ケアンズ旅行を計画する際、最も気になるのが時期ですよね。オーストラリア北部に位置するケアンズは熱帯気候。日本のような四季ではなく、大きく分けて「乾季」と「雨季」の二つの顔を持っています。
カラッと晴れる乾季と熱帯らしい生命力にあふれる雨季では、楽しみ方が180度違います。目的別にどっちがおすすめか、気温や海の状態、そして現地在住者だけが知る裏事情まで含めて徹底比較します!
乾季と雨季の比較早見表

まずは全体の傾向を把握しましょう。ケアンズは南半球にあるため、日本とは季節が逆転しています。12月が夏、6月が冬であることを念頭に置いてチェックしてください。
シーズン別スペック比較
| 乾季 (5月〜10月) | 雨季 (11月〜4月) | |
|---|---|---|
| 平均最高気温 | 25℃〜27℃ | 30℃〜32℃ |
| 平均最低気温 | 17℃〜20℃ | 23℃〜24℃ |
| 降水量 | 非常に少ない | 多い(夜間のスコール中心) |
| 海の透明度 | 高い(安定している) | 風や雨の影響を受けやすい |
| 水温 | 23℃〜25℃(少し冷たい) | 28℃〜29℃(お風呂のよう) |
| マリンライフ | ミンククジラ・マンタ | ウミガメの産卵・稚魚の群れ |
| 服装 | 半袖+夜は厚手の羽織り | 風通しの良い半袖・短パン |
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乾季(冬)に行く魅力と注意点

オーストラリアの冬にあたる乾季はケアンズ観光の王道です。世界中から観光客が集まるこの時期には、明確な理由があります。
メリット:安定した晴天と透明な海
乾季の最大の特徴は、湿度が低く毎日が秋晴れのように爽やかなことです。
- アクティビティの中止が少ない
- 雨が降らないため、スカイレールや熱気球・ダイビングなどのツアーが天候で中止になるリスクが極めて低いです。
- 海の透明度が抜群
- 雨による土砂の流入がないため、グレートバリアリーフのサンゴが最も美しく見える時期です。
- ホエールウォッチング
- 7月〜9月頃には出産のために北上してきたクジラに出会えるチャンスがあります。
デメリット:朝晩の冷え込み
乾季とはいえ熱帯ですが、冬であることを忘れてはいけません。
- 水温が低い
- 23度前後の水温は長時間入っていると体温を奪われます。多くのツアー会社がウェットスーツを無料で貸し出しますが、寒がりの方は心の準備が必要です。
- 防寒着が必須
- 日中は30度近くまで上がることもありますが、太陽が沈むと一気に17度前後まで下がります。特にキュランダ村などの高原地帯や風を切る船の上はかなり冷えます。
- ツアーの混雑
- 1年で最も人気があるため、人気のダイビング船などは数週間前から予約が埋まることもあります。

雨季(夏)に行く魅力と注意点

雨季と聞くと、日本の梅雨のように1日中シトシト降るイメージを持つかもしれませんが、ケアンズは違います。実際にはグリーンシーズン(緑の季節)と呼ばれ、ポジティブな魅力もたくさんあります。
メリット:温かい海と緑の絶景
雨季は、ケアンズが最も熱帯らしく輝く季節です。
- 海が温かい
- 水温が28〜30度近くまで上がります。ウェットスーツなしで何時間でもシュノーケリングを楽しめるのは、この時期ならではの特権です。
- 熱帯雨林の生命力
- 雨を吸った世界遺産の熱帯雨林は緑の深さが一段と増します。特にキュランダのバロンの滝は、乾季のチョロチョロとした流れとは異なり、圧倒的な水量の迫力を見せてくれます。
- フルーツが美味しい
- マンゴー・ライチ・パッションフルーツなどのトロピカルフルーツが旬を迎えます。
デメリット:サイクロンと蒸し暑さ
一方で、自然の厳しさに直面するリスクもあります。
- スコールと湿度
- 突然のバケツをひっくり返したような雨が降ります。すぐ止みますが、その後の湿度は非常に高く、不快指数が上がります。
- クラゲの発生
- 11月〜5月頃は「スティング・シーズン」と呼ばれ、猛毒を持つクラゲが発生しやすくなります。ビーチで泳ぐ際は必ず防護ネットがあるエリアか保護スーツ(スティンガースーツ)の着用が必須です。
- サイクロン
- 年に数回、大型のサイクロンが接近することがあります。これに当たってしまうと、全てのツアーが数日間中止になることもあります。
月別詳細:ケアンズ12ヶ月ガイド

「結局、何月が一番いいの?」という疑問に答えるべく、12ヶ月それぞれの特徴をまとめました。
1月・2月:真夏と雨のピーク
最も雨が多く最も暑い時期です。しかし、旧正月を除けば観光客が少なく、高級リゾートに安く泊まれるチャンスでもあります。雨を避けて、午前中のツアーを狙うのがコツです。
3月・4月:季節の変わり目
徐々に雨が減り、風も穏やかになる時期。イースター休暇(4月)は現地も非常に混雑しますが、気候としては泳ぐのにも街歩きにもバランスが良い時期です。
5月・6月:爽やかな秋の始まり
雨季が終わり、ケアンズが最も過ごしやすくなる時期の一つ。最高気温が26度前後で、日本の初夏のような心地よさです。航空券が比較的安くなる時期でもあります。
7月・8月:ケアンズの冬
最も涼しい時期。日本からの夏休み旅行で最も人気がありますが、海の寒さ対策が必要です。ミンククジラと一緒に泳げる特別なツアーが開催されるのもこの時期です。
9月・10月:最高の乾季
個人的に最もおすすめなのがこの2ヶ月です。雨の心配がほぼなく、気温も28〜29度まで上がり、海の水温も徐々に温まってきます。全てのアクティビティにおいてベストと言えるコンディションです。
11月・12月:夏の始まり
気温がぐんぐん上がり、クリスマスの頃には真夏の陽気になります。11月はサンゴの産卵(メジャー・スポーニング)が起こる月。夜のグレートバリアリーフで神秘的な光景が見られるかもしれません。

【目的別】おすすめ時期診断

あなたが旅行で何を一番大切にしたいかによって、選ぶべき時期は変わります。
海でのダイビングが最優先なら
透明度が高く、かつ水温が上がり始めるこの時期が最強です。11月下旬になるとサンゴの産卵も重なり、海中世界が最も活発になります。

子供連れで快適に過ごしたいなら
暑すぎず、熱中症のリスクが低い時期が安心です。街歩きやキュランダ鉄道・動物園巡りなど外での活動が非常に快適です。
費用を抑えて賢く旅行したいなら
雨季の真っ只中ですが、宿泊施設がオフシーズン価格になり、航空券のセールも出やすい時期です。「雨が降ってもホテルでゆっくり、晴れたらラッキー」という余裕のある旅なら最高にお得です。
時期別の服装と持ち物ガイド

気候に合わせた準備が、旅の快適さを大きく左右します。
乾季(冬)に必要なもの
- ライトダウンや厚手のパーカー: 夜の外出や、熱気球、高原地帯の観光に必須。
- 日焼け止め: 涼しくても紫外線は日本の数倍です。
- 保湿クリーム: 空気が非常に乾燥するため、肌荒れ対策が必要です。
雨季(夏)に必要なもの
- レインコート: 折りたたみ傘はスコールの強風で壊れるため、レインコートがベスト。
- 防水バッグ: スマホやカメラを突然の雨から守ります。
- ラッシュガード: クラゲ対策、日焼け対策、そして船内の冷房対策の3役に。
雨の日のケアンズの楽しみ方

もし雨季に行って雨が降ってしまったとしても、ケアンズには楽しめる場所がたくさんあります。
屋内アクティビティの活用
- ケアンズ水族館: グレートバリアリーフを再現した最新の水族館。濡れずに海の生き物を観察できます。
- カジノとショッピング: シティ中心部のプルマン・リーフホテル・カジノや、大型モールのセントラルで1日過ごせます。
- カフェ巡り: ケアンズはコーヒー文化が盛ん。こだわりのカフェで「フラットホワイト」を飲みながら読書も贅沢です。
まとめ:最適な時期を選ぼう!
ケアンズに絶対に行ってはいけない時期というのは存在しません。それぞれの季節に、その時にしか見られない魅力があるからです。
- 究極のベスト: 安定した気候の9月・10月
- 自然の迫力重視: 緑が輝く1月〜3月
- 快適さ重視: 爽やかな6月〜8月
後悔しない時期選びの最終チェック
- 海に何分入りたいか?(寒いのが苦手なら夏寄りを選択)
- 雨でツアー中止になるのが許せるか?(絶対避けたいなら乾季)
- 予算はいくらか?(抑えたいなら雨季のオフシーズン)
この記事を参考に、あなたの希望にぴったり合った時期を見つけてくださいね。ケアンズの大自然は、いつ行ってもあなたを優しく迎えてくれるはずです!


