の人数を減らせるため、人件費の削減が実現できます。また、手荷物預けも大きさ・重さに関わらず全て有料になります。このようにサービスを有料オプション化することで、航空運賃自体を安く見せています。

LCCが安い理由④:予約はインターネット中心に

LCCの航空券予約はインターネット予約が中心となります。フルサービスキャリアの場合は、インターネット予約に加えてリアルな販売窓口や支店が設けられているため、人件費や事務所運営費がかかってきます。LCCはインターネット予約に集約することで人件費や事務所運営費を削減でき、その分航空券の格安化を実現できているのです。

LCCが安い理由⑤:駐機時間を減らす

航空機は空港に止まっている間は駐機料金が発生してしまいます。この駐機料金を極力削減するために、乗客をある空港へ運んだら、なるべく早く乗客を乗せて戻るスケジュールを組んでいます。フライトスケジュールの工夫によるコストカットを航空券の安さに反映させているのです。ただ、問題はあり、一度遅延が発生してしまうと次のフライトスケジュールに影響を及ぼしやすいので、LCCは遅延を起こしやすいと言われてしまっています。

LCCが安い理由⑥:着陸料の安い地方空港を利用する

就航する空港では空港着陸料が発生します。空港着陸料の金額設定はどの空港でも一律ではなく、都心に近い便利な空港だと高めに設定がされています。東京の羽田空港にLCCが就航しておらず、成田空港にLCCが集中しているというのはこの理由によるものです。

羽田空港は都心に近く便利な立地にあるため空港着陸料が高いですが、成田空港だと都心からも離れており、アクセスがそれほどよくないため、空港着陸料が安めに設定されています。空港着陸料の安い空港に就航させることで、格安運賃が設定できているのです。

LCCにデメリットはある?

悩む

安く飛行機に乗れていいことばかりのように見えますが、LCCにもデメリットがあります。LCCに向いている人・向いていない人の特徴もご紹介するので、LCCにするかフルサービスキャリアにするか慎重にチョイスしましょう。

LCCのデメリット
  • 当たり前のサービスが有料になる。
  • 座席が狭いので、快適性に欠ける。
  • 空港へのアクセスがしにくい。

このくらい無料でサービスしてもらえるだろうということでも全て有料扱いなので、有料オプションを追加していくと逆にフルサービスキャリアより高くついてしまうことも。

また、座席が多い分一つ一つの座席幅が狭いので、快適な空の旅とはならないかもしれません。特に長距離路線の場合は疲労がたまりやすく、さらに機内エンターテインメントも有料かサービス自体ないかなので、気を紛らわすこともできず苦痛に感じるかもしれません。

都心の便利な空港には就航していないケースが多いので、空港へのアクセスに難があります。空港までの交通費が余計にかかることもしばしばです。成田空港を例にとってみると、成田空港までのアクセスに時間がかかってしまい、さらに成田空港内でも一番遠いターミナルの発着になるため、空港内での移動も一苦労です。

LCCは安全性に問題があるのでは?と気にする方もいますが、これは間違いです。LCCであっても安全運航に対しての考え方はフルサービスキャリアと同じなので、LCCだから事故の危険があるというのは誤った先入観と言っていいでしょう。

LCCに向いている人・向いていない人はこんな人!

LCCに向いている人・向いていない人の特徴をまとめるとこのようになります。

LCCに向いている人
  • 荷物が少なく、短距離路線をとにかく安く行きたい人
  • LCCが就航している空港の近くに住んでいる人
  • スマホやタブレットに映画や音楽などのエンターテインメントを入れて持ち込める人
LCCに向いていない人
  • 機内食やドリンクなど機内サービスを楽しみにしている人
  • 荷物が多い人
  • 都心に住んでいる人
  • 長距離路線に搭乗する人

まとめ

LCCが安い理由をご紹介してきました。あらゆる工夫をたくさん施して、破格の格安料金を実現しています。航空運賃が安いと気軽に旅行しやすいので、一度LCCを利用してみて、LCCを知る機会にしてみてはいかがでしょうか。

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