従来、宿泊先といえばホテルや旅館が一般的でしたが、最近は民泊やゲストハウスへの宿泊も増えており、宿泊先の選択肢が広がっています。近年人気が高まっている民泊とゲストハウスですが、両者にはどのような違いがあるのでしょうか。この記事では民泊とゲストハウスの違いからそれぞれのメリット・デメリットまでご紹介します。

民泊・ゲストハウスそれぞれの特徴を理解して、今後の宿泊先の候補先に入れてみよう!
民泊とゲストハウスの違い

旅行する際の宿泊先としてホテルや旅館の選択肢に加えて、最近は民泊・ゲストハウスへの宿泊を選択するケースも増えています。民泊とゲストハウスは同じような宿泊場所のイメージがありますが、実は各々定義が異なります。定義にどのような違いがあるのか見てみましょう。
「民泊」の定義
「民泊」はその名の通り、一般の民家に宿泊することを指しており、英語ではバケーションレンタルと呼ばれます。海外では早くからバケーションレンタルが広く浸透していましたが、日本では2013年に旅館業法の特例で「特区民泊」が法制化され、2017年に全国を対象とする住宅宿泊事業法が成立しました。従って民泊は住宅宿泊事業法の元で営業することとなります。
住宅の全部または一部を貸して宿泊料を徴収することを継続的に行いたい場合は、旅館業法の適用を受けた上で簡易宿所営業の許可が必要となります。この営業許可を得るためには、宿泊者数が10人未満の施設は客室延床面積が1人辺り3.3平方メートル以上、10人以上の施設は合計で33平方メートル以上でないといけないといった基準をクリアする必要があります。
「ゲストハウス」の定義
「ゲストハウス」は旅館業法に基づいた安価な簡易宿泊施設と定義されており、ホテルや旅館と同じ分類になります。ただ、ホテルや旅館と違い、規模が小さく相部屋なことも多く、バス・トイレは共用で食事はなしというのが基本スタイルとなっており、その分格安で宿泊できるようになっています。
民泊のメリット

民泊は一般の民家に宿泊するスタイルであることがわかりましたが、民泊のメリットはどこにあるのでしょうか。泊まる側の目線でいくつか上げて見ます。
その土地で暮らす感覚を味わえる
民泊はその地域に暮らしているかのような感覚を味わえるのがメリットです。ホストの方との交流も楽しめ、よりその土地の文化や習わし・伝統を理解できる機会になります。その土地ならではの体験をプログラム化しているホストも多く、普通の観光旅行では味わえない体験ができるでしょう。特に田舎体験や農家体験ができる民泊は人気があります。
タイプがさまざまある
民泊は一軒家を一棟貸ししたり、マンションの一室を貸し出したり、ホストの方が暮らしている家に宿泊したりとタイプが様々あります。旅行をする目的や人数に合わせて最適な民泊タイプをチョイスすると良いでしょう。
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民泊のデメリット

民泊にデメリットはあるのでしょうか。これも泊まる側の目線で見てみましょう。
アメニティ類が用意されているケースは少ない
ホテルや旅館に泊まると歯ブラシやドライヤー・タオルなどのアメニティは当たり前のように付いてきますが、民泊の場合はほとんどの施設でアメニティの用意がないと思った方がよいです。民泊施設の立地は必ずしもアクセスの良い場所とは限らず、近くにスーパーやコンビニがないケースもあるので、あらかじめ用意して持って行きましょう。
違法民泊もゼロではない
法整備も進んできて違法な民泊経営はほとんどなくなってきていますが、全くないかというと残念ながらそうではありません。違法な民泊で犯罪に巻き込まれるケースもあるので、施設選びは慎重に行う必要があります。法律に従って運営されているかどうかを必ずチェックしましょう。
ゲストハウスのメリット

ゲストハウスは旅館業法の元、ホテルや旅館に比べて格安で泊まれる簡易的な宿であることがわかりましたが、ゲストハウスのメリットはどこにあるのでしょうか。
宿泊料金が格安
最も大きな特徴なのが宿泊料金の安さです。ホテルや旅館だと1泊平均10,000円以上がほとんどですが、ゲストハウスだと安いところで3,000円前後という宿泊料金もあります。何泊かする長い旅行の場合、ホテルや旅館だと宿泊料金のコストがかさむため、ゲストハウスを利用することで大幅にコストカットできます。
宿泊者同士の交流が楽しめる
ゲストハウスには共同キッチンや共同交流スペースがあるケースが多く、一緒に宿泊している方と交流を楽しむのも醍醐味の一つです。海外から来た旅行者がゲストハウスに宿泊することも多く、国際交流が手軽に楽しめ、世界が広がります。
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ゲストハウスのデメリット

続いてゲストハウスのデメリットを見てみましょう。
相部屋になることが多い
ゲストハウスの場合、シングルルームは少なく、大部屋で他の旅行者と一緒に宿泊するケースが多いです。宿泊時にプライベートな時間を作りたい方には不向きと言えるでしょう。女性向けに女性フロアを設けている施設も増えているので、過ごしやすい工夫はきちんと考えられています。
セキュリティ面の不安
相部屋となり、個人スペースとしてはベッドのカーテンで仕切られているだけというところが多いため、セキュリティ面の不安はやはり付いて回ります。鍵付きのロッカーを貸し出している施設も多いですが、毎回鍵をもらって出し入れしてというのは少々面倒なので、貴重品は小さくまとめて手元から離さないようにしておくのがよいでしょう。
まとめ
民泊とゲストハウスの違い、それぞれのメリット・デメリットをご紹介してきました。普段ホテルや旅館に宿泊している方は民泊やゲストハウスを利用して、いつもとは少し違った旅をしてみてはいかがでしょうか。