オーストラリアのシドニーといえば真っ先に思い浮かべるのがオペラハウスでしょう。独創的な外観が印象的な建造物ですが、歴史的建造物というわけではないのになぜ世界遺産に登録されたのでしょうか。この記事では、オペラハウスが世界遺産に登録された理由やオペラハウスの見どころをご紹介します。
シドニーのオペラハウスってどんな建築物?

オペラハウスはオーストラリアのシドニーにあるコンサートホール・劇場で、20世紀を代表する近代建築物です。設計者はヨーン・ウツソンという建築家で、1959年に着工し1973年に竣工しました。着工から竣工まで14年もの時間がかかっているのは、独創的な形状で設計されていて構造を作るのにかなりの時間がかかったためです。
完成後、このオペラハウスの独創的な景観は世界から賞賛を受け、シドニーにとどまらずオーストラリアのシンボルとまで呼ばれています。世界遺産に登録されたこともあり、世界中から多くの観光客が集まっています。
オペラハウスの構造
オペラハウスは面積が1.8ヘクタールで、総面積にすると4.5ヘクタールになります。建物の長さは183mあり、一番広いところの幅は120mです。オペラハウスの特徴でもある白い屋根はスウェーデン製のタイルでできており、タイルの数でいうと105万6000枚も貼られていると言います。外壁にも使われているので、タイルにも注目してみてください。
オペラハウスの内部にはオーケストラの演奏会などが開かれるコンサートホール、オペラ歌劇が開かれるオペラ劇場、その他演劇などが行われるドラマシアターやプレイハウス・スタジオシアターを備えています。
最も大きいコンサートホールは2,679人収容規模で、世界最大級のパイプオルガンが見どころです。オペラ劇場のジョーン・サザーランド劇場は1,507人収容規模で、オペラ・オーストラリアの本拠地にもなっています。ドラマシアターは544席・プレイハウスは398席・スタジオシアターは364席備えています。
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オペラハウスが世界遺産に登録されたのはなぜ?

オペラハウスは2007年に世界遺産に登録されました。オーストラリアでは17番目の登録で、これまで登録された世界遺産の中では最も新しい建築物になります。世界遺産というと長い歴史を経たものが登録されるケースが多いですが、なぜ新しい近代の建築物のオペラハウスが世界遺産登録に至ったのでしょうか。
世界遺産に登録されるためには、日本ユネスコ協会同盟が定める10個の基準を1個でも満たす必要があると定められていますが、一般的には2個以上の基準を満たして登録となるケースが多いです。オペラハウスの場合は異例で「人間の創造的才能を表す傑作である。」この1個の基準を満たしただけで登録となりました。
オペラハウスの海に浮かぶヨットの帆をイメージした外観がシドニーの港の風景に非常にマッチしていること、白いタイルの屋根が折り重なるデザインも類まれな独創的構造であることが高く評価されており、「人間の創造的才能を表す傑作である。」という1つの基準だけでも登録に至ると判断されたのです。
長い歴史を持つ建築物が世界遺産になることが多い中、オペラハウスが歴史の浅い近代建造物であることは、その独創性をもってして登録のハードルにはなりませんでした。それほど高く評価された傑作であると言えるでしょう。
オペラハウスの見どころはここ!

高い技術で作られ、世界遺産に登録されたオペラハウス。一生に一度は見ておきたい世界的に有名な観光スポットです。オペラハウスの見どころをご紹介するので、オペラハウスに行く時は見どころを抑えて観光してみましょう。
オペラハウスとシドニーハーバーブリッジを一望
オペラハウスのそばにはシドニーで人気を二分する観光スポットのシドニーハーバーブリッジがあります。オペラハウスとシドニーハーバーブリッジはタッグを組んで素晴らしいを光景を映し出すことで有名です。
オペラハウスから入り江を挟んだ対岸にあるミセス・マッコーリーズ・ポイントはオペラハウスとシドニーハーバーブリッジ両方を入れた映える写真が撮れるスポットなので押さえておくとよいでしょう。THE・シドニーな一枚が撮れますよ。ミセス・マッコーリーズ・ポイントでの写真撮影を含んだツアーもあるので効率よく巡りたい方にはおすすめです。
オペラハウスをさまざまな角度から鑑賞
オペラハウスの魅力は世界遺産としても評価された独創的な設計です。貝殻を積み重ねたようなデザインの屋根は見る角度によって全く異なる印象となるので、いろいろな角度からオペラハウスを鑑賞してみましょう。
遠くから見ると屋根のタイルは全て白く見えますが、近くから見てみると白一色ではなく薄いクリーム色が使われていることがわかります。その違いを見つけるのも貴重な見どころです。
オペラハウスのライトアップ
オペラハウスは夜になるとライトアップされるので、日中とは全く違った光景を鑑賞できます。ロマンチックな雰囲気満載な夜のオペラハウス鑑賞も欠かせません。オペラハウスが面しているシドニー湾のナイトクルーズツアーが多く催行されているので、海側からオペラハウスのライトアップを鑑賞するのもおすすめです。
シドニーで毎年恒例の「ビビッドシドニー」という光の祭典イベントが5~6月にかけて20日間ほど開催されます。光の祭典としては世界一の規模を誇り、シドニーの人気観光地がその年のテーマに則って趣向を凝らしたライトアップがされます。
オペラハウスももちろん含まれており、七色の光からプロジェクションマッピングまで見応えたっぷりなライトアップなので、ビビッドシドニーの開催時期を狙って行くのもおすすめです。
内部見学ツアーで館内をじっくり見学
オペラハウスは内部の観光も欠かせません。オペラハウス内は無料で自由に入れますが、オペラ劇場など各会場で催される公演を見るためには別途チケットが必要という仕組みです。
オペラハウスでは内部をじっくりと巡る内部見学ツアーが多数催行しており、オペラハウスの歴史や設計を詳しく解説しつつ、公演がない時間帯には劇場内に入ることもできるのでおすすめです。日本語ツアーもちゃんとあるので、オペラハウスへの理解がぐっと深まるでしょう。
オペラコンサートを鑑賞
オペラハウスの大ホールでオペラコンサートの鑑賞ができたら完璧なオペラハウス観光となるでしょう。オペラハウス内で行われるコンサートはオペラハウスの公式サイト上から予約ができるようになっています。

チケット予約時に座席の指定もできます。ただし、海外の方は郵送でチケットを受け取れないので、開演の30分前までにオペラハウスのBox Officeでチケットを受け取る必要があります。
海外のWEBサイトで予約するのは不安という方は、ツアー会社でも公演チケットを扱っていることがあるので探してみるのをおすすめします。
まとめ
シドニーのオペラハウスが世界遺産に登録された理由やオペラハウスの見どころをご紹介してきました。世界的にも高く評価され、類まれなる設計は一見の価値があります。構造にも注目してオペラハウスを見学してみてくださいね。