立山黒部アルペンルートは富山県の立山と長野県の扇沢を結ぶ標高3000m級の北アルプスを貫く山岳観光ルートです。さまざまな乗り物を乗り継ぎながら観光できることで有名で、人気の観光スポットとなっています。この記事では立山黒部アルペンルート観光のおすすめ時期と合わせて楽しみ方や観光にかかる所要時間の情報をご紹介します。

登山・ハイキング好きな方は一度は行っておきたいスポットだよ!
立山黒部アルペンルートってどんなところ?

立山黒部アルペンルートは富山県の立山駅と長野県の扇沢駅を結ぶ、世界でも有数の大規模観光山岳ルートです。全長は37.2kmほどあり、最大高低差は1,975mもあります。1971年に全線開通しました。
立山黒部アルペンルートは徒歩の他にロープウェイやケーブルカー・電気バスなどの6つの乗り物を乗り継いで移動しながら観光するのが特徴です。登山・ハイキング好きの方のみならず、乗り物好きの方にも人気のスポットとなっています。
立山ケーブルカー(7分)
立山高原バス(30分)
立山高原バス(20分)
立山トンネルトロリーバス(10分)
立山ロープウェイ(7分)
黒部ケーブルカー(5分)
徒歩(15分)
関電トンネル電気バス(16分)
山岳地帯ならではの大自然のさまざまな表情や絶景が見られ、楽しくハイキングができるコースになっています。圧倒的なスケール感を誇る景色の数々を余すところなく見学しましょう。乗り物も普段乗ることができない珍しい乗り物がたくさんあるので、その点も楽しめるポイントです。
立山黒部アルペンルート観光のおすすめ時期

立山黒部アルペンルートへはいつ行くのがおすすめなのでしょうか。立山黒部アルペンルートは四季に応じた見どころがあります。ちなみに、全線営業期間は毎年4月中旬~11月30日です。冬季は閉鎖しているのでご注意ください。
雪の大谷を見たい方は4月~6月中旬がおすすめ
立山黒部アルペンルートの冬は春先まで続きます。標高2450mの立山室堂平は特に豪雪地帯として知られ、その中でも大谷は特に積雪が多く、雪の深さは20mにも及ぶと言われています。ここを通る道路を作るために除雪して約500mの雪壁ができあがり、その区間が「雪の大谷」という有名な観光スポットとなっています。
雪の大谷ウォークイベントが毎年開催され、例年4月のアルペンルート全線開通~6月中旬まで行っています。雪の大谷を見たい方はこの時期に訪れるのがおすすめです。
紅葉を見たい方は9月中旬~11月上旬がおすすめ
立山黒部アルペンルートは紅葉の名所としても知られています。北アルプスが赤く染まる様子はまさに圧巻の光景です。立山黒部アルペンルート内は標高差があるため、場所によって紅葉の時期は少しずれますが、概ね9月中旬~11月上旬が紅葉を楽しめる時期です。
標高の高い場所は紅葉時期が早く、標高の低い場所は紅葉の時期が遅いので、行く時期に応じて紅葉鑑賞の場所を決めるとよいでしょう。
立山黒部アルペンルートへの旅行はクラブツーリズムがおすすめです。立山黒部アルペンルートのツアーを豊富に用意しており、バスツアーに定評のあるクラブツーリズムなら個人で行くよりラクに効率よく回れます。こちらからチェックしてみてください!
立山黒部アルペンルートの楽しみ方

立山黒部アルペンルートは特徴が多い山岳観光ルートになっているため、楽しみ方がたくさんあります。雪の大谷・紅葉については先にご紹介したので、それ以外での立山黒部アルペンルートの楽しみ方をご紹介します。
絶景ハイキング
立山黒部アルペンルートにはハイキングコースがたくさんあります。本格登山コースから軽い散策コースまでさまざまあるので、体力や時間によって選択するとよいでしょう。コースによって見られる表情は異なりますが、どこも北アルプスの絶景を間近に見られるため、飽きることなく歩けます。
- 初心者向け登山コース
- 3000m級の峰の頂に立てます。
- 所要時間:約3時間40分
- ベストシーズン:7月中旬〜9月中旬
黒部ダムの観光放水
立山黒部アルペンルート内の観光スポットの一つである黒部ダムでは観光放水を実施しており、一番人気のイベントになっています。毎秒10t以上もの大量の水が放出される様子は圧巻で、必ず写真に収めておきたいところです。観光放水を行っている時期は6月26日~10月15日なので、この期間中に訪れましょう。
6つの乗り物
立山黒部アルペンルートは6つの乗り物を乗り継いで進む形となっており、普段乗れない乗り物ばかりなので思い出に残るでしょう。大観峰と黒部平を繋ぐ立山ロープウェイは一本も支柱がないワンスパンロープウェイになっており、動く展望台として360度の大パノラマを楽しめます。
- 立山ケーブルカー
- 立山高原バス
- 立山トンネルトロリーバス
- 立山ロープウェイ
- 黒部ケーブルカー
- 関電トンネル電気バス
最高の雲上ステイ
立山黒部アルペンルートの途中には宿泊できるホテルもあります。室堂ターミナル近くにあるホテル立山は標高2,450mのところにあり、日本一高所にある観光ホテルとして知られています。日本一高所にあるため、星に一番近いホテルとしても知られており、都会では見られない満天の星空を間近に鑑賞できます。
立山連峰から昇る日の出も圧巻で、最高のご来光を拝めます。館内では、日本名水百選に選ばれている立山玉殿の湧水を使用した湯で旅の疲れを癒せます。
立山黒部アルペンルート観光の所要時間

立山黒部アルペンルートは観光するコースや時期によって所要時間が異なってきます。コースごとに所要時間の目安をご紹介するので、予定しているコースの所要時間を参考にしてください。ゴールデンウィークや連休などは大変混み合いますので、通常の所要時間+1~2時間余裕を持つとよいでしょう。
コース | 所要時間 |
---|---|
通過型コース (立山駅~扇沢) | 片道6~7時間 (うち、昼食1時間) |
往復型コース (立山駅~室堂) | 往復5~6時間 (うち、昼食1時間) |
往復型コース (扇沢~室堂) | 往復6~7時間 (うち、昼食1時間) |
往復型コース (立山駅~黒部ダム) | 往復8~9時間 (うち、昼食1時間) |
往復型コース (扇沢~黒部ダム) | 往復2~3時間 (うち、昼食1時間) |
まとめ
立山黒部アルペンルートのおすすめ時期や楽しみ方をご紹介してきました。大自然の絶景が楽しめる日本でも有数の山岳観光コースなので、泊りがけでゆっくりアルペンルート散策を楽しみたいですね。