香川県琴平町の金刀比羅宮、通称「こんぴらさん」。本宮までの石段は785段あります。
「そんなに登れるだろうか」と不安になっている方へ。結論からお伝えすると、本宮までで十分です。 そして体力に自信がない方には、500段目まで車で上がるという方法もあります。
正直に告白すると、私は本宮まで登りましたが、奥社は体力の限界で断念しました。785段を登り切った時点で、脚が完全に終わっていたのです。
それでも「登ってよかった」と心から思えました。無理に奥社を目指す必要はありません。 この記事では、実際に登った経験と2026年時点の最新情報をもとに、無理なく参拝する方法をお伝えします。
なお、かつて名物だった石段かご(駕籠)は2020年に廃止されています。この点も含めて解説します。
この記事でわかること
- 本宮785段・奥社1,368段の所要時間
- 石段かごが廃止されたという事実
- 500段目まで車で上がる方法
- 最後の133段が最難関という実情
- 授与所は参拝時間より短いという注意点
結論|本宮までで十分

まず、どこをゴールにするかを決めましょう。ここを決めないまま登り始めると、途中で消耗します。
本宮は785段で往復90分
参道入口から本宮までは785段。これが一般的な「こんぴら参り」のゴールです。
| ゴール | 段数 | 往復時間 | 難易度 |
|---|---|---|---|
| 本宮 | 785段 | 約1時間半 | ★★☆☆☆ |
| 本宮+神椿カフェ | 785段 | 約2時間半 | ★★★☆☆ |
| 奥社 | 1,368段 | 約3時間 | ★★★★☆ |
| 奥社+カフェ+うどん | 1,368段 | 約4〜5時間 | ★★★★★ |
ほとんどの参拝者は本宮で折り返します。 本宮からは讃岐平野が一望でき、登り切った達成感は格別です。
奥社は1368段で3時間
本宮の右側から山中へ進むと、さらに583段登った先に奥社(厳魂神社)があります。合計1,368段、標高421m地点です。
正直に言えば、ここからは登山です。私は本宮に着いた時点で脚が限界を迎えており、奥社は諦めました。整備された階段とはいえ急勾配が続き、すれ違う参拝者も一気に減ります。
「せっかく来たから奥社まで」と無理をすると、下りで膝を痛めます。 本宮までで十分に満足できる、というのが実際に登った者の実感です。
歩けない人の選択肢
「785段は絶対に無理」という方もいるはずです。ご安心ください。500段目まで車で上がる方法があります。
かつて名物だった石段かごは廃止されましたが、代替手段は存在します。詳しくは次の章でお伝えします。
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駕籠は2020年に廃止

ここは必ず知っておいてほしい情報です。
担ぎ手不足で営業終了
こんぴらさんの名物だった「石段かご」は、2020年1月をもって営業を終了しました。
参拝客を乗せて石段を上り下りする伝統的なサービスで、高齢者や足の不自由な方の「こんぴら参り」を長年支えてきました。しかし担ぎ手の高齢化と後継者不足により、廃業が決まっています。
現在、駕籠に乗って参道を上がることはできません。
古い記事に注意が必要
問題は、廃止から時間が経った今も、駕籠の料金表を掲載した記事がネット上に残っていることです。
「上り6,800円、下り5,300円」といった具体的な金額が書かれていると、読者は当然「今もある」と信じます。膝に不安のある方が「駕籠があるから大丈夫」と思って訪れたら、現地で立ち尽くすことになります。
情報を集める際は、その記事がいつ書かれたものかを確認してください。
代わりの手段はあるか
では、体力に不安がある方はどうすればいいのか。答えは「500段目まで車で上がる」です。
これは駕籠の完全な代替とは言えませんが、785段のうち500段を省略できるという意味では、むしろ効率的な方法かもしれません。
500段目まで車で行ける

この記事で最もお伝えしたい情報です。
神椿までタクシーで上がる
参道500段目にある資生堂パーラーのカフェ「神椿」までは、乗用車やタクシーで上がることができます。
つまり500段分をショートカットできるわけです。
| 手段 | 内容 |
|---|---|
| タクシー | 参道入口から神椿まで乗り入れ可能 |
| 自家用車 | 同上(駐車スペースに限りあり) |
| 参拝登山シャトル | コトバスが運行。予約制 |
「こんぴら参拝登山シャトル」というサービスもあり、地元の高齢の方も利用しているとのことです。
足腰に不安がある方、小さなお子様連れ、時間が限られている方には、有力な選択肢になります。
残り285段の内訳
500段目からスタートすると、本宮までの残りは285段です。
785段が「無理」でも、285段なら現実的に思えてくるはずです。区間を整理します。
| 区間 | 段数 | 特徴 |
|---|---|---|
| 神椿(500段)→旭社 | 約128段 | 比較的緩やか |
| 旭社(628段)→本宮 | 約157段 | 後半が急勾配 |
628段目の旭社は重要文化財で、荘厳な社殿は一見の価値があります。ここで一度休憩を挟むのがおすすめです。
最後の133段が最難関
ただし、楽観しすぎないでください。最後の「御前四段坂」133段が最も急です。
私も本宮直前のこの区間で、何度も立ち止まりました。785段のうち、体力を最も削られるのは間違いなくここです。
- 500段目からでも、最後の133段は本番
- 手すりを使ってゆっくり登る
- 焦らず一段ずつ進む
「500段目まで車で行けば楽勝」ではないという点は、正直にお伝えしておきます。
段数別のチェックポイント

現在地がわかると、気持ちがぐっと楽になります。各段数の目印を押さえておきましょう。
| 段数 | スポット | 特徴 |
|---|---|---|
| 1段目 | 表参道入口 | スタート地点・土産店が並ぶ |
| 113段目 | 一の坂鳥居 | 最初の鳥居 |
| 365段目 | 大門 | 神域の入口・最初の節目 |
| 500段目 | 神椿 | 資生堂パーラーのカフェ |
| 628段目 | 旭社 | 重要文化財の社殿 |
| 785段目 | 本宮 | メインの参拝所・絶景 |
| 1,368段目 | 奥社 | 最終ゴール・標高421m |
大門365段が最初の節目
大門までは比較的緩やかな階段です。参道の両脇にお土産店や讃岐うどん店が並び、景色を楽しみながら登れます。
大門を過ぎると神域に入り、雰囲気が一変します。ここで水分補給と深呼吸をしておくと、後半が楽になります。
神椿500段で休憩する
500段目の「神椿」は、銀座の資生堂パーラーが手がけるカフェです。森の中のオープンテラスで、ちょうど中間地点にあります。
私もここで休憩しました。冷たいパフェが、疲れた体に染みわたります。看板メニューの神椿パフェは1,500円前後です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 営業時間 | 9:00〜17:00(カフェ) |
| レストラン | 11:00〜14:30(要予約) |
| 定休日 | 不定休(公式で要確認) |
土日祝の11〜14時は混雑します。ゆっくり過ごしたいなら平日か開店直後を狙ってください。
本宮785段からの絶景
785段を登り切った先が本宮です。讃岐平野が一望できる眺望が待っています。
なお2024年8月15日、金刀比羅宮の12棟が国の重要文化財に指定されました。本宮の本殿・拝殿もこれに含まれます。歴史的な価値を知って眺めると、また違った感慨があります。
所要時間と時間配分

旅程を組む際の目安です。新幹線や飛行機の時間が決まっている方は、逆算してください。
本宮往復は約90分
休憩なしで歩いた場合の時間です。
| 区間 | 片道 | 往復 |
|---|---|---|
| 表参道→本宮 | 約40〜45分 | 約1時間半 |
| 本宮→奥社 | 約40〜45分 | 約1時間半 |
| 表参道→奥社 | 約90分 | 約3時間 |
奥社まで行くなら3時間
奥社を目指すなら、往復3時間を確保してください。しかもこれは休憩なしの数字です。
繰り返しになりますが、私は本宮で力尽きました。「時間はあるから奥社まで」と考えていても、体力が持たない可能性を念頭に置いてください。
立ち寄り時間の加算目安
実際には、写真を撮ったりカフェに寄ったりします。加算すべき時間を整理します。
- 神椿カフェで休憩 → +約1時間
- 参道のお土産店巡り → +約30分
- 本宮でゆっくり参拝 → +約20分
- 旭社の見学 → +約15分
これらを加えると、本宮ゴールで約2時間半、奥社ゴールで約4時間半が現実的な見込みになります。
無理なく登る7つのコツ

実際に登って「これは効いた」と感じた工夫をお伝えします。
- 早朝7〜9時に登り始める
- 夏の暑さと混雑を避けられます。日中の真夏は熱中症リスクが高いので必須です
- 100段ごとに小休止する
- 段数表示が目安になります。無理せず立ち止まってください
- 大門(365段)でひと休み
- 前半の節目。ここで整えると後半が楽になります
- 500段目の神椿でエネルギー補給
- 中間地点。パフェやコーヒーで疲れをリセットできます
- 下りは手すりで膝を守る
- 登りより下りの方が膝への負担が大きいです。ゆっくり降りてください
- 杖(無料貸出あり)を活用する
- 参道入口のお土産店で竹の杖を無料で借りられます
- 奥社は無理しないと決めておく
- 「本宮まで」と先に決めておくと、途中で判断に迷いません
最後の項目が最も重要です。私は「行けたら奥社も」と曖昧なまま登り始め、本宮で立ち往生しました。先にゴールを決めておくだけで、ペース配分がまったく変わります。
服装と持ち物の準備

当日後悔しないために、出発前に確認してください。
スニーカーは必須
ヒール・サンダル・革靴はNGです。石段が続くため、必ず歩きやすいスニーカーを用意してください。
- 夏は速乾Tシャツ+帽子
- 冬は脱ぎ着しやすい重ね着
- 春秋は朝晩冷えるので薄手の羽織り
- 動きやすいパンツスタイル
季節別の持ち物リスト
必須アイテムと季節別の追加装備を整理します。
| カテゴリ | アイテム | 備考 |
|---|---|---|
| 必須 | 飲み物(500ml以上) | 自販機もあるが事前準備が安心 |
| 必須 | タオル | 夏は冷感タオルも |
| 必須 | 小銭 | お賽銭・お守り用 |
| 必須 | 歩きやすい靴 | スニーカー推奨 |
| 便利 | 折り畳み傘 | 山の天気は変わりやすい |
| 便利 | リュック | 両手が空いて安全 |
| 夏 | 日焼け止め・帽子 | 木陰が少ない区間あり |
| 冬 | 手袋 | 手すりが冷たい |
リュックは特におすすめです。両手が空くと手すりを使えるので、安全性がまったく違います。
ベストシーズンはいつか
季節による違いを整理します。
| 季節 | おすすめ度 | ポイント |
|---|---|---|
| 春(3〜5月) | ★★★★★ | 桜馬場の桜が見事 |
| 夏(6〜8月) | ★★☆☆☆ | 早朝必須・熱中症リスク |
| 秋(9〜11月) | ★★★★★ | 紅葉が美しく気温も快適 |
| 冬(12〜2月) | ★★★☆☆ | 防寒必須・凍結時は注意 |
桜と紅葉の時期は混雑します。ハイシーズンに行くなら、7時台のスタートが断然おすすめです。
アクセスと授与所の時間

参拝前に確認しておきたい実務情報です。
琴平駅から徒歩15〜20分
最寄り駅から参道入口までの距離です。
| 最寄り駅 | 参道入口まで |
|---|---|
| JR土讃線 琴平駅 | 徒歩約20分 |
| 高松琴平電鉄 琴電琴平駅 | 徒歩約15分 |
土産物店が並ぶ街並みを歩けるので、この区間も楽しめます。ただし785段の前に20分歩くことになるので、体力配分には入れておいてください。
主要都市からの所要時間も整理します。
| 出発地 | 所要時間 |
|---|---|
| 高松 | 約1時間 |
| 岡山 | 約55分 |
| 大阪 | 約3時間 |
| 名古屋 | 約3時間40分 |
| 東京 | 約5時間 |
授与所は8時半から5時
見落としやすい重要な点です。参拝時間と授与所の時間は違います。
| 項目 | 時間 |
|---|---|
| 参拝時間 | 6:00〜18:00 |
| 授与所 | 8:30〜17:00 |
つまり朝7時に登り始めると、本宮に着いてもお守りや御朱印を受けられません。
早朝参拝は暑さと混雑を避けられる一方で、授与品が目的なら8時半以降に到着するよう調整してください。
参拝後の讃岐うどん
登り切った後のお楽しみです。参道周辺には讃岐うどんの名店が並びます。
- こんぴらうどん 参道店:参道沿い・打ちたての讃岐うどん
- 中野うどん学校 琴平校:うどん打ち体験もできる
名物スイーツも見逃せません。灸まん(お灸の形のまんじゅう)や、嫁入りおいりソフト(香川名物おいりをトッピング)が人気です。
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よくある質問にお答え

参拝前の不安を解消しておきましょう。
子どもは何歳から登れる
家族連れでの参拝についてお答えします。
高齢者でも登れるのか
体力に不安がある方への回答です。
雨の日は登れるのか
天候による判断です。
伏見稲荷の千本鳥居も、どこまで歩くかの判断が重要です。

まとめ|無理せず登ろう
こんぴらさんは「一生に一度はこんぴら参り」と言われ続けてきた特別な場所です。785段という数字に尻込みする必要はありません。
本宮で力尽きて奥社を断念した私が言えるのは、それでも十分に満足できたということです。無理に上を目指すより、自分のペースで登り切ることのほうがずっと大切です。
最後に、押さえておきたいポイントを整理します。
- 本宮785段で往復90分。ここをゴールにすれば十分です
- 石段かごは2020年に廃止。料金表を載せた古い記事に注意してください
- 500段目まで車で上がれる。残り285段なら現実的です
- 最後の133段が最難関。500段目からでも油断は禁物
- 授与所は8:30〜17:00。早朝だと御朱印を受けられません
- ゴールを先に決める。曖昧なまま登ると途中で迷います
登り切ったときの達成感と、讃岐平野の眺めは格別です。無理をせず、自分に合ったゴールを決めて訪れてみてください。
伊勢神宮と出雲大社の参拝順序についても解説しています。

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