韓国No.1LCCといえばチェジュ航空。仁川空港を主な拠点としてアジア各国に就航しています。今回チェジュ航空に搭乗してソウルへ行ってきたので、チェジュ航空搭乗記をお届けします。
チェジュ航空はどんな航空会社?
まずはチェジュ航空とはどんな航空会社なのかをご紹介しておきます。チェジュ航空は韓国の格安航空会社(LCC)で2005年に誕生し、2006年に済州-金浦間の運航から開始されました。
日本への就航路線
日本への就航路線も非常に多く、韓国の仁川・金浦・釜山の3空港から日本の10都市に就航しています。日本以外にもアジア11ヶ国へ就航しており、アジアの航空会社として存在感が増しています。
- 仁川国際空港~成田国際空港
- 仁川国際空港~関西国際空港
- 仁川国際空港~中部国際空港
- 仁川国際空港~新千歳空港
- 仁川国際空港~福岡空港
- 仁川国際空港~那覇空港
- 仁川国際空港~静岡空港
- 仁川国際空港~広島空港
- 仁川国際空港~松山空港
- 仁川国際空港~大分空港
運賃クラス
フルサービスキャリアより30%ほど安い運賃設定がされているチェジュ航空ですが、その中でも運賃クラスがあり、FLY・FLYBAG・BIZ LITEの3種類があります。
FLY・FLYBAGはエコノミークラスに適用される運賃クラスで、BIZ LITEはエコノミーの上のプレミアムレベルの座席に適用される運賃クラスです。
- 座席はエコノミークラス
- 機内手荷物10kgのみ無料
- 最安値運賃
FLYは機内手荷物10kgの無料のみなので、受託手荷物・機内食・その他あらゆるサービスが有料となります。FLY BAGは受託手荷物15kgの無料が追加されるので、最も利用しやすい運賃クラスと言えるでしょう。
BIZ LITEになるとエコノミークラスの座席よりやや広く快適な座席になり、フルサービスキャリアと遜色ないレベルのサービスが受けられます。
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チェジュ航空に乗ってみた!
実際にチェジュ航空に搭乗してみたので、あらゆる側面から「実際どうなの?」をお伝えしていきます。
遅延が多いって本当?
LCCというと遅延するというイメージがありますよね。チェジュ航空もLCCなので実際のところどうなのでしょうか。私が搭乗した便は往路は1時間遅れ、復路は30分遅れでした。
往路は機体到着の遅れにより搭乗時間から遅れが始まりました。搭乗が30分ほど遅れた後、離陸の許可が下りないとのことで機内でもだいぶ待ちました。結果的に1時間遅れです。復路は搭乗時間こそ定刻だったものの、やはり離陸待ちで30分ほど遅れました。
LCCは離陸の順番を後回しにされるというのは本当のようです。1便この遅れが発生してしまうと後続の便もどんどん遅れていくので、常に遅延が発生してしまいます。とはいえその分運賃は安いので、このくらいの遅延に目を瞑れるかどうかは個人の感覚次第ですね。
離陸するまで空調を切られるのがつらい
どういう理由かはわかりませんが、離陸するまで空調を切るという運用がされていました。すぐに離陸するのであれば気にならないのですが、順番待ちで離陸するまでの時間がかなり長いので、特に夏場は暑くて息苦しさを感じます。手持ち扇風機を持参するのがおすすめです。
座席はやや窮屈
機内は3席-3席のシート配置になっています。こちらは実際のチェジュ航空のエコノミー座席ですが、大人の男性が座ると膝が前の座席に付くくらいのシートピッチです。足を組むのは難しいですね。身動きが取りにくい窮屈さは感じます。
もう少しわかりやすいようにフルサービスキャリアのJALとシートピッチを比べてみましょう。
チェジュ航空 | JAL | |
---|---|---|
シートピッチ | 約74cm | 約84〜86cm |
座席幅 | 約43cm | 約45~48cm |
やはりシートピッチにはだいぶ差がありますね。一応リクライニングが5度だけ倒せるようになっていますが、後ろの方に迷惑がかかるのでさすがに躊躇してしまいます。
もちろんフルサービスキャリアに付いているような個人モニタも付いていません。機内の時間つぶしのために、事前にスマホやタブレットへ映画などをダウンロードして持って行くのがおすすめです。
事前座席指定は有料
事前座席指定は有料なので、事前座席指定を購入しないとグループで旅行する際は席がバラバラになるケースが多いです。実際に分かれて座っている人たちが多かったように見受けられます。
事前座席指定の料金は区間によって異なり、さらにシート位置によっても異なります。日本~韓国間だと2~16ドルの間で設定されています。日本~韓国間であれば2時間半程度のフライト時間なので座席指定にお金を支払うのはもったいないと考えてしまうかもしれませんね。
水1杯のサービスもなし
LCCではすべてのサービスが有料というのは有名な話ですが、水1杯も出てこないので飲み物を持参した方がよいでしょう。ただし、保安検査場では液体を持って通過できないので、保安エリア内に入ってから購入することになります。
機内食は事前注文が必要
BIZ LITE以外の場合、機内食は事前注文した場合に限り提供されます。チェジュ航空のオンラインページ上から購入できます。ただ、機内食が運ばれている様子は見られなかったので、短距離路線で機内食を注文する人は少ないようです。
15,000ウォン前後のメニューが並んでおり、韓国の航空会社らしくビビンバやチキン&ビール、プルコギ丼、済州山菜ごはんなどのコリアンフードが多くあります。
日本路線であれば日本語アナウンスあり
成田~仁川路線に搭乗しましたが、きちんと日本語でもアナウンスがあったので安心でした。韓国語・英語・日本語でアナウンスがありました。
ただ、アナウンス事項は必要最低限という印象。離陸の遅延があったため到着予定時刻が気になりましたが、そのアナウンスは一切なく少々不親切に感じました。
チェジュ航空がおすすめできる人
チェジュ航空はこのような方におすすめできると言えるでしょう。
- とにかく安く行きたい
- 手荷物が少ない
- 機内サービスの必要性を感じない
- 遅れてもその後の予定に問題がない
遅延の発生率が高いことやサービスが全て有料というデメリットはあるものの、短距離路線であれば気にならないという方にはベストな選択肢と言えるでしょう。
まとめ
チェジュ航空の搭乗記をご紹介してきました。マイナスポイントはあるものの安さでカバーできるので、何を優先したいかでチェジュ航空も選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。