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ナオコ
元旅行会社の社員で、営業兼添乗員をしていました。今はIT商社でSaaS商材の販売推進をしています。趣味は旅行・韓国ドラマ鑑賞・英会話などなど。旅行会社勤務の経験を活かして、皆さまの旅行に役立つ情報をお届けします。

有馬温泉と城崎温泉どっち?外湯めぐりと予算で後悔しない選び方

アイキャッチ_有馬城崎

兵庫を代表する2大温泉地、有馬温泉と城崎温泉。どちらも関西を代表する名湯だからこそ、選ぶのが難しいですよね。結論からお伝えすると、上質な宿でおこもりしたいなら有馬温泉、浴衣で街歩きを楽しみたいなら城崎温泉です。

正直にお伝えすると、私はまだどちらにも行けていません。元旅行会社の営業兼添乗員として、今まさに次の温泉旅をどちらにするか検討中です。その過程で調べた情報を、旅行のプロ視点で整理しました。

特に城崎の外湯めぐり券の料金と、2026年の休館情報は、旅程を組む前に必ず知っておきたい内容です。

この記事でわかること

  • 旅のスタイル別に見た2つの温泉地の選び分け
  • 金泉銀泉と一括管理という泉質の決定的な違い
  • 外湯めぐり券「ゆめぱ」の料金と損益分岐
  • 2026年に長期休館している外湯があるという事実
  • アクセスと宿泊費のリアルな差
目次

結論|タイプ別の早見表

結論

有馬温泉と城崎温泉は、どちらが優れているかではなく「旅のスタイルで最適解が違う」温泉地です。

3秒でわかる選び方

自分がどちらに当てはまるかを、先に確認してください。

こんな旅がしたいおすすめ
宿から出ずに豪華な料理と温泉を堪能したい有馬温泉
浴衣で温泉街をそぞろ歩きしたい城崎温泉
大阪・神戸から短時間で行きたい有馬温泉
カニや但馬牛など日本海グルメを楽しみたい城崎温泉
記念日や親孝行で落ち着いた旅をしたい有馬温泉
外湯めぐりで色んなお風呂を楽しみたい城崎温泉

有馬が向いている人

有馬温泉は「移動はサクッと、滞在は贅沢に」という旅人に向いています。

  • 大阪・神戸から1時間程度でアクセスしたい
  • 高級旅館の客室露天風呂や懐石料理を楽しみたい
  • 静かで歴史を感じる温泉街を好む
  • 日帰りも視野に入れたい

坂道に高級旅館が連なる山あいの温泉地で、宿で過ごす時間を最大化するスタイルが主流です。

城崎が向いている人

城崎温泉は「温泉街そのものを楽しみたい」アクティブ派におすすめです。

  • 浴衣と下駄で温泉街を散策したい
  • 7つの外湯めぐりを体験したい
  • カニや但馬牛など日本海グルメが目当て
  • 写真映えする街並みを撮りたい

大谿川沿いの柳並木が織りなす情緒は、「街全体がひとつの旅館」というコンセプトを体現しています。

基本情報を7項目で比較

城崎温泉

同じ兵庫県にありながら、約100km離れた場所に位置し、性格もまったく異なる2つの名湯です。

一目でわかる比較表

主要な7項目を一覧にまとめました。

スクロールできます
項目有馬温泉城崎温泉
所在地神戸市北区豊岡市
歴史日本三古湯のひとつ約1,300年
泉質金泉・銀泉(2種)ナトリウム塩化物泉
外湯2軒(金の湯・銀の湯)7軒
大阪からの所要時間約1時間約2時間40分
宿泊相場2.5万〜5万円2万〜5万円
雰囲気静かで高級感のある山の温泉地賑やかで情緒ある川沿いの温泉街

有馬は日本三古湯の名湯

有馬温泉は神戸市北区、六甲山の北側に位置する日本最古級の温泉地です。日本三古湯・日本三名泉のどちらにも数えられ、太閤秀吉が愛したことでも知られています。

温泉街は坂道と路地が入り組んだコンパクトな構造で、徒歩30分もあれば一周できる規模。土産物屋・カフェ・高級旅館が密集しており、街歩きより「宿でくつろぐ」のがメインの過ごし方になります。

城崎は1300年の温泉街

城崎温泉は豊岡市、日本海側にある約1,300年の歴史を誇る温泉地です。志賀直哉の小説『城の崎にて』の舞台としても知られています。

大谿川沿いに柳並木が続く風情ある街並みが特徴で、7つの外湯を浴衣で巡るスタイルが定着しています。温泉街そのものがエンターテインメント空間になっているのが最大の魅力です。

泉質は金泉銀泉が独特

温泉

温泉旅行で最も気になるのが泉質です。この2つは泉質の仕組みからして違います。

有馬の金泉と銀泉の違い

有馬温泉の最大の特徴は、性質の異なる2種類の湯を楽しめることです。

種類泉質主な効能
金泉含鉄強塩泉冷え性・腰痛・疲労回復・保温
銀泉(炭酸泉)二酸化炭素泉血行促進・食欲増進
銀泉(ラドン泉)放射能泉免疫力向上・自然治癒力

金泉は鉄分と塩分を多く含む赤褐色のにごり湯で、空気に触れて酸化すると色がつきます。保温効果が高く湯冷めしにくいのが特徴です。銀泉は無色透明で肌当たりが優しく、金泉とは対照的な性質になっています。

1つの温泉地で正反対の湯を体験できるのは、有馬ならではの価値です。

城崎は一括管理の塩化物泉

城崎温泉の泉質は「ナトリウム・カルシウム-塩化物高温泉」に統一されています。

注目すべきは「温泉の一括管理」を行っている点です。源泉から湧き出る湯を集めてブレンドし、各宿や外湯に分配しています。そのためどの宿に泊まっても、どの外湯に入っても基本的に同じ泉質です。

ここが誤解を生みやすいポイントです。「7つの外湯があるから7種類の湯が楽しめる」わけではありません。外湯めぐりの楽しみは、泉質の違いではなく浴槽や建物の趣の違いにあります。

源泉かけ流しなら有馬

「客室露天風呂で源泉かけ流しを楽しみたい」なら、有馬温泉一択です。

城崎温泉は湯量に制限があるため、客室露天風呂などの部屋風呂は沸かし湯(白湯)になっている宿が多くあります。街全体での湯量配分を優先しているためで、これは「みんなが温泉を楽しめる」という思想の裏返しでもあります。

「源泉かけ流しの部屋風呂」を期待する方は、宿予約時に必ず確認してください。

外湯めぐりの料金と休館

お金

城崎温泉を選ぶなら、ここが最も重要な章です。外湯めぐりには具体的なルールと料金体系があります。

ゆめぱは1日1500円

城崎温泉の外湯は、個別に入るか1日券を買うかを選べます。

券種料金
個別入浴(1か所)大人800円
外湯めぐり券「ゆめぱ」1日1,500円

損益分岐は明確です。2か所入ると1,600円になるので、2か所以上まわるなら「ゆめぱ」のほうが得になります。

購入は当日、最初に入る外湯の受付か、城崎温泉駅近くの観光案内所でできます。事前予約は不要です。

そして重要なのが宿泊者の扱いです。多くの宿では、チェックイン当日の14時からチェックアウト日まで何度でも使える外湯券が無料で付きます。つまり城崎に泊まるなら、外湯めぐりの費用は実質かからないケースが多いということです。

定休日は外湯ごとに違う

意外と見落とされるのが営業時間と定休日です。

項目内容
営業時間おおむね7:00〜23:00(最終受付は30分前)
定休日外湯ごとに異なる(月曜・火曜・水曜・金曜など)

7つすべてが毎日開いているわけではありません。 曜日によっては2つ休みという日もあり得ます。

対策はシンプルです。城崎に着いたら、まず当日営業している外湯を確認してから回り始めてください。 観光案内所で聞けばすぐわかります。

鴻の湯は長期休館中

2026年時点で必ず知っておくべき情報があります。7つの外湯のひとつ「鴻の湯(こうのゆ)」は、長寿命化工事のため2026年5月11日から10月30日まで長期休館しています。つまり現在入れるのは6つです。「7つの外湯を全制覇したい」という目的で行くと、達成できません。

鴻の湯は城崎温泉のもうひとつの開湯伝説が残る外湯で、足を怪我したコウノトリが傷を癒やしていた場所から温泉が湧き出したと伝えられています。歴史的に重要な外湯なので、ここを目当てにしている方は訪問時期をずらす判断もあり得ます。

休館期間は「予定」なので、行く前に城崎温泉観光協会の公式サイトで最新情報を確認してください。

アクセスの差は決定的

高速バス

有馬温泉と城崎温泉では、アクセスに大きな差があります。ここが日帰りか宿泊かの判断基準にもなります。

有馬は三宮から30分

有馬温泉は大都市近郊型の温泉地です。

出発地所要時間交通手段
三宮(神戸)約30分神戸電鉄
新神戸約30分有馬温泉行きバス
大阪(梅田)約60分阪急バス直通
京都約90分JR+神戸電鉄
東京約3時間30分新幹線+バス

三宮や新神戸から約30分という近さで、思い立った日の日帰り旅行も可能です。アクセスの良さは有馬温泉最大の武器と言えます。

城崎は大阪から2時間半

城崎温泉は日本海側に位置するため、都市部からの移動時間がかなり長くなります。

出発地所要時間交通手段
大阪約2時間40分特急こうのとり
京都約2時間20分特急きのさき
神戸(三ノ宮)約3時間JR乗り継ぎ
東京約5時間新幹線+特急

基本的に宿泊前提の旅行になります。冬季は積雪の影響を受ける可能性もあるため、車の場合はスタッドレスタイヤの準備が必要です。

交通費は3倍以上の差

移動費でも大きな差があります。

項目有馬温泉(大阪発)城崎温泉(大阪発)
片道交通費約1,500〜2,000円約5,500〜6,000円
所要時間約1時間約2時間40分
日帰り可否◎余裕で可能△やや厳しい

往復で考えると7,000〜8,000円の差になります。トータル予算を考えるうえで無視できない数字です。

北海道の二大温泉地の比較記事もご用意しています。

宿泊費と食べ歩きを比較

有馬温泉

宿泊相場に大きな差はありませんが、価格帯の傾向とグルメの方向性は異なります。

有馬は2.5万〜5万円

有馬温泉の宿泊相場は1泊2食付きで25,000円〜50,000円がボリュームゾーンです。

価格帯特徴
2万円〜3万円台シンプルな旅館・ビジネス向け
3万円〜5万円台金泉付き・懐石料理付きのスタンダード
5万円〜10万円超有名老舗・客室露天風呂付きのラグジュアリー

高級旅館の比率が高く、神戸牛や懐石料理が含まれるプランが多いのが特徴です。

城崎はカニ期に高騰する

城崎温泉の宿泊相場は1泊2食付きで20,000円〜50,000円。有馬よりやや手頃な宿もありますが、冬のカニシーズンは大幅に高騰します。

時期・プラン相場の目安
通常期(春・夏・秋)20,000円〜35,000円
カニ付きプラン(11〜3月)30,000円〜60,000円
松葉ガニフルコース50,000円〜10万円超

「城崎は安い」というイメージで冬に予約すると、想定を超える金額になります。

名物グルメの違い

食べ歩きの方向性もはっきり分かれます。

温泉地名物
有馬温泉炭酸せんべい、金泉焼、有馬サイダー
城崎温泉松葉ガニ(冬季)、但馬牛串、湯上りプリン

有馬は歴史ある和スイーツが中心で、散策時間の目安は1〜2時間。城崎は日本海の海の幸が主役で、外湯めぐりの合間に食べ歩く流れが定番です。

シーン別のおすすめ

旅館

旅行のメンバー構成によっても、おすすめは変わります。

カップル旅行の選び方

カップル旅行は関係性のフェーズや目的で選ぶのがおすすめです。

シーンおすすめ理由
記念日・プロポーズ有馬温泉高級旅館でしっとり過ごせる
付き合いたて・デート城崎温泉浴衣デートで盛り上がる
結婚前の旅行城崎温泉共通の思い出を作りやすい
夫婦の癒し旅有馬温泉静かに二人時間を楽しめる

子連れ家族はどっちか

家族構成によって答えが変わります。

  • 小さい子連れ
    • → 移動が短い有馬温泉がラク。有馬玩具博物館もあります
  • 小学生以上
    • → 外湯めぐりが楽しい城崎温泉。城崎マリンワールドも近い
  • 3世代旅行
    • → バリアフリーの宿が多い有馬温泉が安心

一人旅は城崎が有利

一人旅や女子旅では、城崎温泉が支持されています。理由は明確です。

  • 浴衣レンタルが充実していて気軽に楽しめる
  • 外湯めぐりで1日中飽きない
  • カフェや雑貨店が多く、ひとりでも入りやすい
  • 夜の温泉街も明るく、女性ひとりでも歩きやすい

有馬温泉は宿で過ごす時間が中心になるため、一人旅だとやや物足りなく感じる可能性があります。

高級温泉旅館の実際が気になる方は、こちらの宿泊記もどうぞ。

後悔しないための注意点

おすすめ

「有馬温泉 つまらない」「城崎温泉 がっかり」という検索候補を見て、不安になっている方もいるはずです。そう感じる人には共通点があります。

有馬で物足りない理由

有馬温泉で「つまらなかった」と感じる典型パターンです。

  • 温泉街の規模が小さく、1時間で散策が終わってしまう
  • 街歩きや観光を重視していた人は物足りない
  • 夜は店がほとんど閉まり、温泉街全体が静かになる
  • 日帰り客で日中の外湯が混雑する

これらは有馬の「宿でゆったり過ごす」スタイルを知らないと感じる不満です。宿でくつろぐ前提で選べば失敗しません。

城崎でがっかりする理由

城崎温泉で「がっかり」と感じやすいパターンも整理します。

  • 泉質が一括管理のため、外湯すべて同じ湯
  • 外湯によって混雑度・雰囲気の当たり外れがある
  • 客室露天風呂は沸かし湯(白湯)の宿が多い
  • 遠方からは移動時間が長く、滞在時間が削られる
  • 休館中の外湯がある場合、全制覇できない

城崎は「温泉街全体を楽しむ」のが本質です。源泉かけ流しや泉質の違いを期待すると満足度が下がります。

両方回るなら2泊3日

「両方行きたい」という方へ。可能ですが、2泊3日以上が必要です。

有馬温泉と城崎温泉は約100km離れており、車でも2〜3時間かかります。1泊2日では移動だけで終わってしまいます。

日程行動
1日目有馬温泉(日帰り入浴+散策)→ 城崎温泉へ移動して宿泊
2日目城崎温泉で外湯めぐり・宿泊
3日目城崎温泉から帰路へ

有馬を日帰りで押さえ、城崎に連泊するのが現実的な組み方です。

よくある質問にお答え

考える

計画段階で迷いやすい点をまとめました。

日帰りならどっちか

滞在スタイルによって答えが変わります。

日帰りで楽しむならどっち?

圧倒的に有馬温泉です。大阪・神戸から1時間以内でアクセスでき、日帰り入浴施設「金の湯」「銀の湯」も整備されています。

城崎の日帰りは無理ですか?

不可能ではありませんが、片道2時間40分かかるため滞在時間が短くなりすぎます。外湯めぐり券は1日1,500円で使えるので日帰りでも元は取れますが、移動の負担に見合いません。

ベストシーズンはいつ

季節によっておすすめが変わります。

季節おすすめ理由
春(桜)城崎温泉大谿川沿いの桜並木が絶景
夏有馬温泉標高が高く涼しい
秋(紅葉)有馬温泉瑞宝寺公園が紅葉の名所
冬城崎温泉松葉ガニのシーズン

冬の城崎はカニが目当てなら最高ですが、宿泊費も最も高くなります。予算重視なら春か秋を狙ってください。

浴衣で歩けるのはどっち

温泉街の歩き方にも違いがあります。

浴衣で街歩きできるのは?

断然、城崎温泉です。多くの宿が無料で浴衣を貸し出し、有料の貸し浴衣店も充実しています。色とりどりの浴衣で歩く文化が根付いているので、浮くことがありません。

有馬では浴衣で歩けませんか?

宿の浴衣で外出することは可能です。ただし坂道が多く街の規模も小さいため、城崎ほど浴衣文化は浸透していません。

外湯は何か所回れる

城崎に行く場合の実務的な疑問です。

1泊2日で何か所入れますか?

3〜4か所が現実的です。すべて回ろうとすると入浴だけで一日が終わり、街歩きや食べ歩きの時間がなくなります。

タオルは必要ですか?

宿泊なら宿のタオルを持参できますが、日帰りの場合は自分で用意しておくと安心です。

まとめ|あなたに合うのは

最後にもう一度、選び方の結論を整理します。

スクロールできます
有馬温泉城崎温泉
おすすめタイプおこもり・癒し重視街歩き・アクティブ重視
泉質金泉・銀泉の2種類塩化物泉(一括管理)
アクセス◎短時間△やや遠い
グルメ神戸牛・和スイーツ松葉ガニ・但馬牛
こんな人に大人カップル・夫婦・親孝行女子旅・一人旅・若いカップル

調べれば調べるほど、この2つは競合ではなく別ジャンルだと感じました。有馬は「宿を楽しむ旅」、城崎は「街を楽しむ旅」。求めるものが違えば、答えも自然に決まります。

押さえておきたいポイントを整理します。

  • おこもり派は有馬、街歩き派は城崎。これが基本の判断軸です
  • 外湯めぐりは2か所以上ならゆめぱ(1日1,500円)が得
  • 宿泊者は外湯券が無料になるプランが多数あります
  • 鴻の湯は2026年5月〜10月30日まで長期休館。訪問前に最新情報の確認を
  • 交通費は往復で7,000〜8,000円の差。トータル予算で考えてください
  • 両方回るなら2泊3日。1泊2日では移動だけで終わります

私も次の温泉旅で、この記事の基準に沿って選ぶつもりです。気になる宿があれば、カニシーズンや連休は人気宿から埋まるので早めの予約をおすすめします。

関東の二大温泉地、箱根と熱海の比較はこちらです。

九州の別府と湯布院の比較記事もご用意しています。

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