サスペンスドラマの聖地！東尋坊はなぜ自殺の名所として有名なの？

東尋坊は福井県にある断崖絶壁の観光スポットで、サスペンスドラマの聖地としても知られています。

自殺の名所とも言われておりマイナスなイメージも少なからずありますが、そもそも東尋坊はなぜ自殺の名所として有名になったのでしょうか。東尋坊に古くから伝わる伝説もご紹介します。

東尋坊ってどんなところ？

東尋坊は福井県坂井市三国町にある広範囲に渡る崖で、越前加賀海岸国定公園内にある天然記念物です。巨大な柱状の岩が作り出す断崖絶壁が特徴的で、約1kmに渡って海岸線に広がっています。

これだけ大規模で豪快な柱状の岩は世界的にも珍しく、世界で3か所だけ存在しますが、その3か所のうちの1か所が東尋坊です。そのため大変貴重なスポットとして知られています。

東尋坊の成り立ち

東尋坊は約1200～1300万年前に起こった火山活動によりできたと言われています。マグマが地表近くまで上昇し、地表近くの地中で冷えて固まっていく過程で五角形や六角形の柱状に形成されたのが始まりです。

その後、地殻変動で岩が地表に出現、日本海の荒波によって浸食を繰り返すうちに現在の形になりました。

サスペンスドラマの聖地に

東尋坊はサスペンスドラマの聖地とも呼ばれています。特に2時間ドラマのラストシーンで、刑事が犯人を断崖絶壁で追い詰め、自白させるシーンがお馴染みですね。

最も高い場所で約25mの垂直の崖があり、険しい岩壁が続く景色も緊迫感漂うシーンにぴったりで、迫力満点の映像に仕上がることから東尋坊がサスペンスドラマに使われることが多いと言われています。

東尋坊周辺での宿泊なら「三国観光ホテル」

東尋坊周辺で宿泊するなら「東尋坊温泉 三国観光ホテル」がおすすめです。三国の高台に位置しており、日本海に沈みゆく夕日がきれいに見られます。100%天然温泉と豪華な会席料理を楽しめて、最高のひと時を過ごせるでしょう。

なぜ東尋坊が自殺の名所に？

東尋坊は自殺の名所としても知られているスポットです。実際に10年間で240人近くが自殺を図ったという記録も残っているとか。東尋坊で自殺が多い理由には東尋坊の地形が影響していると言われています。

柵がない断崖絶壁

東尋坊の崖は海面まで20mを超えており、海に向かって真っ逆さまに落ちるため、その高さによって自殺成功率は70%以上と言われています。しかも柵がないため誰でも断崖絶壁ギリギリまで足を踏み入れられてしまうのです。

東尋坊に伝わる悪僧の伝説

東尋坊にはその名前の由来にもなった悪僧の伝説が残っており、この伝説が自殺の名所となった一因とも囁かれています。

今でも4月5日の平泉寺の神事の日になると東尋坊は暴風雨になることがあるようで、それも「東尋坊の呪い」として今も囁かれています。こういった物騒な伝説が自殺の名所と言われる一因になっているのかもしれません。

電話ボックスの存在

東尋坊にある電話ボックスをご存知でしょうか。観光で賑わうエリアからは少し離れた場所にひっそりと1つの公衆電話ボックスが設置されています。

この公衆電話は救いの電話や命の電話と呼ばれており、自殺をしに来た人を思いとどまらせるために設置してあると言われています。

電話ボックス内には電話をかけるための10円が数枚、心を落ち着けるための聖書、タバコなどが置かれており、電話ボックスの壁には引き留めるための言葉が張られています。

東尋坊は素晴らしい観光スポット

マイナスな面ばかりが際立ってしまいましたが、本来東尋坊は天然記念物にも指定された素晴らしい景勝地であり、人気観光スポットです。

観光遊覧船で東尋坊をクルージング

東尋坊に行ったら観光遊覧船への乗船がおすすめです。海上から断崖絶壁を見上げることができ、見下ろすのと同様、これもまた圧巻です。

柱状節理の断崖の大池やライオン岩・ろうそく岩などを約30分かけてクルージングできます。ガイドによる解説付きなので、東尋坊についての理解も深まるでしょう。

東尋坊タワーで東尋坊を一望

東尋坊観光遊覧船で断崖絶壁を下から眺めたら、今度は断崖絶壁を上から眺めてみましょう。東尋坊には東尋坊タワーがあり、海抜100m・地上55mの地点から360度の景色を見渡せます。

まとめ

東尋坊についてご紹介をしてきました。東尋坊は自殺の名所として知られており、不気味な伝説もありますが、今はそのイメージを払拭する取り組みもされているそうです。

世界的にも珍しいとされる素晴らしい景観を持つ観光スポットなので、福井を訪れた際はぜひ立ち寄ってみてください。