JALのファーストクラスとANAのプレミアムクラス。どちらも国内線の最上級シートですが、「実際どっちがいいの?」と悩んでいる方は多いはず。料金は変わらないのか、座席の違いは何か、食事はどちらが美味しいのか——この記事では料金・座席・食事・ラウンジの4軸で一発比較し、あなたに合った選び方をわかりやすくお伝えします。
ナオコ元旅行会社員のナオコが、実際に搭乗した経験をもとに解説します!
【一発比較表】JALファーストクラスvsANAプレミアムクラス

細かい説明の前に、まず全体像を把握しておきましょう。料金・座席・食事・ラウンジの主要4項目を一覧表にまとめました。それぞれの詳細はこのあとのセクションで解説します。
| 比較項目 | JAL ファーストクラス | ANA プレミアムクラス | 勝者 |
|---|---|---|---|
| アップグレード料金 | +11,000〜15,400円 | +4,000〜15,000円 | 引き分け(路線による) |
| シートピッチ | 約134cm | 約127cm | 🏆 JAL |
| シートタイプ | 大型シェル型+仕切りあり | 新型ディバイダー付き | 🏆 JAL |
| モニター | 15.6インチ | 15.6インチ(新型) | 引き分け |
| 機内食スタイル | 小鉢・お皿で本格提供 | お弁当スタイルが多い | 🏆 JAL |
| スイーツ | 標準的 | 専属シェフのオリジナル | 🏆 ANA |
| ラウンジ | ダイヤモンド・プレミアラウンジ (軽食あり) | ANA LOUNGE (飲み物中心) | 🏆 JAL |
| 路線数 | 8区間の一部便 | 地方空港含む幅広い路線 | 🏆 ANA |
| マイル加算 | 区間マイル+50% | 区間マイル+50% | 引き分け |
JAL国内線ファーストクラスとは?

JALの国内線には普通席・クラスJ・ファーストクラスの3クラスが存在します。ファーストクラスは最上位クラスにあたり、上質なシートと充実したサービスが特徴です。ただし、全路線で設定されているわけではなく、導入されているのは以下の路線に限られます。
導入路線(2026年現在)
JAL国内線ファーストクラスが乗れるのは現在10区間の一部の便のみです。主要幹線に絞った展開のため、地方路線では選択できません。
| 路線 | 備考 |
|---|---|
| 羽田 ⇔ 新千歳 | |
| 羽田 ⇔ 伊丹 | |
| 羽田 ⇔ 福岡 | |
| 羽田 ⇔ 那覇 | |
| 羽田 ⇔ 石垣 | 期間限定 |
| 羽田 ⇔ 宮古 | 期間限定 |
| 羽田 ⇔ 広島 | |
| 羽田 ⇔ 鹿児島 | |
| 伊丹 ⇔ 那覇 | |
| 伊丹 ⇔ 新千歳 |
JALファーストクラスの主なサービス一覧
普通席と比較したときのJALファーストクラスならではのポイントをまとめます。価格差以上の体験が詰まっているのが最大の魅力です。
| サービス項目 | 内容 |
|---|---|
| シートピッチ | 約134cm(普通席は約79cm) |
| シート幅 | 約50〜51cm(普通席は約41〜45cm) |
| シートタイプ | 大型シェル型・隣との仕切りあり |
| モニター | 15.6インチ大型モニター |
| フットレスト・レッグレスト | あり |
| 機内食 | 時間帯に合わせた1食提供(名店プロデュース) |
| ドリンク | 日本酒・スパークリングワイン等アルコール含む |
| ラウンジ | ダイヤモンド・プレミアラウンジ/サクララウンジ |
| 専用保安検査場 | あり |
| 手荷物 | 合計45kgまで無料・優先返却 |
| マイル加算 | 区間マイル+50%加算 |
シートの快適性はどのくらい違う?
JALファーストクラスのシートは大型のシェル型を採用しており、隣席との間に仕切りが設けられているため、公共の場とは思えないほどのプライベート感があります。
リクライニング時も後ろの座席に干渉しない設計なので、気兼ねなくシートを倒せます。フットレスト・レッグレスト付きで足も完全に伸ばせるため、長時間のフライトでも疲労が大幅に軽減されます。
国内線最高スペックとされる15.6インチの大型モニターも装備しており、映画や音楽を迫力ある映像で楽しめます。テーブルも大型なので食事はもちろん、ノートパソコンを広げた仕事も快適にこなせます。
ANA国内線プレミアムクラスとは?

ANAの国内線は普通席・プレミアムクラスの2クラス構成です。プレミアムクラスがJALのファーストクラスに相当する最上級クラスになります。JALとの大きな違いのひとつが路線の幅広さで、主要都市だけでなく地方空港まで幅広く設定されている点が特徴です。
ANAプレミアムクラスの主なサービス一覧
ANAプレミアムクラスで提供されるサービスの全体像を確認しておきましょう。JALと比べながら読み進めると違いがより明確になります。
| サービス項目 | 内容 |
|---|---|
| シートピッチ | 約127cm |
| シートタイプ | 新型・大型ディバイダー付きプライベート空間 |
| モニター | 15.6インチタッチパネル式(新型機材) |
| フットレスト・レッグレスト | あり |
| 機内食 | 時間帯に合わせた1食提供(名店プロデュース) |
| スイーツ | ANA専属ペストリーシェフによる本格スイーツ(羽田出発便) |
| ドリンク | 有名ソムリエ厳選ワイン・日本酒等アルコール含む |
| ラウンジ | ANA LOUNGE(飲み物中心) |
| 専用保安検査場 | 主要4空港のみ(新千歳・羽田・伊丹・福岡) |
| 手荷物 | 合計40kgまで無料・優先返却 |
| マイル加算 | 区間マイル+50%加算 |
新型シートで急速進化中
ANAプレミアムクラスのシートは2021年12月より新型への刷新が順次進んでいます。新型シートには15.6インチのタッチパネル式パーソナルモニターが搭載され、座席間に大型ディバイダーが設けられてプライベート感も向上しました。
フットレスト・レッグレストも装備されており、快適性は以前のモデルから大きくアップしています。JALファーストクラスと比べると仕切りの構造や座面のクッション性でやや差がありますが、十分な上質感があります。
【料金比較】アップグレード料金はどちらが安い?

「せっかくならアップグレードしたい」と思ったとき、気になるのがやはり料金。JALとANAのアップグレード料金と申し込み条件を比較します。
アップグレード料金の比較(当日申し込みの場合)
どちらも路線によって料金が異なります。2026年時点の目安として主要路線を比較してみましょう。普通席からのアップグレード料金です。
| 路線 | JAL アップグレード料金 | ANA アップグレード料金 |
|---|---|---|
| 羽田 ⇔ 新千歳 | +15,400円 | +15,000円 |
| 羽田 ⇔ 福岡 | +15,400円 | +15,000円 |
| 羽田 ⇔ 那覇 | +18,700円 | +18,000円 |
| 羽田 ⇔ 伊丹 | +13,200円 | +11,000円 |
※ANA料金は路線・日程により変動。ANAマイレージクラブ会員は搭乗2日前から申し込み可。JALは2025年12月以降、JALマイレージバンク会員のみ当日アップグレードの対象となっています。
申し込みタイミングの違いに注意
JALは搭乗便出発の3時間前〜20分前の間にWebサイトまたはアプリから申し込む形式です。2025年12月1日以降はJMB(JALマイレージバンク)会員限定のサービスに変更されたため、非会員はアップグレードできない点に注意が必要です。
ANAはマイレージクラブ会員であれば搭乗2日前〜出発当日20分前まで申し込めるため、より余裕を持って計画できます。
【座席比較】快適さに差はある?シートを徹底比較

上質な空の旅を楽しむ上で、シートの快適性は最も重要な判断軸のひとつです。数値で比べられる部分と、実際に乗ってみて感じる部分の両方から比較します。
シートスペックの数値比較
まず数値で確認できる座席スペックを並べてみます。シートピッチの差は7cmありますが、体感ではもう少し大きく感じます。
| 項目 | JAL ファーストクラス | ANA プレミアムクラス |
|---|---|---|
| シートピッチ | 約134cm | 約127cm |
| シート幅 | 約50〜51cm | 記載なし(同等程度) |
| シートタイプ | シェル型・隣席仕切りあり | 新型・ディバイダーあり |
| モニター | 15.6インチ | 15.6インチ(タッチパネル) |
| リクライニング | 深い・後席干渉なし | 深い・後席干渉なし |
| フットレスト | あり | あり |
| レッグレスト | あり | あり |
座席の「プライベート感」はJALが上
数値以上に差があると感じるのがプライベート感です。JALファーストクラスのシートは大型のシェル型で、隣席との間にしっかりとした仕切りが設置されています。
一方ANAプレミアムクラスの新型シートはディバイダーで区切られているものの、JALほどの独立感はありません。「隣を気にせず完全に自分の空間に入り込みたい」という方には、JALファーストクラスの方が体感的な満足度が高い傾向があります。
なおANAには一部路線でB787国際線仕様機を国内線に投入した便もあり、この場合は国際線ビジネスクラスのシートがそのまま使われるため、通常のプレミアムクラス以上の快適性が得られることもあります。
【食事比較】機内食と飲み物はどちらが美味しい?

国内線の最上級クラスで特別感を高めてくれるのが機内食です。どちらも搭乗時間帯に合わせた食事(朝食・昼食・夕食)が提供されますが、スタイルや内容に違いがあります。
食事スタイルの比較
どちらも搭乗時間帯に合わせた食事(朝食・昼食・夕食)が提供されますが、料理の盛り付けスタイルと軽食のこだわりに大きな差があります。
| 項目 | JAL ファーストクラス | ANA プレミアムクラス |
|---|---|---|
| 食事スタイル | 小鉢・お皿での本格盛り付け | お弁当スタイルが多い |
| プロデュース | 名店プロデュースの旬の味覚 | 名店プロデュースの旬の味覚 |
| スイーツ・軽食 | 標準的 | ANA専属ペストリーシェフによる本格スイーツ(羽田発) |
| ドリンク | 日本酒・スパークリングワイン等豊富 | 有名ソムリエ厳選ワイン・日本酒等豊富 |
| 食事の路線別変化 | あり(旬の食材に合わせて変更) | あり |
JALは本格的なお皿での提供にこだわり、ANAはスイーツや軽食の充実度で差別化を図っています。同じ「名店プロデュース」でも、食事として受け取る体験の質感はかなり異なります。
食事の本格感ならJAL、スイーツならANA
メインの食事についてはJALファーストクラスに軍配が上がります。JALはお弁当スタイルではなく、小鉢やお皿に盛り付けられた本格的なスタイルで提供されるため、食事としての質の高さを感じやすいです。名店プロデュースの食材を使った料理は時期や路線によって内容が変わるため、リピーターでも毎回新鮮な体験ができます。
一方でデザートやスイーツのこだわりではANAが一歩リードしています。特に羽田出発便ではANA専属のペストリーシェフが手がけたオリジナルスイーツが提供されており、スイーツ好きには堪らない内容です。ドリンクはどちらも有名ソムリエ監修のワインや日本酒など充実したラインナップです。
【ラウンジ比較】出発前の過ごし方に差が出る

ファーストクラス・プレミアムクラスを利用する際の大きな特典のひとつが、空港ラウンジの利用です。搭乗前の過ごし方が大きく変わる部分なので、しっかり確認しておきましょう。
利用できるラウンジの比較
ファーストクラス・プレミアムクラスの利用者は、搭乗前に空港ラウンジを無料で使えます。ただし、利用できるラウンジのグレードに明確な差があります。
| 項目 | JAL ファーストクラス | ANA プレミアムクラス |
|---|---|---|
| 利用ラウンジ | ダイヤモンド・プレミアラウンジ(最上位) | ANA LOUNGE |
| 食事・軽食 | おにぎり・パン・各種軽食あり | 飲み物が中心(軽食は少なめ) |
| シャワー設備 | あり(ダイヤモンド・プレミアラウンジ) | なし |
| Wi-Fi | あり | あり |
JALは最上位ラウンジへのアクセスが保証されているのに対し、ANAは上位ラウンジは対象外で、提供内容も飲み物中心に限られます。出発前の時間をどう過ごすかにこだわる方は、この差を特に意識して選ぶとよいでしょう。
ラウンジの充実度はJALが圧倒的
ANAプレミアムクラスではANA LOUNGEを利用できますが、上位のANA SUITE LOUNGEは対象外です。ANA LOUNGEは飲み物が中心のサービスで、軽食の提供は限られています。
一方JALファーストクラスはダイヤモンド・プレミアラウンジ(設置のない空港ではサクララウンジ)を利用でき、おにぎりやパンなどの軽食に加えてシャワー設備まで完備されています。出発前に食事や体を整えたい方にとっては、JALのラウンジ体験は明らかに上質です。
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【路線比較】乗れる路線の数はANAが圧倒的に多い

選択肢の広さという点では、ANAプレミアムクラスに大きなアドバンテージがあります。JALのファーストクラスは羽田発着の10区間(一部の便)のみですが、ANAのプレミアムクラスは地方空港を含む幅広い路線に導入されています。
例えば「地方から東京へ行く際にプレミアムクラスで快適に移動したい」という場合、JALファーストクラスは路線が限られているため利用できないケースも多いです。
ANAプレミアムクラスであれば地方在住者でも気軽に利用できるのは大きな強みといえます。乗りたい路線がJALファーストクラスの設定区間に入っているかどうかを、まず最初に確認しておくことをおすすめします。
結局どちらを選ぶべき?タイプ別おすすめ診断

ここまで料金・座席・食事・ラウンジ・路線数の5軸で比較してきました。どちらが優れているかは一概には言えませんが、あなたの旅のスタイルや優先したいポイントによって最適な選択肢が変わります。以下の診断を参考に選んでみてください。
こんな人はJALファーストクラスがおすすめ
JALファーストクラスは、旅そのものの体験クオリティを最大化したい方に向いています。特にシートのプライベート感・ラウンジでの本格的な滞在・食事の盛り付けや質にこだわりたい方にとっては、ANAプレミアムクラスよりも満足度が高くなりやすいです。
- 羽田発着の主要幹線を利用する人
- 出発前にラウンジでしっかり食事や休憩をしたい人
- 食事の見た目や盛り付けにもこだわりたい人
- 最大限のプライベート空間を求める人
- JMB(JALマイレージバンク)会員の人
こんな人はANAプレミアムクラスがおすすめ
ANAプレミアムクラスは路線の選択肢の広さと、スイーツや軽食のこだわりが光るクラスです。地方在住者や、特定のグルメ体験にこだわりたい方にはANAの方が向いています。
- 地方空港発着路線を利用する人
- スイーツや軽食の充実度を重視する人
- ANAマイレージクラブ会員でANAをよく使う人
- 出発2日前からゆっくりアップグレード手続きをしたい人
- B787国際線仕様機の路線を利用できる機会がある人
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よくある疑問Q&A

JALファーストクラスとANAプレミアムクラスについてよく寄せられる疑問をまとめました。予約前の確認に活用してください。
Q. JALマイレージバンク会員でなくてもアップグレードできる?
2025年12月1日以降、JAL国内線の当日アップグレードはJMB(JALマイレージバンク)会員のみに限定されました。
非会員の場合は事前に運賃をファーストクラス運賃で購入する必要があります。ANAは非会員でも当日アップグレードができますが(一部条件あり)、会員の方がより早いタイミングから申し込めます。
Q. 普通席で予約してから当日アップグレードはできる?
はい、可能です。
JALはJMB会員であれば出発3時間前〜20分前にWebまたはアプリで申し込めます。ANAはマイレージクラブ会員なら搭乗2日前から申し込めるため、事前に計画しやすいです。
ただし空席がない場合は空席待ちとなるため、確実に乗りたい方は最初からファーストクラス・プレミアムクラスの座席を購入することをおすすめします。
Q. 食事の提供がない時間帯もある?
はい、搭乗時間帯によっては食事の提供がない場合があります。
短距離路線や時間帯によっては軽食や飲み物のみの提供になるケースがあります。搭乗路線の詳細は各航空会社の公式サイトで確認するのが確実です。
Q. どちらもマイルの積算率は同じ?
はい、JAL・ANA共に区間マイルの50%が加算されます。マイル積算の観点では差はありません。
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まとめ:JALvsANA、迷ったらこの基準で選ぼう
JAL国内線ファーストクラスとANA国内線プレミアムクラス、5項目での比較結果をもう一度おさらいします。
| 比較軸 | 勝者 | ポイント |
|---|---|---|
| 料金 | 引き分け | 路線によって逆転あり |
| 座席 | 🏆 JAL | シートピッチ・プライベート感で優位 |
| 食事 | 🏆 JAL(メイン) 🏆 ANA(スイーツ) | スタイルと好みによる |
| ラウンジ | 🏆 JAL | 軽食・シャワーで差あり |
| 路線数 | 🏆 ANA | 地方路線含む広範な展開 |
総合的にはサービス品質ではJALファーストクラスが優位であり、乗れる路線を利用するのであれば体験の価値は大きいといえます。ただし、ANA プレミアムクラスも新型シートの導入で急速に進化しており、路線の選択肢の多さは日常使いでの強みになります。
どちらの航空会社を選ぶにしても、普通席よりワンランク上の贅沢な空の旅は、一度体験したら病みつきになること間違いなしです。ぜひ次のフライトのアップグレードを検討してみてください。
JAL国際線のファーストクラスとビジネスクラスの違いも気になる方はこちら!




