「別府地獄めぐりって、レンタカーがないと回れないの?」と迷っていませんか。
結論からお伝えすると、別府地獄めぐりは車なしでも7つ全部回れます。
私は元旅行会社の営業兼添乗員で、2023年9月に別府を訪れ、レンタカーを使わず路線バスと徒歩だけで7つの地獄をすべて巡りました。定期観光バスにもフリーパスにも頼らず、普通の路線バスで回った記録です。
ただし、回る順番を間違えると、バス待ちで時間を大きくロスします。私が実際に回ったのは、多くの記事が勧める順番とは逆のルートでした。
この記事では、車なしで7つ全部を巡る具体的な回り方と、7つの地獄それぞれの本音レビューをお伝えします。
この記事でわかること
- 車なしで7つ全部回った実際のルート
- 遠い2つを先に回るべき理由
- 7つの地獄の本音レビュー
- 共通券を200円引きにする方法
- 足湯に必要なタオルなど持ち物
結論|車なしでも全部回れる

先に、いちばん知りたいところからお答えします。
私が回った実際のルート
2023年9月、私が回った順番はこうでした。
| 順番 | 移動・場所 |
|---|---|
| 1 | 別府駅から路線バス(鉄輪温泉方面) |
| 2 | 血の池地獄・龍巻地獄(2つは徒歩圏内) |
| 3 | 再び路線バスで移動 |
| 4 | かまど地獄・海地獄・鬼石坊主地獄・白池地獄・鬼山地獄(5つを徒歩で) |
| 5 | 路線バスで別府駅へ戻り、ホテルへ |
乗ったバスは3本だけです。地獄と地獄のあいだはすべて歩いています。「7つも回るなら車がないと無理」と思われがちですが、バスを3本使えば、徒歩でも十分に回りきれます。
所要時間は半日が目安
車なしで7つ全部を回る場合、半日(4〜5時間)を見ておいてください。
| 移動手段 | 所要時間の目安 |
|---|---|
| レンタカー | 約2〜3時間 |
| 路線バス+徒歩 | 約4〜5時間 |
| 定期観光バス | 約3時間 |
車より1〜2時間長くかかりますが、半日あれば回れるということでもあります。午前中から動き出せば、午後は温泉街の散策や共同浴場に時間を使えます。
つまらないと感じる人の特徴
「別府地獄めぐり つまらない」という声があるのも事実です。実際に回ってみて、満足度が下がりやすいのは次のような人だと感じました。
- テーマパーク並みの派手さを期待している
- SNSで見た写真と同じ景色を求めている
- 真夏に徒歩で全部回ろうとする
地獄めぐりは、あくまで自然の源泉を観光地として整備した場所です。アトラクション的な仕掛けはありません。私が行った日も薄曇りで、海地獄のブルーは写真より控えめでした。
それでも、7つがまったく違う表情を持っているという発見は、行ってみないと分かりません。写真より「体験」を楽しむつもりで行くと、満足度は大きく変わります。
車なしで回る3つのコツ

ここが、この記事でいちばんお伝えしたい部分です。
遠い血の池から先に回る
多くの記事は「海地獄エリアから始めて、最後に血の池へ」と勧めています。車ならそれで問題ありません。でも車なしなら、逆がおすすめです。理由は3つあります。
- 体力があるうちに遠い2つを片付けられる
- 5つが密集する鉄輪エリアで最後を迎えられる
- 鉄輪エリアは別府駅行きのバスが多く、帰りが楽
血の池地獄と龍巻地獄は、5つの地獄から離れた場所にあります。疲れてから遠くへ向かうより、先に済ませてしまうほうが確実に楽でした。
5つは歩いてつなげる
海地獄を中心とした5つの地獄は、徒歩で回れる距離に集まっています。
| 地獄名 | 海地獄からの距離 |
|---|---|
| 海地獄 | 起点 |
| 鬼石坊主地獄 | 徒歩4分 |
| かまど地獄 | 徒歩7分 |
| 鬼山地獄 | 徒歩8分 |
| 白池地獄 | 徒歩10分 |
ここでバスを使う必要はありません。ただし坂道が多いので、歩きやすい靴は必須です。
バスの本数を先に調べる
車なし観光で唯一の弱点がバス待ちです。
- 出発前に帰りのバスの時刻を調べておく
- 血の池地獄を出る前に、次のバスの時間を確認する
- 8:00〜17:00の営業時間から逆算して動く
地獄の見学そのものより、バスを待つ時間のほうが体力を使います。時刻を把握しておくだけで、車なし観光の快適さはまるで変わります。
別府と湯布院、どちらに行くか迷っている方はこちらの比較をどうぞ。

離れた2つの地獄

私が最初に向かった、血の池地獄と龍巻地獄です。この2つは隣接しているので、まとめて回れます。
血の池は想像以上に赤い

最初に訪れたのが、この血の池地獄でした。
満足度:★★★★★
「赤い熱泥」と聞いてイメージしていたよりも、実物は本当に真っ赤でした。日本最古の天然地獄とされており、まさに「地獄」という名前がふさわしい迫力です。
血の池地獄から湧き出る粘土で作られた「血の池軟膏」は、ここでしか買えないお土産として人気があります。足湯もあるので、最初の地獄でひと息つけました。
龍巻は30〜40分間隔

血の池地獄のすぐ隣にあるのが龍巻地獄です。
満足度:★★★★☆
龍巻地獄は、別府市の天然記念物に指定された間欠泉です。屋根がなければ約30mまで吹き上がるというパワーがあります。
ただし噴出は約30〜40分間隔で、1回あたり6〜10分ほど。タイミングが合わないと待つことになります。
着いたら噴出時刻を確認
この2つをセットで回るときのコツがあります。龍巻地獄の看板の上にはランプがあり、赤く点灯していると噴き上げが近い、または噴出中というサインです。
- 先に龍巻地獄へ行き、次の噴出時刻を確認
- 時間が空くなら血の池地獄を先に見る
- 噴出に合わせて戻ってくる
待ち時間をそのまま血の池地獄の見学にあてる。この組み立てなら、時間を無駄にしません。
海地獄エリアの5つ

バスで移動し、ここからは徒歩で5つを回ります。
海地獄は満足度が最高

このエリアの中心にあるのが海地獄です。
満足度:★★★★★
7つの中でダントツに満足度が高かったのが海地獄です。透き通ったコバルトブルーの源泉は、想像していた「温泉」とはまったく別の景色でした。温度は98度もあるのに、見た目はまるで南国の海です。
カフェの地獄蒸し焼きプリンは、ぜひ食べてほしい一品。足湯もあるので、ここだけで30〜40分はあっという間に過ぎます。規模がいちばん大きく人気も高いので、時間に余裕を持って立ち寄ってください。
かまど地獄は体験が多い

海地獄の次に楽しめたのが、かまど地獄でした。
満足度:★★★★☆
かまど地獄は、1丁目から6丁目まで6種類の地獄をまとめて楽しめるスポットです。コバルトブルー・黄土色・赤色と、見比べるのが本当に面白い場所でした。
入口の大きな「かまどの鬼」のオブジェは記念撮影の定番。飲泉や蒸気の喉吸い体験など、参加できるコンテンツが多いのも魅力です。
鬼石坊主地獄は動きが面白い

海地獄のすぐ隣にあるのが鬼石坊主地獄です。
満足度:★★★★☆
灰色の熱泥がボコボコと沸騰する様子が坊主頭に似ていることから名付けられた地獄です。動きのある光景なので、写真より動画のほうが面白さが伝わります。
「豊後風土記」にも登場するほど歴史が古く、足湯も併設されています。海地獄のすぐ近くなので、セットで回るのが自然な流れです。
鬼山地獄と白池地獄は短め

残る2つは、どちらもこちらの評価になりました。
満足度:★★★☆☆
鬼山地獄は別名「ワニ地獄」。温泉熱を利用して約80頭のワニを飼育しています。正直、ワニに興味がない方には物足りないかもしれません。ただ子ども連れには大人気で、動物園感覚で楽しめます。
白池地獄は和風庭園に囲まれた、7つの中で最も落ち着いた雰囲気の地獄です。ただし規模は大きくないので、滞在は15分程度でサクッと回れます。併設の熱帯魚館では、アマゾンの巨大魚ピラルクが見られます。
この2つは短時間で回れるので、疲れてきた終盤に持ってくるとちょうどよいバランスでした。
チケットは共通券が得

7つ全部を回るなら、共通観覧券が断然お得です。
5か所以上なら共通券
料金は2025年2月1日に改定されています。
| チケット種別 | 大人(高校生以上) | 小人(小中学生) |
|---|---|---|
| 共通観覧券(7か所) | 2,400円 | 1,200円 |
| 個別観覧券(1か所) | 500円 | 250円 |
個別券だと5か所で2,500円、7か所なら3,500円。5か所以上回るなら共通券が確実にお得です。
公式割引で200円引き
意外と知られていないのが、公式サイトの割引券です。べっぷ地獄めぐりの公式サイトに掲載されている割引券を、印刷するかスマホで提示すると、共通観覧券が200円引きの2,200円になります。出発前に公式サイトを開いておくだけなので、使わない手はありません。
有効期間は2日間ある
共通観覧券の有効期間は、購入日と翌日の2日間です。1日で回りきれなかった場合の保険になるので、時間が足りなくなっても慌てる必要はありません。車なしで回るなら、この2日間ルールは心強い仕組みです。
なお、事前にネットで購入しておく方法もあります。列に並ばずスマホ画面の提示で入場できるので、混雑する時間帯に行く方には便利です。
持ち物と服装の注意

車なしで回るなら、持ち物と服装がそのまま快適さに直結します。
タオルは絶対に必要
足湯は4か所(海地獄・鬼石坊主地獄・かまど地獄・血の池地獄)にあります。タオルがないと、せっかくの足湯に入れません。現地でも買えますが割高なので、必ず持参してください。あわせてめくり上げやすいボトムスで行くと、足湯を使いやすくなります。
歩きやすい靴で行く
車なしの場合、5つの地獄を徒歩でつなぎます。しかも鉄輪エリアは坂道が多い場所です。サンダルやヒールは避けて、スニーカーなど歩きやすい靴を選んでください。私も歩き慣れた靴で行きましたが、それでも半日歩くとしっかり疲れました。
夏と冬の服装を変える
地獄めぐりは屋外の移動が中心です。
| 季節 | 注意点 |
|---|---|
| 夏 | 地獄自体が熱気を放つため体感温度が高い。日傘・帽子・飲み物が必須 |
| 冬 | バス待ちの時間が寒い。羽織りもので調整を |
真夏に徒歩で全部回るのは、正直おすすめしません。夏に行くなら、朝早い時間から動き出してください。
そのほかに持っていってよかったのは、モバイルバッテリー(写真で電池を消耗)と飲み物です。
セットで行きたい場所

地獄めぐりは半日で回れるので、残りの時間で別府の他の魅力も楽しめます。
鉄輪の地獄蒸し工房
地獄めぐりの合間にぜひ立ち寄ってほしいのが「鉄輪温泉の地獄蒸し工房」です。温泉の蒸気で野菜や海鮮を蒸して食べる、別府発祥の調理法を体験できます。5つの地獄が集まる鉄輪エリアにあるので、車なしでも無理なく組み込めます。お昼休憩にぴったりです。
湯けむり展望台へ
地獄めぐりエリアから少し離れた場所にある「湯けむり展望台」は、別府の象徴である湯けむりが立ち上る街並みを一望できる絶景スポットです。入場無料で立ち寄れます。夕暮れ時は、夕日に染まる湯けむりが幻想的でした。
夜は市内の共同浴場

地獄めぐりは「見る温泉」ですが、実際に入れる温泉は別府市街地に集中しています。別府には100円〜500円で入れる共同浴場が多数あり、地元の文化を体感できます。
私は別府駅から歩ける距離の「竹と椿のお宿 花べっぷ」に泊まりました。裸足で歩ける館内や自家源泉のお風呂が心地よく、バスと徒歩で歩き回った1日の締めくくりにぴったりの宿でした。
よくある質問にお答え

地獄めぐりを計画している方からよくいただく質問です。
雨の日はどうなるか
天候による影響についてお答えします。
子連れでも回れるか
家族旅行での判断です。
何時に行くのがいいか
時間帯の選び方です。
まとめ|車なしで十分
別府地獄めぐりは、レンタカーがなくても7つ全部回れます。2023年9月に路線バスと徒歩だけで回った実感として、押さえておきたいポイントをまとめます。
- バスは3本だけ。地獄と地獄のあいだは歩けます
- 遠い血の池・龍巻を先に。帰りが楽になります
- 5つは徒歩でつなげる。ただし坂道なので靴は慎重に
- 共通券は公式割引で2,200円。200円引きになります
- タオルは必須。足湯が4か所あります
- 所要は半日(4〜5時間)。午前中のスタートがおすすめ
「車がないから諦めよう」と思っていた方こそ、バスの時刻さえ押さえれば問題なく回れます。7つそれぞれがまったく違う表情を持つ地獄めぐりを、ぜひ体験してみてください。
草津温泉と伊香保温泉の比較記事もご用意しています。



