「いくら入れればビジネスクラスに上がれるのか」。これがマレーシア航空のMHupgradeを調べる人の、一番知りたいことだと思います。
先に結論をお伝えします。私は上限額から一度下げて入札し、それでも当選しました。落札額は45,371円です。
区間はクアラルンプール発成田行きのMH88。提示された上限は49,241円でしたが、少しだけ下げて45,371円で申し込み、出発前日にアップグレードが決まりました。上限のおよそ92%という計算になります。つまり、上限を丸呑みしなくても通る場合があるということです。
この記事では、入札額をどう決めたか、なぜ復路だけに絞ったか、結果がいつ届いたかを実例でお伝えします。あわせて、現在の公式規約で変わっている点も整理します。
この記事でわかること
- 上限の何割で実際に当選したか
- 往路と復路のどちらに賭けるべきか
- 結果がいつ届くかの実測
- 入札できない対象外の予約
- 日本語ページの情報が古いという注意点
結論|45,371円で当選した

まず数字と結果からお伝えします。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 区間 | クアラルンプール発 成田行き(MH88) |
| 提示された上限 | 49,241円 |
| 最初の入札額 | 49,241円 |
| 修正後の入札額 | 45,371円 |
| 結果 | 当選 |
入札額を下げても通った
最初は上限いっぱいの49,241円で入札しました。ところが数日後、「そこまで高くしなくても通るのでは」という迷いが出てきます。
考えたのは次の3点でした。
- 上限額は予算的に決して安くない
- 大きく下げて落選したら元も子もない
- それでも絶対にアップグレードしたい
結論として、少しだけ下げて45,371円に修正。結果は当選でした。上限の92%でも通ります。
復路だけに絞って正解
私の予約は往路も復路もアップグレードの対象でしたが、入札したのは復路だけです。往復両方に入札する予算はありませんでした。どちらか一方に賭けるなら、と考えて選んだのが復路です。この判断は正解だったと思っています。理由は後ほど詳しくお伝えします。
元旅行会社としての本音
旅行会社にいた立場から言うと、入札アップグレードは航空会社にとって空席を埋める仕組みです。つまり、その便がどれだけ埋まっているかで結果が変わります。自分の入札額だけで決まるわけではありません。
だからこそ「いくら入れれば確実」という正解は存在しませんし、上限を入れても落ちるときは落ちます。逆に言えば、空席が多ければ低めでも通るということです。上限に張り付く必要はありません。
MHupgradeの仕組み

制度の全体像を押さえておきます。
希望額を提示する入札制
マレーシア航空の公式サイトでは、希望する価格を提示することでエコノミークラスからビジネスクラスへ、またビジネスクラスからビジネススイートへアップグレードできる機会が案内されています。
対象かどうかは、出発の72時間前までに予約番号を入力して確認するよう案内されています。対象便がある場合は、メールなどで入札の案内が届きます。
通らなければ課金されない
入札時にクレジットカード情報を登録しますが、アップグレードが確定した場合にのみ課金されると明記されています。落選しても請求は発生しません。ここは安心していい部分です。
なお、カード認証のために1円程度が一時的に請求される場合がありますが、これはすぐに取り消されます。
対象外になる予約もある
すべての予約が入札できるわけではありません。公式規約では、次のようなものが対象外とされています。
- 他社便を含む予約(コードシェアやインターラインを含む)
- 特典航空券、無償・懸賞で得た航空券
- 乳幼児を含む予約、子どもの一人旅
- オープンチケットやウェイトリストの予約
- 中東方面の一部路線、MASwingsとFireflyの便
- 旅行代理店が発券した予約
最後の項目は、後ほど重要な注意点としてもう一度取り上げます。
対象外に該当するかどうかは、自分では判断しにくい部分もあります。予約番号を入力すれば対象かどうかが表示されるので、まずは確認してみるのが早いです。対象であれば入札画面に進めますし、対象外ならその時点で分かります。
なお代理店経由については例外ができました。2025年3月から、Trip.comで予約した場合はMHupgradeを利用できるようになっています。詳しくは後ほど説明します。
往路と復路どちらに賭けるか

予算が限られる場合、ここが最大の判断になります。
往復は予算的に厳しかった
私の場合、往路と復路の両方に入札する余裕はありませんでした。どちらか一方なら手が届く。でもビジネスクラスには乗ってみたい。この状況で、どちらに賭けるかを考えました。
深夜便の復路を選んだ理由
選んだのは復路です。理由は2つありました。
- 旅の終わりで疲れがたまっている
- 深夜発の便でそのまま眠ることになる
MH88はクアラルンプールを23時35分に出て、翌朝7時15分に成田へ着く便です。機内で寝るしかない時間帯でした。
エコノミーの座席で浅い眠りのまま帰国するのと、横になって眠れるのとでは、翌日以降の体調がまったく違います。ここに払う価値があると判断しました。
疲労と時間帯で判断する
この考え方は、他の路線でも使えると思います。
| 条件 | 優先度 |
|---|---|
| 深夜便・夜行便 | 高い(眠れるかどうかが直結) |
| 長時間フライト | 高い |
| 旅の後半・帰路 | 高い |
| 日中の短時間便 | 低い |
往路は旅への期待で気分が高揚していますし、体力も残っています。同じ金額を払うなら、消耗している側に使うほうが効きます。
払ってよかったと思った点
実際に乗ってみて、一番ありがたかったのはフルフラットシートでした。深夜便なので、機内でできることは眠ることだけです。
足を伸ばして眠れるという一点だけで、45,371円を払った意味がありました。エコノミーの座席で7時間半を過ごすと到着時点で疲れていますが、横になって眠れれば成田に着いた朝の体調がまったく違います。
付いてくる特典は次のとおりです。
| 特典 | 内容 |
|---|---|
| 座席 | フルフラットで横になれる |
| 手荷物 | 受託10kg追加 |
| 空港 | 優先チェックイン・優先搭乗 |
| ラウンジ | 利用可 |
| マイル | 支払額に対しEnrichポイント加算 |
ただ私にとっては、眠れたことがすべてでした。
なお深夜便の場合、市内から空港へ向かうのも夜になります。KLIAエクスプレスなら渋滞に左右されず、所要時間が読めるので安心です。
この旅の全体的な回り方は、こちらの記事でまとめています。

入札額をどう決めたか

ここが一番知りたい部分だと思います。
提示されるレンジを見る
入札画面には、提示できる金額の範囲が表示されます。私のケースでは上限が49,241円でした。この上限は区間や便によって変わります。自分の便でいくらが上限として出るかは、実際に画面を開いてみないと分かりません。
一度下げて再入札した
最初は上限いっぱいで入札し、その2日後に45,371円へ修正しています。金額修正のルールは次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 修正できる期限 | 出発36時間前まで |
| 条件 | まだ承諾されておらず未課金であること |
| 修正方法 | 受領確認メールのリンクから |
ひとつ注意点があります。修正する前に承諾された場合は、最終オファーの金額を支払う義務が生じます。下げようと思っている間に、上の額で決まってしまう可能性もあるわけです。
私は出発の1か月前に修正しているので、余裕のあるタイミングでした。
上限に近づける必要はない
結果として、上限の92%で当選しました。もちろんこれは私のケースの話で、便の混み具合によって結果は変わります。それでも「上限を入れないと無理」ではないという実例にはなります。
迷っているなら、少し下げてみる余地はあると思います。
結果が届くまでの流れ

いつ結果が来るのか分からない不安は大きいと思うので、実測でお伝えします。
| 日付 | 出来事 |
|---|---|
| 10月4日 | 対象便の案内メールが届く(出発の約1か月前) |
| 10月4日 | 上限額の49,241円で入札 |
| 10月6日 | 45,371円に修正 |
| 10月31日 | まもなく当選者が決まる旨のメール |
| 11月4日 10:50 | 当選の連絡(出発の約37時間前) |
| 11月5日 23:35 | 出発 |
オファーは1か月前に届いた
案内メールが届いたのは、出発のちょうど1か月前でした。思っていたよりずっと早い段階で来ます。すぐに決めなくても、修正する時間は十分にあります。
前日の午前に当選連絡
当選の連絡が届いたのは、出発前日の午前10時50分。出発の約37時間前です。公式規約では、承諾の連絡は次の区間の出発24時間前までに送られるとされています。私の場合は規約上の期限より13時間ほど早く届きました。
規約上の期限と実際の差
ここから分かるのは、期限ぎりぎりまで引っ張られるとは限らないということです。ただし逆に、24時間前まで結果が出ない可能性もあります。当日の服装や空港での動き方は、両方の結果を想定しておくと慌てずに済みます。
そしてもう一つ大事なのが、旅行中にメールを受け取れる状態を保つことです。私の場合、当選通知が届いたのは旅先にいる最中でした。現地で通信できないと、結果に気づかないまま空港へ向かうことになります。
入札前に知っておくこと

最後に、事前に知っておくと損をしない点を2つ挙げます。
日本語ページは情報が古い
ここは注意が必要です。マレーシア航空の日本語ページと英語ページで、記載内容が食い違っています。
| 対象路線の記載 | |
|---|---|
| 日本語版 | 国内線でのみ利用できる |
| 英語版(現行) | 国内線限定の記載なし |
英語版で対象外とされているのは中東方面の一部路線などで、国際線全般が除外されているわけではありません。実際、私は国際線で利用できています。
規約自体に、英語版と翻訳版に食い違いがある場合は英語版が優先すると明記されています。調べるときは英語ページを見るのが確実です。
代理店経由は原則対象外だがTrip.comは例外
私はエアトリで航空券を購入し、2019年当時は問題なく入札できました。ところが現行の規約では、旅行代理店が発券した予約は原則として対象外とされています。
ただし2025年3月、Trip.comがMHupgradeを統合した初の第三者プラットフォームになりました。マレーシア航空の発表によると、それまで自社サイト限定だったこの仕組みが、
Trip.comでの予約でも利用できるようになっています。
購入先ごとの扱いを整理すると、次のようになります。
| 購入先 | 入札の可否 |
|---|---|
| マレーシア航空の公式サイト | 利用できる |
| コンタクトセンター・空港カウンター | 利用できる |
| 2025年3月から利用できる | |
| その他の旅行代理店・OTA | 原則として対象外 |
つまりどこで航空券を買うかが、入札できるかどうかを左右します。アップグレードを狙うなら、購入の段階で公式サイトかTrip.comを選んでおくのが確実です。
私のようにその他の代理店で購入した場合も、対象になる可能性はゼロではありません。予約番号を入力して確認するのが最終的な答えになります。
よくある質問

入札前によく迷うポイントをまとめました。
まとめ|下げても通る
マレーシア航空の入札アップグレードで一番お伝えしたいのは、上限額を入れなくても当選する場合があるということです。
私は提示上限の92%、45,371円で当選しました。深夜便の復路をフルフラットシートで眠って帰れたのは、金額以上の価値がありました。
この記事のポイントをまとめました。
- 上限の92%でも当選した実例がある
- 落選しても通常の入札なら課金されない
- 金額は36時間前まで修正できる
- 結果は出発24時間前までに届く
- 予算が限られるなら深夜便や帰路を優先
- 日本語ページは情報が古いので英語版を確認する
- 対象かどうかは予約番号を入力して確認するのが確実
- 代理店経由は原則対象外だが
Trip.comは2025年3月から対応
クアラルンプールでの宿選びは、こちらの記事で診断付きに比較しています。



