都内近郊の温泉として人気がある箱根と熱海。関東圏の方であれば週末を利用して気軽に1泊できるのがうれしい温泉ですね。箱根と熱海はどちらがおすすめなのでしょうか。いろいろなポイントで比較するので、どっちに行ってみたいか想像しながら見てみてください。

どちらも魅力的な温泉だよ!
箱根温泉ってどんな温泉?

箱根温泉は神奈川県箱根町にある日本有数の温泉地です。箱根の温泉地は時代とともに開発が進み、温泉の数が増えていきました。その変遷を示すのが「箱根七湯」「箱根八湯」「箱根十七湯」「箱根二十湯」という呼び方です。
- 箱根七湯
- 箱根湯本温泉・塔之沢温泉・宮ノ下温泉・底倉温泉・堂ヶ島温泉・木賀温泉・芦之湯温泉
- 箱根八湯
- 箱根七湯
- 姥子温泉
- 箱根十七湯
- 箱根八湯
- 小涌谷温泉・強羅温泉・大平台温泉・宮城野温泉・二ノ平温泉・仙石原温泉・湯ノ花沢温泉・芦ノ湖温泉・蛸川温泉
- 箱根二十湯
- 箱根十七湯
- 大涌谷温泉・湖尻温泉・早雲山温泉
奈良時代から湯治場として栄え、江戸時代には東海道の宿場町として重要な役割を果たしました。泉質は多様で、単純温泉・硫黄泉・塩化物泉などがあり、美肌効果や保温効果が期待できます。観光スポットも豊富で、芦ノ湖の遊覧船や箱根神社・大涌谷の黒たまごなどが人気です。アクセスも良好で、首都圏から気軽に訪れることができます。
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熱海温泉ってどんな温泉?

熱海温泉は静岡県熱海市にある日本屈指の温泉地で、日本の三大温泉の一つとも言われています。豊富な湯量と高温泉が特徴で、総源泉数は500本以上。泉質はナトリウム・カルシウム―塩化物泉が主で、保温効果や美肌効果が期待できます。歴史は古く、約1500年前に海中から熱湯が噴き出し魚が死んでいるのを発見、それ以来「熱い海」であることから「熱海」と名付けられたとされています。徳川家康が湯治に訪れた記録もあります。
かつて熱海温泉は日本を代表する歓楽温泉として栄えていましたが、バブル崩壊とともに客足が一時遠のいていました。しかし、熱海銀座商店街やホテル・旅館の地道な誘致活動により熱海人気は復活。年間を通じて花火大会などのイベントが開催され、多くの観光客で賑わいます。温泉街にはレトロな雰囲気が残り、食べ歩きや観光が楽しめます。東京から新幹線で約50分とアクセスも良好です。
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比較①:源泉総数・湧出量

まずは「温泉力」を見てみましょう。箱根と熱海を源泉総数・湧出量で比較しました。
- 箱根
- 源泉総数:約345ヶ所
- 湧出量:毎分約19,500ℓ
- 熱海
- 源泉総数:500ヶ所以上
- 湧出量:毎分約18,000ℓ
全国的に見ても箱根・熱海ともに有数の源泉数・湧出量を誇ります。源泉総数では熱海の方が多く、湧出量はほぼ互角です。温泉力ではほぼ互角で、どちらの温泉も満足度が高いと言えるでしょう。
比較②:観光スポットの充実度

温泉に行ったら観光も一緒に楽しみたいですよね。箱根と熱海を観光スポットを比較しました。
- 箱根
- 自然
- 大涌谷(ちきゅうの谷)
- 仙石原
箱根強羅公園
- 箱根旧街道
- 芦ノ湖
- 神社・史跡
- 箱根神社
- 九頭龍神社
- 箱根関所
- 美術館
- 彫刻の森美術館
- 箱根ガラスの森美術館
- 岡田美術館
- ポーラ美術館
- 乗り物
箱根駒ケ岳ロープウェー
- 箱根登山鉄道
- 箱根ロープウェイ
- 箱根登山ケーブルカー
- 箱根海賊船
箱根遊船SORAKAZE
- アミューズメント施設
箱根小涌園ユネッサン
箱根園水族館 etc
- 自然
- 熱海
- 銀座商店街
- MOA美術館
- お宮の松・貫一お宮の像
- 来宮神社
- 伊豆山神社
- 熱海城
- 熱海梅園
- ACAO FOREST
- 熱海秘宝館
- 熱海サンビーチ
- マリンスパあたみ
- 初島 etc
温泉地にはあまり観光スポットがないことも多いですが、箱根・熱海ともに観光スポットが多い数少ない温泉地と言えるでしょう。どちらも観光に困ることはありませんが、箱根の方が観光スポットは多いです。箱根は観光スポットの見学だけではなく、いろいろな乗り物を楽しめるのも特徴です。ロープウェイやケーブルカー・遊覧船など子どもも楽しめる要素がたくさんあります。また、美術館が多いのでアート好きな方には美術館巡りもおすすめです。
熱海は熱海銀座商店街が充実しているので食べ歩きを楽しんだり、海沿いを散歩したり、夏場であれば熱海サンビーチで海水浴を楽しんだりできます。週末であれば熱海名物の花火大会が開催されるので、花火鑑賞はマストです。
熱海にはアクティビティを楽しむプランがたくさんあります。観光+αで楽しい体験をしてみてくださいね!
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比較③:ご当地グルメ

温泉に行ったらご当地グルメも欠かせませんよね。箱根と熱海をご当地グルメで比較しました。
- 箱根
- 大涌谷の黒たまご
- 自然薯蕎麦
- 豆腐かつ煮
- 芦ノ湖のワカサギ
- 湯葉丼
- 湯もち
- カステラ焼 箱根まんじゅう etc
- 熱海
- 干物
- 海鮮丼
- アジフライ
- まご茶漬け
- 揚げかまぼこ
- 熱海プリン etc
箱根はバラエティに富んだグルメがあり、熱海は土地柄もあり海鮮物が中心になります。どちらも満足できるグルメが揃っているので、食事も計画に入れておくとよいでしょう。箱根・熱海それぞれのご当地グルメのおすすめ店を厳選してご紹介します。
箱根のおすすめグルメスポット

箱根でぜひ食べておきたいおすすめのグルメスポットを2軒ご紹介します。
「大涌谷くろたまご館」の黒たまご

箱根の大涌谷といえば有名すぎるほど有名なのが黒たまご。生卵を温泉池でゆでると気孔の多い殻に鉄分が付着し、これに硫化水素が反応して黒色になったのが黒たまごです。黒たまごを食べると寿命が延びるという言い伝えもあるとか。大涌谷に行ったら必ず食べておきたい一品です。
施設名 | |
---|---|
住所 | 神奈川県足柄下郡箱根町仙石原1251 |
電話番号 | 0460-84-9605 |
営業時間 | くろたまSHOP:9:00〜16:00 黒たまごの販売:9:00〜16:20 ※季節により変動の可能性あり |
定休日 | 無 |
駐車場 | 有(県営有料駐車場) |
アクセス | 箱根ロープウェイ「大涌谷」駅より徒歩1分 |
公式サイト | http://www.owakudani.com/ |
「湯葉丼 直吉」の湯葉丼
箱根に行ったら食べておきたいグルメの一つに湯葉丼があります。「湯葉丼 直吉」は箱根の湯葉丼の代名詞的なお店です。大平台の名水「姫の水」をふんだんに使って作られた汲み上げ湯葉を贅沢に盛り付けたオリジナル湯葉丼が人気です。
お腹に優しい懐かしさあふれる味わいと言われています。箱根の玄関口でもある箱根湯本駅の近くにあるので、箱根に到着したら立ち寄ってみてください。
施設名 | |
---|---|
住所 | 神奈川県足柄下郡箱根町湯本696 |
電話番号 | 0460-85-5148 |
営業時間 | 11:00~19:00 |
定休日 | 火曜日(祝日の場合は営業) |
駐車場 | 無 |
アクセス | 箱根登山鉄道「箱根湯本」駅より徒歩3分 |
熱海のおすすめグルメスポット

熱海でぜひ食べておきたいおすすめのグルメスポットを2軒ご紹介します。
「囲炉茶屋」のまご茶漬け&海鮮丼
まご茶漬けとは漁師が漁の合間に腹ごしらえのために食べた漁師料理で、醤油漬けにした魚の切り身やたたきをご飯の上に乗せて、ネギやワサビなどの薬味と一緒に出汁・煎茶をかけて食べる料理です。
伊豆エリアでB級グルメとして知られており、熱海では「囲炉茶屋」のまご茶漬けが人気です。あじのまご茶漬けを提供しており、あじの骨と鰹節でとったダシが絶品です。伊豆自慢の新鮮な海の幸を使った海鮮丼もあるので、お好みでチョイスしてみてください。
施設名 | |
---|---|
住所 | 静岡県熱海市田原本町2-6 |
電話番号 | 0557-81-6433 |
営業時間 | 11:30〜15:00・17:00~22:00 |
定休日 | 火曜日(祝日の場合は変更あり) |
駐車場 | 有 |
アクセス | JR伊東線「熱海」駅より徒歩2分 |
公式サイト | https://www.irorichaya.com/index.html |
「熱海温泉 熱海プリン」の熱海プリン
熱海新名物の熱海プリンもスイーツ好きの方は要チェックです。昭和レトロな雰囲気漂う熱海の温泉街の雰囲気にぴったりな見た目で、中身はとろ~りなめらかなプリンです。老若男女誰の口にも合うプリンで、幅広く愛されています。ぜひ食べ歩きしてみましょう。
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施設名 | 熱海温泉 |
---|---|
住所 | 静岡県熱海市田原本町3-14 |
電話番号 | 0557-81-0720 |
営業時間 | 10:00~18:00 |
定休日 | 無 |
駐車場 | 無 |
アクセス | JR伊東線「熱海」駅より徒歩3分 |
公式サイト | http://atami-purin.com/ |
比較④:交通アクセスの良さ

箱根も熱海も都内からのアクセスがいいことで知られていますが、実際どっちの方がアクセスが良いのでしょうか。箱根と熱海を都内からの交通アクセスで比較しました。
- 箱根
- パターン① 小田急ロマンスカー
- 新宿駅~箱根湯本駅
- 所要時間:約1時間30分
- 料金:2,460円
- パターン② 新幹線+箱根登山鉄道
- 東京駅~小田原駅~箱根湯本駅
- 所要時間:約1時間
- 料金:3,640円(新幹線は自由席想定)
- パターン① 小田急ロマンスカー
- 熱海
- パターン① 新幹線
- 東京駅~熱海駅
- 所要時間:約45分
- 料金:3,740円(新幹線は自由席想定)
- パターン② 特急踊り子号
- 東京駅~熱海駅
- 所要時間:約1時間20分
- 料金:3,560円
- パターン① 新幹線
箱根はやや時間がかかりますが、新宿から小田急ロマンスカーを利用すると乗り換えなくアクセスでき、且つ最も安いです。速さを取るのであれば、乗り換えが1回発生しますが、東京から新幹線を利用した方が早く着けます。
熱海へは小田急ロマンスカーよりは料金が高いですが、新幹線を利用すると45分という速さで乗り換えもなく到着します。アクセスの良さという点では、箱根も熱海も乗り換えなくアクセスできる列車があるので互角ですが、熱海の方がさらに速さも伴う点でより良いと言えるでしょう。
JTBでは箱根・熱海へのツアープランを豊富に取り揃えています。希望の列車や宿が選べてお得に旅行できるので、JTBのホームページからツアープランをチェックしてみてくださいね!
箱根・熱海のおすすめ旅館を紹介

最後に箱根と熱海のおすすめの旅館を1軒ずつご紹介します。箱根も熱海もたくさんの旅館があるのでチョイスに迷うと思いますが、1つの参考情報にしてみてくださいね。
箱根でおすすめの旅館:「箱根・翠松園」
箱根でおすすめの旅館は「箱根・翠松園」です。箱根登山鉄道「小涌谷」駅より徒歩13分のところにあります。翠松園の名前は大正時代に三井財閥の別荘として造られた三井翠松園をそのまま残していることに由来しています。
客室は全23室で全てスイートルーム。さらに源泉掛け流しの露天風呂を全客室に用意しています。現代的な居心地の良さを追求しつつ、昔ながらの旅館らしさも忘れない新たな旅館スタイルを確立しているので、温かみのあるおもてなしで心地よい時間を過ごせるでしょう。
施設名 | 箱根・翠松園 |
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住所 | 神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷519-9 |
電話番号 | 0570-0117-22 |
チェックイン チェックアウト | チェックイン:15:00 チェックアウト:11:00 |
駐車場 | 有 |
アクセス | 箱根登山鉄道「小涌谷」駅より無料送迎あり |
公式サイト | https://www.hakonesuishoen.jp/ |
熱海でおすすめの旅館:「あたみ石亭」
熱海でおすすめの旅館は「あたみ石亭」です。日本の伝統旅館の名にふさわしい格式高い佇まいが特徴で、日本らしいおもてなしを受けられます。客室はそれぞれ趣の異なる数寄屋造りの客室で、3000坪の日本庭園に離れが点在していて特別感満載です。伝統を受け継いだ懐石料理や3本の源泉を引く湯量豊富な温泉も定評があります。
施設名 | あたみ石亭 |
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住所 | 静岡県熱海市和田町6-17 |
電話番号 | 0557-83-2841 |
チェックイン チェックアウト | チェックイン:14:00 チェックアウト:11:00 |
駐車場 | 有 |
アクセス | JR「熱海」駅よりタクシーで約10分 |
公式サイト | http://sekitei.co.jp/atami/ |
まとめ
人気温泉の箱根と熱海を比較しながらご紹介してきました。どちらも甲乙つけがたいほどレベルの高い温泉です。都内近郊であれば気軽にアクセスしやすいので、週末を利用してどちらも足を運んでみてはいかがでしょうか。