西日本三大美術館と言われているのが島根県の足立美術館・岡山県の大原美術館・徳島県の大塚国際美術館です。国内外から評価が高い3つの美術館ですが、どの美術館がおすすめなのでしょうか。この記事では3つの美術館の特徴や見どころを比較しながらご紹介します。自分好みの美術館を見つけてみてください。

次の休日は美術館へ出かけてみよう!
足立美術館ってどんな美術館?

足立美術館は島根県安来市にある美術館で、横山大観を始めとする近代日本画を中心に展示しています。島根県安来市出身の実業家・足立全康によって昭和45年に開館し、今では国内外から年間60万人以上が訪れるほどの人気を誇っています。収蔵点数は約2000点に及び、近代日本画の他にも北大路魯山人の陶芸や平櫛田中の木彫なども展示されています。
横山大観の作品は足立美術館の展示の中心でもあるため大変充実しており、初期から晩年までの約120点が収蔵されています。季節の変化に合わせて展示を切り替えて順次公開をしています。
足立美術館の見どころ
足立美術館には美術品の他にもう一つ大きな見どころがあります。それは足立美術館を取り囲むように広がる日本庭園です。庭園も絵画の一つであるという信念のもと、作庭にも力を入れており、主庭の枯山水庭・苔庭・池庭・白砂青松庭と表情の違う素晴らしい庭園を見学できます。四季の移ろいでも違う表情を見せてくれるため、訪れる季節によって全く違う庭園の様子が見られます。
足立美術館の庭園は海外からも高く評価されており、アメリカの日本庭園専門誌「ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング」では2003年より実施している日本庭園ランキングで、足立美術館の庭園を19年連続日本一に認定。フランスの旅行ガイド「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」では山陰エリアで唯一三ツ星として掲載しています。
足立美術館の基本情報
施設名 | 足立美術館 |
住所 | 島根県安来市古川町320 |
電話 | 0854-28-7111 |
入館料 | 大人2,300円 大学生1,800円 高校生1,000円 小中生500円 |
開館時間 | 4-9月:9:00~17:30 10-3月:9:00~17:00 |
定休日 | 年中無休 |
駐車場 | 有 |
アクセス | JR伯備線「安来」駅より無料シャトルバスで約20分 |
公式サイト | https://www.adachi-museum.or.jp/ |
大原美術館ってどんな美術館?

大原美術館は岡山県倉敷市にある日本初の私立西洋美術館です。倉敷の実業家・大原孫三郎によって昭和5年に設立されました。倉敷美観地区の中に位置しており、観光スポットとしても人気です。
収蔵点数は約3,000点を誇ります。本館・分館・工芸・東洋館で構成されており、本館には約140点の西欧の近代絵画や彫刻、分館には近代日本の洋画・現代絵画・彫刻、工芸館にはバーナード・リーチなど4大陶芸家の作品、東洋館には中国の古美術や先史から中世頃の東アジアの美術品が展示してあります。
大原美術館の見どころ
大原美術館の見どころは数多く展示されている有名な西洋の名画です。必ず見ておきたいのは本館にあるエル・グレコ作「受胎告知」、クロード・モネ作「睡蓮」でしょう。その他、ルノワール、ゴーギャンなど世界的に有名な西洋の名画を鑑賞できます。教科書などで一度は目にしたことのある名画を実際に見られる貴重な機会になるはずです。
大原美術館の基本情報
施設名 | 大原美術館 |
住所 | 岡山県倉敷市中央1-1-15 |
電話 | 086-422-0005 |
入館料 | 大人1,500円 高校・中学・小学生500円 |
開館時間 | 9:00~17:00 |
定休日 | 毎週月曜日・冬季休館あり |
駐車場 | 無 |
アクセス | JR山陽本線「倉敷」駅より徒歩15分 |
公式サイト | https://www.ohara.or.jp/ |
大塚国際美術館ってどんな美術館?
大塚国際美術館は徳島県鳴門市の鳴門公園内にある美術館で、陶板複製画を中心に展示しています。大塚製薬グループが創業75周年事業として平成10年に開館させました。
西洋名画などをオリジナルと同じサイズで複製し展示することをメインとしており、常設展示スペースは日本最大級の広さを誇ります。選りすぐりの古代壁画から世界26ヶ国・190余りの美術館が所蔵する現代絵画まで1000点以上を特殊技術によって複製して展示しています。
大塚国際美術館の見どころ
大塚国際美術館の見どころは複製技術によって一気に鑑賞可能な誰もが知っている西洋の名画です。中でもピカソ作「ゲルニカ」やシスティーナ礼拝堂の壁画などは複製とは思えないほどクオリティが高く圧巻です。
その他、レオナルド・ダ・ヴィンチ作「モナ・リザ」「最後の晩餐」やボッティチェッリ作「ヴィーナスの誕生」など美術ファンでなくても知っている作品がオリジナルサイズで再現されています。
大塚国際美術館の基本情報
施設名 | 大塚国際美術館 |
住所 | 徳島県鳴門市鳴門町土佐泊浦字福池65-1 |
電話 | 088-687-3737 |
入館料 | 一般3,300円 大学生2,200円 小中高校生550円 |
開館時間 | 9:30~17:00 |
定休日 | 毎週月曜日 |
駐車場 | 有 |
アクセス | JR鳴門線「鳴門」駅より路線バスで約15分 |
公式サイト | https://o-museum.or.jp/ |
西日本三大美術館はどの美術館がおすすめ?

西日本三大美術館でおすすめの美術館はどこでしょうか。どの美術館も特徴があり、趣味嗜好によりどこもおすすめの美術館になり得ることは間違いないので、希望に合わせて選んでみましょう。
足立美術館がおすすめなのは美術だけでなく日本庭園にも興味がある方
美術展示の鑑賞だけではなく、世界から評価されている日本庭園も見てみたいという方は足立美術館がおすすめです。四季折々の表情が見られるので、各季節で訪れてみても新しい発見があるでしょう。
また、足立美術館は出雲大社とセットで観光するのもおすすめです。車で移動する場合は1時間10分ほど、公共交通機関の場合は安来駅からJR特急・一畑電車を乗り継いで1時間30分ほどで出雲大社まで移動できます。

大原美術館がおすすめなのは「受胎告知」「睡蓮」を見たい方
大原美術館は西洋美術に興味のある方にはおすすめできる美術館ですが、中でもエル・グレコ作「受胎告知」、クロード・モネ作「睡蓮」を一度は見てみたいという方はぜひ大原美術館を訪れてみてください。日本でエル・グレコ作「受胎告知」が見られるのは大原美術館だけです。
また、大原美術館は倉敷美観地区の中にあるので、倉敷美観地区とセットで観光を楽しめ、周辺の雰囲気も抜群に良いのでおすすめです。
大塚国際美術館がおすすめなのは世界の有名な名画を一気見したい方
大塚国際美術館は誰もが知る世界の名画をオリジナルサイズで複製しているので、世界各国の美術館を回らないと見られない世界の名画を日本にいながら一気に見られる美術館です。複製の技術レベルが高く本物との違いがわからないほどなので、十分見応えや迫力があります。
また、大塚国際美術館は鳴門公園内にあるため、徳島の人気観光ポイントである渦潮の見学も一緒に楽しめます。
まとめ
西日本三大美術館の見どころやおすすめポイントをご紹介してきました。旅行会社のツアーでは西日本三大美術館を全て巡るツアーなども企画されています。西日本で美術にどっぷり浸かる旅行をしてみてはいかがでしょうか。
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