ロサンゼルス観光の二大巨頭、ベニスビーチとサンタモニカ。どちらも魅力的ですが、雰囲気や遊び方が全く異なります。あなたの旅の目的やスタイルに合わせてどちらのビーチが最適か、アクセスから治安・インスタ映えスポットまで徹底的に比較し、最高のLAビーチ体験をガイドします。
アクセス手段と駐車場の料金徹底比較

ベニスビーチとサンタモニカではロサンゼルス市内からのアクセス難易度や駐車場の混雑度が大きく異なります。スムーズな移動はビーチでの滞在時間を充実させるための最重要ポイントです。移動手段の費用と利便性を事前に把握して、ストレスのないビーチ旅行を計画しましょう。
車がなくても楽しめるか、公共交通の便

車社会のロサンゼルスにおいて、公共交通機関でのアクセスは重要な比較ポイントです。サンタモニカは地下鉄Expo Lineの終点駅があり、ダウンタウンや他の主要エリアから直行できるため、車なしでも比較的簡単に行くことができます。
一方、ベニスビーチは公共交通機関がないため、UberやLyftの利用が主流となります。どちらも観光客が多く、ライドシェアも捕まえやすいですが、公共交通機関の整備状況、特に観光客にとっての分かりやすさ、移動の容易さではサンタモニカに軍配が上がります。サンタモニカ駅からはピアまで徒歩圏内です。
失敗しない駐車場の場所と平均料金

車で行く場合、両ビーチともに週末や夏季は駐車場探しが困難になります。サンタモニカはピア周辺に大規模な有料駐車場が多く、料金は1日15∼20ドル程度です。
ベニスビーチはボードウォーク沿いに公営や私営の駐車場がありますが、キャパシティが小さくすぐに満車になりがちです。ベニスビーチ周辺は少し離れた場所にあるストリートパーキングを探す選択肢もありますが、時間制限や駐車禁止エリアに注意が必要です。確実性を求めるなら、サンタモニカの大規模駐車場利用が安心です。
ロサンゼルス主要エリアからの所要時間

主要エリアからの所要時間を表にまとめてみました。
サンタモニカ | ベニスビーチ | 備考 | |
---|---|---|---|
ダウンタウン | 鉄道で約45分 車で約30分 | 車で約40分 | 渋滞状況により変動 |
ハリウッド | 車で約30∼45分 | 車で約30∼45分 | どちらも比較的近い |
LAX空港 | 車で約20∼30分 | 車で約20∼30分 | どちらもアクセス良好 |
特に平日の夕方や週末の日中は大渋滞が発生し、所要時間は上記の目安よりも大幅に伸びる可能性があります。事前に交通情報を確認し、余裕を持ったスケジュールを組むことが重要です。移動時間を節約したい場合は、比較的渋滞の少ない朝早い時間帯の移動をおすすめします。

交通面ではサンタモニカに軍配!
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治安と安全対策を正直レビュー

多くの観光客で賑わう両ビーチですが、特にボードウォーク周辺は治安面での注意が必要です。ベニスビーチはストリートカルチャーが根付く反面、サンタモニカと比較すると警戒が必要です。貴重品は肌身離さず、基本的な防犯意識を持つことが重要です。
女性や子連れ旅行での注意点と危険な場所

女性や子連れ旅行の場合、比較的環境が整備されているサンタモニカの方が安心感があります。サンタモニカの桟橋(ピア)周辺はアトラクションが多く、賑わっていて開放的です。
一方、ベニスビーチでは、ボードウォーク沿いの人通りの少ない場所や夜間のマッスルビーチ周辺などは避ける方が賢明です。日中でも不必要に話しかけてくる人には対応しないなど、警戒心を持つようにしましょう。特にカメラやスマートフォンを使いながらの歩行は、ひったくりのリスクを高めるため注意が必要です。
過去のトラブル事例と安全対策の最新情報

ベニスビーチでは過去に置き引きやスリといった軽犯罪が報告されています。また、強引なストリートパフォーマーによる金銭の要求トラブルも発生することがあります。サンタモニカでは、主に ピア付近での観光客を狙った小さな窃盗事件が中心です。共通の安全対策としてはこちらです。
- バッグは体の前で持つ
- ビーチで荷物から離れない
- 夜9時以降はボードウォークを歩かない
最新の治安情報は、旅行前に現地のニュースや外務省の安全情報を確認するのが確実です。

治安面でもサンタモニカに軍配!
インスタ映えする写真スポット対決

写真映えという点では、両ビーチともに甲乙つけがたい魅力があります。一言で言うならこのようになるでしょう。
サンタモニカ=
「王道でカラフル」なレジャー感
ベニスビーチ=
「ストリートアートと個性」が魅力
あなたが撮りたい写真の雰囲気に合わせて最適なスポットを比較しましょう。
最高の夕焼けと夜景の鑑賞スポット

サンタモニカの夕焼けは観覧車やアトラクションがシルエットとなり、非常にノスタルジックでロマンチックな雰囲気を醸し出します。桟橋の先端から海に沈む夕日を眺めるのが王道です。
一方、ベニスビーチはヤシの木が立ち並ぶ風景とボードウォークを背景にした、より自然で広大な夕日を楽しめます。特にベニス運河周辺は水面に夕焼けが反射し、静かで美しい写真が撮れる穴場です。夜景に関してはサンタモニカピアのライトアップが有名で、夜遅くまで多くの人が訪れます。
フォトジェニックな壁アートと撮影テクニック

ベニスビーチの最大の魅力はボードウォーク沿いに広がるストリートアートです。カラフルで巨大な壁画や個性的なグラフィティが多く、被写体として飽きることがありません。特にアボットキニー・ブールバードには、アート性の高いブティックやカフェが並び、おしゃれな写真が撮れます。
サンタモニカには特定の「アートの壁」はありませんが、ピアの入り口にある「Santa Monica」のサインや、遊園地の色鮮やかなアトラクション自体がフォトジェニックな被写体になります。ベニスでは背景のアートを強調し、サンタモニカでは風景の広がりを意識して撮影するのがおすすめです。
ベニスサインや観覧車のベストアングル

サンタモニカのシンボルである観覧車を撮るなら、ビーチから少し離れた桟橋の付け根付近が全体像を捉えやすくベストです。夜のライトアップはさらに華やかです。
ベニスビーチの目玉はアボットキニーとベニス・ブールバードの交差点に架かる「Venice」のレトロなサインです。このサインを背景に写真を撮るならサインの真下よりも、少し引いた位置から車のライトの光を活かして撮影するのが人気です。タイミングが良ければサインと夕日を同時に収めることも可能です。
グルメ・食事・ショッピングのおすすめ

潮風を感じながらのグルメやショッピングもビーチ観光の醍醐味です。それぞれの特徴を一言で言うとこうなります。
サンタモニカ=
大規模なショッピングモールと王道グルメ
ベニスビーチ=
個性的なB級グルメとハイセンスなセレクトショップ
行列覚悟の人気シーフードとB級グルメ

サンタモニカのピアには新鮮なシーフードを出す老舗のレストランや手軽に食べられるクラムチャウダー・ホットドッグの屋台が並びます。特に「ババガンプ・シュリンプ」は観光客に人気です。
ベニスビーチのボードウォークはハンバーガー・タコス・フライドポテトといったストリートフードが中心で、よりカジュアルで安価なB級グルメが楽しめます。どちらも共通して、暑い日には冷たいアイスクリームやスムージーのお店が行列を作りますが、本格的な食事を楽しむならサンタモニカ、ユニークな食べ歩きを楽しむならベニスがおすすめです。
おしゃれなカフェとレストランの選び方

ベニスビーチ周辺で食事をするならアボットキニー・ブールバードがおすすめです。この通りには地元で人気のオーガニックカフェ、洗練された雰囲気のレストラン、そして行列ができるコーヒーショップが軒を連ねています。非常にトレンド感があり、食事自体も楽しめます。
サンタモニカはピアから少し離れたサードストリートプロムナード周辺に多様な価格帯のレストランやカフェが集まっています。
ビーチ周辺で買えるお土産とファッション

サンタモニカのサードストリートプロムナードはハイブランドからカジュアルブランドまで揃う大規模な屋外ショッピングモールです。お土産やファッションアイテムを探すには最適で、効率よく買い物を済ませたい旅行者に向いています。
一方、ベニスビーチのボードウォーク沿いには手作りのアクセサリーやTシャツ、個性的な雑貨を扱う露店が多く、ベニスらしいユニークなお土産が見つかります。また、アボットキニーにはセレクトショップやデザイナーズブティックが集まっており、ハイセンスなショッピングが楽しめます。
アクティビティとユニークな遊び方を比較

ビーチでの過ごし方にも違いがあります。サンタモニカは遊園地やサイクリングなどレジャー要素が強く、ベニスビーチはマッスルビーチやパフォーマー鑑賞といった個性的な体験が中心です。
サンタモニカ=レジャー要素が強い
ベニスビーチ=個性的な体験
観光ピアでの過ごし方とアトラクション

サンタモニカピアは観光のハイライトの一つです。Pacific Parkという遊園地があり、観覧車やジェットコースターといったアトラクションが楽しめます。釣りをする人の姿や海を眺めながらの食事も人気です。
ベニスビーチには桟橋はありませんが、ボードウォーク沿いにストリートバスケットボールコートやスケートパークといったアクティブな施設が集中しています。サンタモニカはファミリー向け、ベニスはストリートカルチャー体験向けのアクティビティが多いと言えます。
マッスルビーチとストリートパフォーマーの魅力

ベニスビーチの代名詞ともいえるのが屋外トレーニングジム「Muscle Beach」です。ここではボディビルダーが日々トレーニングに励んでおり、その光景はベニスビーチならではのユニークな見どころです。また、ボードウォーク沿いには大道芸・音楽・ダンスといったストリートパフォーマーが多数おり、歩くだけでライブエンターテイメントが楽しめます。サンタモニカはパフォーマーがピアの入り口付近に集中しており、数や個性ではベニスビーチに軍配が上がります。
サイクリングやスケートのレンタル情報

サンタモニカとベニスビーチはどちらも「The Strand」と呼ばれる全長35マイルのサイクリングロードで結ばれています。両ビーチ周辺にはレンタサイクル店が多く、特にサンタモニカピア付近には選択肢が豊富です。最近は電動スクーターのレンタルも普及しており、気軽に移動できます。
ベニスビーチにはスケートボード発祥の地とも言われるスケートパークがあり、世界中から集まるスケーターの華麗な技を見ることも、ここならではのアクティビティです。
結論!あなたの旅行に最適なビーチは?

最終的にベニスビーチとサンタモニカのどちらを選ぶかは、あなたがロサンゼルスで何を体験したいかによって決まります。
初めてのロサンゼルス観光なら断然こちら

初めてロサンゼルスを訪れる方、特に治安やアクセスに不安がある方には、サンタモニカを強くおすすめします。サンタモニカはExpo Lineでのアクセスが容易で、ショッピングエリアや大規模な駐車場など観光インフラが整っています。ピアでのレトロな遊園地体験や広々としたビーチでのリラックスした時間は、LA観光の王道として万人におすすめできます。また、子連れやファミリー層も多く、全体的に安心して過ごせる雰囲気があります。
個性やトレンド重視のリピーター向け提案

人とは違う体験を求め、ロサンゼルスの裏の顔も見たいリピーターやストリートカルチャー・アートに興味がある方には、ベニスビーチが最適です。ボードウォークの活気あるカオス、マッスルビーチの熱気、そしてアボットキニー・ブールバードのハイセンスなカフェやショップはサンタモニカでは体験できません。ただし、治安には十分注意し、日中の明るい時間帯に個性的なロサンゼルスの側面を満喫するプランを立てるのがおすすめです。
まとめ
サンタモニカは「洗練された王道のリゾート体験」と「アクセス・治安の良さ」、ベニスビーチは「個性的なアート・カルチャー」と「ストリートグルメ」が魅力です。時間に余裕があれば、ぜひ両方のビーチをサイクリングで巡り、それぞれの異なる魅力を体験してください。