東南アジアのリゾート島といえばバリ島とセブ島を思い浮かべる方が多いかと思います。どちらも人気リゾート地で日本人にとても人気があります。しかし、バリ島とセブ島どっちがよいのか?違いはどこなのか?などどっちを選択しようか迷いますよね。この記事ではバリ島とセブ島をあらゆる側面から比較してみます。
バリ島ってどんな島?

バリ島は東南アジアのインドネシアに属している島で、インドネシアの首都ジャカルタがあるジャワ島のすぐ東隣に位置しています。インドネシア随一の観光リゾートとして知られており、世界中から観光客が訪れます。
バリ島の面積は5,633㎢で、だいたい日本の愛媛県と同じくらいの面積です。小さな島の中に世界遺産が5個もあり、リゾート要素だけではなく観光地としても楽しめます。バリ島は神々が住む島としても有名で、世界遺産の中にもパワースポットと呼ばれる場所が多くあります。
約90%がバリ・ヒンドゥー教徒で、宗教要素が色濃く表れた観光スポットや人々の服装・お祭りなどからもバリ文化の特徴がよくわかるでしょう。公用語はインドネシア語・バリ語・英語です。
セブ島ってどんな島?

セブ島は東南アジアのフィリピン中部のビサヤ諸島にある島で、南北225kmに細長く広がっています。大小7,641ほどの島々で構成されるセブ島の中で最も人気のある島で、世界中から多くの観光客が訪れます。
面積は4,422km²ほど。ビーチリゾートとしてのイメージが強いかと思いますが、セブ島中心のセブシティーでは観光スポットはもちろんのこと、近代的な大型ショッピングセンターもあり、セブ島のイメージががらりと変わるでしょう。セブ島市民の8割以上がキリスト教徒のため、観光スポットとしては教会が多く存在します。
公用語はフィリピン言語のタガログ語と英語で、アジアの中では英語が通じる数少ない都市のため、安く行ける語学留学先として選ばれるケースが多いです。日本の英会話スクールにフィリピン人講師が多いのも納得ですね。
【バリ vs セブ】比較①:日本からのアクセス

- 日本からのフライト時間
- 日本(成田)→バリ島(デンパサール):約7時間40分
- バリ島(デンパサール)→日本(成田):約7時間
- 運航航空会社(直行便)
- ガルーダ・インドネシア航空
- デンパサール国際空港から市内へのアクセス
- クタ・レギャンまで車で約15~30分
- スミニャックまで車で約20~35分
- ヌサドゥアまで車で約30~40分
- ウブドゥまで車で約60~90分
日本からのアクセスではセブが約2~2.5時間バリより早くアクセスできます。運航航空会社については、バリの場合ガルーダ・インドネシア航空が週3便運航しているのみなので乗継便を利用するケースが多いです。一方、セブの場合は成田が毎日3便、関空が毎日1便、中部が週5便と幅広く直行便が運航しているので、飛行機の取りやすさでもセブに軍配が上がります。
フライト時間の暇つぶしには映画やドラマなどの動画をスマホ・タブレットにダウンロードして機内に持って行くのがおすすめです。U-NEXTは22万作品以上を配信しており、そのうち20万本は見放題です。
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【バリ vs セブ】比較②:旅行代金の安さ

- 旅行代金
- 144,000円~227,000円
- ツアー内容
- HIS「ガルーダ・インドネシア航空で行く!バリ島5日間」
- ザ ヘブン バリ スミニャック(ヘブンデラックスプールビュー)に滞在(3つ星クラス)
- 直行便利用区間:成田⇔デンパサール(バリ島)往復(ガルーダ インドネシア航空)
- 朝食付き
条件が比較的同等のバリのパッケージツアーとセブのパッケージツアーの旅行代金を比較してみました。旅行代金はセブの方が安くなります。
今回5日間のツアーで比較していますが、セブであれば4日間からツアーが組まれているので、4日間にするとさらに安くなります。節約できた費用でホテルのランクを上げるのもおすすめです。
HIS(エイチ・アイ・エス)は海外旅行に強い旅行会社。バリ島・セブ島のツアーラインナップがとても豊富で、しかも安いのが特徴です。条件に合うツアーが安く見つかるので、バリ島・セブ島へ行く際はぜひ利用してみてください!
【バリ vs セブ】比較③:海のきれいさ

海のきれいさではセブが圧倒的に勝ちます。セブにはいろいろな島がありますが、どの島へ行っても海の透明度は感動レベルです。セブにはアイランドホッピングという島々を転々としながらマリンアクティビティを楽しむツアーがあり大人気です。ダイビングやシュノーケルを楽しむにはうってつけの場所なので、ツアーに参加してみるのをおすすめします。
一方バリは海の透明度はあまり高くありません。透明度の高いビーチも中にはありますが、全般的に見るとセブには到底及びません。リゾートのイメージがあるのに意外ですよね。バリへ行くなら海だけを目的にせずに観光やスパをうまく組み込むとよいでしょう。
【バリ vs セブ】比較④:マリンアクティビティの多さ

- サーフィン
- スキューバダイビング
- シュノーケリング
- シーウォーカー
- ジェットバイク
- バナナボート
- パラセーリング
- ウェイクボード etc
バリもセブも一番に思い浮かべるのが海ですよね。海がメインのことが多いので、海でどのくらい遊べるかが重要になります。バリもセブもマリンアクティビティが一通り揃っているので、一日かけて海を満喫できること間違いありません。
複数のマリンアクティビティを組み合わせた1dayツアーもあるので、どのくらい海で遊びたいかに応じてツアーも利用してみるとよいでしょう。
【バリ vs セブ】比較⑤:観光スポットの充実度

- 寺院
- 【世界遺産】タマンアユン寺院
- 【世界遺産】ティルタエンプル寺院
- 【世界遺産】ウルンダヌバトゥール寺院
- ウルワツ寺院
- タナロット寺院
- ランプヤン寺院
- ブサキ寺院 etc
- 寺院以外の観光スポット
- 【世界遺産】ジャティルイ(棚田)
- テガラランの棚田
- ウブド王宮
- ゴアガジャ遺跡
- スマラプラ王宮跡・クルタゴサ
- キンタマーニ高原
- プリルキサン美術館
- バリスウィング etc
- ビーチ・離島
- レンボンガン島
- クタビーチ
- ヌサドゥアビーチ
- サヌールビーチ etc
観光スポットの充実度ではバリに軍配が上がります。バリは世界遺産も多くあり、観光だけでも十分に楽しめます。まず、バリ島といえば寺院なので寺院巡りは外せません。そして自然の豊かさも特徴的なので棚田や山も見どころです。寺院+自然+マリンアクティビティ+スパでバリ島旅行はばっちりです。
一方セブはそれほど観光スポットは多くありません。それでもキリスト教文化を象徴する教会は見どころなので見学しておきましょう。また、セブ中心部のセブシティは都会的な場所でショッピングも楽しめます。マリンアクティビティに重点を置きつつ観光・ショッピング・スパを組み込むとよいでしょう。
観光スポットを効率よく回りたいならVELTRA(ベルトラ)を利用するのがおすすめです。1日市内観光ツアーからマリンアクティビティパックまで大満喫できるツアーが豊富に揃っています。こちらからチェックしてみてください!
【バリ vs セブ】比較⑥:ホテルの多さ

- バリ島のホテル数
- 1,555軒(2023年3月時点のHISでの登録数)
旅行会社のHIS(エイチ・アイ・エス)に登録されているホテルの数で比較しました。ホテルの多さでは圧倒的にバリ島に軍配が上がります。バリ島はヴィラタイプのホテルが充実しているのが特徴で、一軒家のコテージ風の建物が人気。
ヴィラの中でもプールヴィラやベッドルームヴィラなどいろいろなタイプがあるので、好みに合わせて選んでみましょう。さらに一棟貸切に対応しているヴィラもあり、家族やカップルでの宿泊におすすめです。
一方、セブはバリに数では及ばないものの、高級ホテルもしっかりあるのでご安心ください。ホテルのあるエリアはセブシティとマクタン島の2つのエリアに分かれています。
セブシティは街歩きにピッタリなアクセスの良いホテルが揃っており、マクタン島には高級ホテルやリゾートホテルが建ち並んでいます。ショッピングも欠かせない方はセブシティエリア、マリンアクティビティ中心の方はマクタン島エリアを選ぶのがおすすめです。
参考までに、バリとセブそれぞれのおすすめホテルを厳選して一つずつご紹介します。
バリ島でおすすめのホテルは「アヤナリゾート バリ」です。ジンバラン湾を見渡せる絶景ロケーションも印象的な高級リゾートホテルで、90ヘクタールという広大な敷地面積を誇ります。バリ島で最も人気のあるバー「ロックバー」があり、サンセットの絶景を求めて連日行列ができています。
インド洋に面した岩の上のトリートメントルーム「スパ・オン・ザ・ロック」では最高級のトリートメント体験を楽しめます。バリ文化を感じられる木彫りの客室は高級感があり、大人なラグジュアリー空間になっています。
セブ島のおすすめホテルは「シャングリラ マクタン セブ」です。マクタン島北部に位置しており、セブ島の中でも最も人気があるホテルの一つです。セブ島で最もきれいなプライベートビーチを持っているとされており、海遊びは最高の体験となるでしょう。
デラックスルームがあるメインウイングとプレミアルームやクラブルームがあるオーシャンウイングの2つのタワーからできている大型リゾートホテルで、リゾート気分を満喫できる落ち着いた雰囲気の客室になっています。
アジア最大級のスパ「CHIスパ」があり、他のホテルから訪れる人がいるほど人気です。スパメニューも充実しているので、ぜひ施術を受けてみましょう。
【バリ vs セブ】比較⑦:治安

- 外国の中ではかなりいい。
- 殺人などの凶悪犯罪は少ない。
- 観光地特有のスリやぼったくりはあるので要注意。
- エリア別の状況
- (治安良い)ウブド=ヌサドゥア >ジンバラン>スミニャック>クタ・レギャン地区(治安悪い)
- クタ・レギャン地区は最もにぎやかなエリアで、スリやひったくりといった軽犯罪が多め。
- ヌサドゥアはゲートでセキュリティチェックがあるため犯罪が起きにくい。
治安はバリの方が良い傾向にあります。セブも近年はだいぶ治安が良くなってきていますが、まだ軽犯罪は多く起きている状態です。バリも観光客をターゲットにしたスリやぼったくりは起こるので注意を払う必要はありますが、ウブドやヌサドゥアはバリの中でも一番安心できるエリアです。
【バリ vs セブ】比較⑧:気候

- 一年通して平均気温は約28℃の常夏リゾート。
- 一年通して最高気温は30℃を超える。
- 熱帯性モンスーン気候に属しているので、雨季(11~3月)と乾季(4~10月)がある。
- 雨季は湿度が高く、蒸し暑い。
- 雨季は度々スコールに見舞われ、月間降水量も200mmを超える。
- 乾季も気温は高いが、湿度が下がるためカラッとしていて過ごしやすい。
バリもセブも熱帯性モンスーン気候に属しているので、年間を通して気温が高く、雨季と乾季があるのが特徴です。唯一の違いは雨季と乾季の時期が逆なこと。乾季の方が滞在しやすいため、バリであれば5~8月頃、セブであれば1~4月頃がベストシーズンと言われています。
【バリ vs セブ】比較⑨:時差

- 日本より1時間遅い
- 例)日本が1月1日の10:00の場合、バリは1月1日の9:00
日本との時差はバリもセブも同じで、1時間の時差です。時差ボケに陥ることもなく、着いたらすぐに観光やビーチ遊びを楽しめるでしょう。
バリ島とセブ島はそれぞれこんな人におすすめ!

バリ島とセブ島を9項目で比較してきました。一覧にまとめるとこのような結果でした。
バリ | セブ | |
---|---|---|
日本からの アクセス | ||
旅行代金の 安さ | ||
海のきれいさ | ||
マリンアクティビティの多さ | ||
観光スポット の充実度 | ||
ホテルの多さ | ||
治安 | ||
気候 | ||
時差 |
総合すると、バリ島・セブ島はそれぞれこのような方に向いていると言えるでしょう。
- 海と観光をバランスよく楽しみたい方
- 豪華ホテル・ヴィラでリラックスしたい方
- マリンアクティビティが目的という方
- 安く気軽に南国リゾートへ行きたい方
まとめ
バリ島とセブ島をいろいろな側面から比較してきました。バリもセブも世界中から人気を集める南国リゾートであることは間違いありません。ハワイやグアムへよく行っている方は、次はアジアの魅力溢れるバリ島・セブ島を体験してみてはいかがでしょうか。