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ナオコ
元旅行会社の社員で、営業兼添乗員をしていました。今はIT商社でSaaS商材の販売推進をしています。趣味は旅行・韓国ドラマ鑑賞・英会話などなど。旅行会社勤務の経験を活かして、皆さまの旅行に役立つ情報をお届けします。

函館の観光名所の五稜郭はなぜ五角形?五稜郭が作られた理由も解説

アイキャッチ_五稜郭五角形

五稜郭は函館の人気観光スポットとして、多くの観光客が足を運びます。五稜郭タワーから見下ろすと五稜郭の五角形の形がよく見えます。そもそも五稜郭はなぜ五角形なのでしょうか。それは日本の歴史と深く関係しています。この記事では五稜郭が五角形の理由と合わせて五稜郭が作られた背景もご紹介していきます。

ナオコ

五角形の理由を知ってから見る五稜郭はまた違って見えるかもしれないぞ。

目次

五稜郭ってどんなところ?

五稜郭

五稜郭は江戸時代末期の箱館開港の際に箱館奉行所の移転先として江戸幕府が築造した稜堡式の城郭です。稜堡式とは上から見た時に星形の形状になっている築城方式のことで、15世紀半ば以降のイタリアで見られるようになった方式です。その形の通り星型要塞とも呼ばれています。

1864年に完成しましたが、3年後に江戸幕府が崩壊したため、五稜郭が機能していたのはわずかな時間でした。短期間箱館府が使用した後は、箱館戦争で旧幕府軍が占領し、その本拠地となりました。戊辰戦争の最後の戦いとなった箱館戦争の舞台となったのが五稜郭です。明治時代に入ると建物1棟を除いて五稜郭内の建物は全て解体され、大正時代からは五稜郭公園として函館市民の憩いの場となるとともに、函館の観光名所として栄えています。

函館に五稜郭が作られた背景

箱館奉行所

当時の箱館に五稜郭が作られた元々の理由は、箱館が開港してこの箱館の地に奉行を置く必要があったからです。その背景には日本と領土を画するロシアの脅威が大きかったと言われています。虎視眈々と北海道(当時の蝦夷地)の領土を狙っていたロシアをけん制するためにも防衛拠点として箱館奉行所を置く必要だったのです。しかし、箱館奉行所は元々今の五稜郭の地にはありませんでした。

五稜郭は箱館開港の際に箱館奉行所の移転先として作られたとご紹介しましたが、なぜ箱館奉行所を今の五稜郭のある地に移転させたのでしょうか。江戸幕府は箱館開港を前にして、外国との交渉や北海道(蝦夷地)の防衛を目的に港の近くに箱館奉行所を配置しました。

ただ、箱館奉行所や奉行所に勤める役人の家が市街地にあることや港に近くて寒さなどで生活環境が悪かったことで幕府の威厳が保てないという理由、そして何より港に近いことで艦船からの標的になりやすいという防衛的な理由で、内陸の平坦地へ移転する計画が立てられたのです。内陸の平坦地という要件を満たしたのが今の五稜郭がある場所で、1857年に築造工事に着手し、7年かけて完成しました。

現在、五稜郭公園内には箱館奉行所が再現されています。最高の技術を採用して、当時の建築を忠実に再現して作られているので、五稜郭公園を訪れる際は見学してみてください。

施設名箱館奉行所
住所北海道函館市五稜郭町44-3
電話番号0138-51-2864
開館時間4月~10月:9:00~18:00 11月~3月:9:00~17:00
休館日:年末年始(12月31日〜1月3日)
入館料一般:500円 学生・生徒・児童:250円
駐車場
アクセス函館市電「五稜郭公園前」電停下車後徒歩約18分
公式サイトhttp://www.hakodate-bugyosho.jp/

五稜郭が五角形なのはなぜ?

五稜郭のライトアップ

それではなぜ五稜郭は稜堡式と呼ばれた五角形の形に作られたのでしょうか。この五角形の形、実は守備の観点で画期的な形なのです。五角形の5つの突起の部分に大砲を設置すると死角が生まれないというのが最大の特徴です。どの角度から敵が入ってきても他の大砲で攻撃を継続できます。五稜郭は西洋兵学を学んだ武田斐三郎によって設計されましたが、火器が主流になった戦いに適応する城にするため、ヨーロッパに由来する稜堡式城郭を設計しました。

施設名五稜郭公園
住所北海道函館市五稜郭町44
電話番号0138-31-5505
開園時間郭内(堀の内側)
4月~10月:5:00~19:00 11月~3月:5:00~18:00
入園料無料
駐車場
アクセス函館市電「五稜郭公園前」電停下車後徒歩約15分
公式サイトhttps://www.hakodate-jts-kosya.jp/park/goryokaku/

五稜郭の五角形を眺めたいときは五稜郭タワーへ

五稜郭タワー

五稜郭の五角形を上から眺めたいときは五稜郭タワーへ行きましょう。五稜郭タワーは五稜郭公園の横に建てられており、107mの高さのところにある展望台からは五稜郭が五角形になっている様子がはっきりと見られます。五稜郭に因んで展望台は五角形になっており、塔体の断面も星形をしています。五稜郭の歴史が学べるわかりやすい展示スペースもあるため、五稜郭の歴史を勉強しながら五稜郭を眺めてみると良いでしょう。

施設名五稜郭タワー
住所北海道函館市五稜郭町43-9
電話番号0138-51-4785
開館時間9:00~18:00(年中無休)
入館料大人:900円 中・高校生:680円 小学生:450円
駐車場
アクセス函館市電「五稜郭公園前」電停下車後徒歩約15分
公式サイトhttps://www.goryokaku-tower.co.jp/

まとめ

五稜郭が五角形の理由や五稜郭が作られた背景をご紹介してきました。五稜郭は日本の幕末の歴史と密接に関わっています。五稜郭の歴史背景を理解したうえで訪れるとまた違った五稜郭の姿が浮かび上がるかもしれません。新たな気持ちで五角形の五稜郭を眺めてみましょう。

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