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ナオコ
元旅行会社の社員で、営業兼添乗員をしていました。今はIT商社でSaaS商材の販売推進をしています。趣味は旅行・韓国ドラマ鑑賞・英会話などなど。旅行会社勤務の経験を活かして、皆さまの旅行に役立つ情報をお届けします。

KL観光でやらなくてもいいこと5選|時間がない人向け

アイキャッチ_KLやらなくていい

クアラルンプールに行くけど、時間が全然ない…何を削ればいいの?」そんな悩みを抱えていませんか?

クアラルンプール(以下KL)は、東南アジアを代表する都市のひとつ。ツインタワーにバトゥ洞窟、大型ショッピングモール、ローカルグルメ…と魅力的なスポットが数えきれないほどあります。でも、2泊3日や3泊4日の短い旅程で「全部まわろう」とすると、移動と観光に追われるだけで終わってしまいます。

この記事では、時間がない人がKL観光で「やらなくていいこと」を5つ厳選してご紹介します。どれを削るかが決まれば、おのずと「本当に行くべき場所」が見えてきます。旅の取捨選択に迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

なぜ取捨選択が必要?

悪い

KL観光を充実させるためには、「何をするか」と同じくらい「何をしないか」を決めることが大切です。まずは、なぜそこまで取捨選択が重要なのかをお伝えします。

時間が足りなくなる理由

KLは「観光地が点在している都市」です。コンパクトに見えて、実際はスポット間の移動に予想以上の時間がかかります。たとえば、バトゥ洞窟はKL市内から電車で片道約30〜40分。ピンクモスクやブルーモスクはさらに郊外にあり、プトラジャヤまで1時間程度かかることもあります。

さらに、KLは交通渋滞が激しいことでも知られています。Grab(配車アプリ)を使っても、ラッシュアワーや雨の日には倍以上の時間がかかることも珍しくありません。「行けると思っていたのに、移動だけで半日が終わった」というのは、KL旅行あるあるのひとつです。

下記のような状況に当てはまる方は特に、スポットを絞ることを強くおすすめします。

  • 旅行日数が2泊3日〜3泊4日と短い
  • KLが旅程の一部で、他の都市も訪れる予定がある
  • 初めてのマレーシア旅行で、土地勘がない
  • 移動に体力や時間をかけたくない
旅のおすすめ情報

空港到着後の移動をスムーズにしたい方は、KLIAエクスプレスや空港送迎を事前予約しておくと安心です。到着後すぐに市内へ移動でき、時間を無駄にしません。

優先順位を決めるコツ

観光スポットの優先順位を決めるときに使えるシンプルな基準は、「KLにしかないもの」を優先するという考え方です。たとえば、ショッピングモール巡りは世界中どこでもできますが、ペトロナスツインタワーの夜景や、クアラルンプールならではのローカルグルメはKLだからこそ楽しめます。

また、「行かなかったら後悔するか?」という視点も有効です。行ってみて「思ったより普通だった」という場所は少なくありません。

この記事で紹介するスポットは、まさにそういった「行かなくても後悔しにくいもの」をピックアップしています。旅のテーマやスタイルに合わせて、柔軟に取捨選択してみてください。

展望台は両方行かなくていい

ペトロナスツインタワー

KLには現在、世界有数の高さを誇る2つの展望台があります。ムルデカ118とペトロナスツインタワーです。「せっかくだから両方行きたい!」という気持ちはよくわかりますが、時間がない方はどちらか一方で十分です。それぞれの特徴を理解したうえで、自分のスタイルに合った方を選びましょう。

ムルデカ118の特徴

ムルデカ118は、2023年に開業したばかりの超高層ビルで、高さは世界第2位(2026年現在)。展望台は地上535mに位置しており、雲の上から見下ろすような圧倒的なスケール感が最大の魅力です。

ただし、ビル自体がKL中心部からやや離れた場所にあるため、アクセスがやや不便。まだ周辺の開発途中のエリアが多く、「ビルだけ行って帰る」というイメージになりやすいのが現状です。眺めの迫力や”世界第2位の高さを体験した”という満足感を求める方に向いています

ツインタワーの違い

ペトロナスツインタワーは、KLの象徴として長年愛されてきた観光スポットです。KLCCという繁華街の中心にあり、周辺には高級ショッピングモール「スリアKLCC」や公園も隣接。観光の拠点としてのアクセスも抜群です。

展望台はツインタワーをつなぐ「スカイブリッジ(41階)」と「展望台(86階)」の2種類。高さこそムルデカ118に劣りますが、ツインタワーならではの”双子のビルを渡る”体験は唯一無二。周辺の散策やショッピングも合わせて楽しめるため、観光効率が高いのが特徴です。

どちらか選ぶなら?

2つの展望台を簡単に比較すると、下記のようになります。

項目ムルデカ118ペトロナスツインタワー
高さ世界第2位(535m)世界第10位前後(452m)
アクセスやや不便MRT直結で便利
周辺観光少ないモール・公園も楽しめる
おすすめタイプスケール重視派観光効率を求める派
チケット料金目安約180RM〜約85RM〜(スカイブリッジ)

時間がない方には、周辺観光との組み合わせがしやすいペトロナスツインタワーをおすすめします。ムルデカ118は、KLに複数回訪れたことがある方や、「世界第2位の高さ」にこだわりたい方向けです。

両方の展望台を詳しく比較した記事はこちらです。

旅のおすすめ情報

ツインタワーの展望台は当日完売することも多いため、短期旅行なら事前予約がおすすめです。時間指定ができるので、旅程を効率よく組めます。

モール巡りは1か所で十分

パビリオン

KLはショッピングモールの街としても有名で、大型モールが市内各所に点在しています。「せっかくだから色々見てみたい」という気持ちはよくわかりますが、時間がない旅行者がモールを複数まわるのは正直もったいないです。理由と、行くなら1か所選ぶためのポイントをお伝えします。

TRXとパビリオンの違い

KLで特に注目度が高い2つのモールが、「TRX(Tun Razak Exchange)」と「パビリオン・クアラルンプール」です。

TRXは2023年末にオープンした最新鋭のモール。屋上に広大なルーフガーデンがあり、観光スポットとしての要素も兼ね備えています。テナントは高級ブランドからカジュアルまで幅広く、フードコートのクオリティも高い。MRT「TRX駅」直結でアクセスも良好です。

一方のパビリオンは、KLの中心「ブキッ・ビンタン」に位置する老舗の人気モール。日本のブランドや馴染みのあるチェーン店も多く、旅行者にとって使い勝手がいいのが特徴です。周辺はグルメエリアとしても賑やかで、食事と買い物をまとめて楽しめます。

項目TRXパビリオン
オープン年2023年末2007年(老舗)
アクセスMRT TRX駅直結MRT ブキッ・ビンタン駅近
特徴ルーフガーデン、新しい周辺グルメも豊富
おすすめタイプ話題スポット派・写真好き買い物重視・使い勝手派

雨の日だけでいい理由

KLはスコールが多い熱帯性気候の都市。晴れの日には、屋外観光やローカルエリアの散策に時間を使った方が圧倒的に充実します。モール巡りは「雨が降ってしまったときの選択肢」として頭に入れておくのが賢いプランの立て方です。

また、KLのモールはどこも規模が大きく、1か所をじっくりまわるだけで2〜3時間はかかります。複数のモールをはしごしようとすると、それだけで丸一日が終わってしまいます。観光に来たのか、ショッピングに来たのかを明確にしたうえで、モールは必要最低限に留めましょう。

TRXとパビリオンをより詳しく比較した記事はこちらです。

郊外観光は無理しない

バトゥ洞窟のムルガン像

KLには、市街地から少し足を伸ばした郊外に見どころがいくつかあります。バトゥ洞窟やピンクモスク(プトラモスク)、ブルーモスク(スルタン・サラフディン・アブドゥル・アジズ・シャー・モスク)などが代表的です。どれも魅力的なスポットですが、時間がない旅行者が無理して全部まわるのはおすすめしません。

バトゥ洞窟の注意点

バトゥ洞窟は、KLの定番観光地として紹介されることが多いスポットです。KL中心部から電車(KTMコミューター)で約30〜40分でアクセスでき、日帰り観光がしやすいのが利点。急勾配の272段の階段を登った先にあるヒンドゥー教の洞窟寺院は、確かに迫力があります。

ただし、注意点もいくつかあります。

  • 階段が急で体力を消耗する
    • 272段の急な階段を登り降りするため、足腰に自信がない方や暑さに弱い方には負担が大きいです
  • 混雑時はかなり人が多い
    • 特に早朝〜午前中は観光客で賑わい、階段付近は密集しやすいです
  • 服装の制限がある
    • 宗教施設のため、肌の露出が多い服装はNG。現地でサロンを借りる必要があることも
  • 周辺に観光スポットが少ない
    • バトゥ洞窟単体で行く場合、往復の移動時間と合わせて3〜4時間は見ておく必要があります

「行けたら行く」ぐらいのスタンスで、旅程に余裕があれば組み込む程度が良いでしょう。

旅のおすすめ情報

郊外観光を効率よく回りたい場合は、バトゥ洞窟やモスクをまとめて巡る半日ツアーを利用するのも一つの方法です。移動の手間を減らせるので、短期滞在に向いています。

モスク観光の優先度

ピンクモスク(プトラ・モスク)とブルーモスク(スルタン・サラフディン・アブドゥル・アジズ・シャー・モスク)は、どちらもKLから車や電車で1時間前後かかる郊外にあります。どちらも建築的に美しく、写真映えするスポットですが、両方を同じ旅程に入れようとすると、移動だけで半日〜1日がかかります。

モスク観光を優先したいなら、どちらか1か所に絞るのが現実的です。また、モスクは礼拝の時間帯には観光客の入場が制限されることもあるため、事前に開放時間を確認しておくことも忘れずに。

建築の美しさや雰囲気を楽しみたいなら、KL市内にある「マスジッド・ジャメ」や「マスジッド・ネガラ」を代わりに訪れる選択肢もあります。これらは市内中心部にあるため、移動時間を大幅に節約できます。

バトゥ洞窟の詳細情報や、ピンクモスクとブルーモスクの比較はこちらの記事でご確認ください。

移動に時間を使いすぎない

クアラルンプールの電車

KL観光での「時間の無駄遣い」で最も多いのが、移動です。「どうやって移動するか」を事前に考えておくだけで、観光に使える時間が大きく変わります。

Grabと電車の考え方

KLで旅行者が主に使う移動手段は、配車アプリの「Grab」と電車(MRT・LRT・KTMなど)の2つです。それぞれに強みと弱みがあります。

項目Grab(配車アプリ)電車(MRT・LRTなど)
料金やや高め(距離・時間帯による)安い(均一に近い)
渋滞の影響受ける(特にラッシュ・雨天)受けない
荷物の多さ積みやすい乗り換え注意
使いやすさアプリで簡単路線把握が必要
おすすめシーン深夜・荷物が多い・短距離市内観光・朝夜のラッシュ回避

Grabは便利ですが、渋滞の多いKLでは「10分のはずが45分かかった」というケースが頻繁に起こります。特に観光地間の移動をGrabだけに頼るのは、時間が読めなくなるリスクがあります。

時間がない人の選択

時間が限られている旅行者には、基本は電車移動・ピンポイントでGrabを使うという組み合わせが最もコスパに優れています。KLのMRT・LRTは観光スポット近くに駅が多く、ツインタワー(KLCC駅)・ブキッ・ビンタン(パビリオン近く)・バトゥ洞窟(KTMコミューター)などへもアクセス可能です。

特に注意したいのは、観光のピーク時間帯(午前10時〜12時・夕方17時〜19時)にGrabを使うと、料金が跳ね上がることです。この時間帯は電車を優先することで、時間とお金の両方を節約できます。

また、スポット間の移動を詰め込みすぎないことも大切です。「1日4〜5か所まわる」計画は、KLでは現実的ではありません。移動のバッファ(余裕時間)を30分〜1時間は確保したうえでプランを組みましょう

KLの移動手段についてさらに詳しく知りたい方はこちら。

時間がない人の最適解

ブキビンタン

「やらなくていいこと」を5つ紹介してきましたが、逆に「では何をすればいいの?」という疑問も出てきますよね。ここでは、時間がない方のためのKL観光の考え方と、外せないスポットをまとめます。

旅のおすすめ情報

滞在エリアによって移動効率が大きく変わります。短期旅行なら、KLCCやブキッ・ビンタン周辺のホテルを選ぶのが正解です。

2泊3日の考え方

KL観光に使える実質的な時間は、2泊3日であれば約2日間です。フライトの発着時間を考えると、さらに短くなることも。この限られた時間を最大限に活用するために、「エリアをまとめて動く」という考え方が非常に重要です。

たとえば、以下のように1日ごとにエリアを絞るとスムーズです。

STEP
1日目午後〜夜 KLCC周辺

ツインタワー観光・スリアKLCC・夜景鑑賞

STEP
2日目午前 ブキッ・ビンタン

チャイナタウン・セントラルマーケット散策

STEP
2日目午後 ブキッ・ビンタン〜TRX

パビリオンまたはTRX・ジャラン・アロー(夕食)

STEP
3日目午前 余裕があれば郊外

バトゥ洞窟(余裕があれば)

「行けたら行く」スポットをあらかじめ決めておくと、当日の判断がラクになります。余裕があれば郊外へ、なければ市内をゆっくり楽しむ、というスタンスが短期旅行には向いています。

本当に外せない観光地

旅程がどんなに短くても、KLに来たなら体験してほしいことをまとめました。これらはKLの魅力を凝縮したものなので、ぜひ旅程に組み込んでみてください。

  • ペトロナスツインタワーの夜景を見る
    • 昼間も美しいですが、夜にライトアップされたツインタワーはKLの象徴中の象徴。KLCCパークからの眺めは無料で楽しめます
  • ローカルフードを食べる
    • ナシレマ・チキンライス・ラクサなど、KLならではのマレーシア料理はぜひ食べておきたい。ジャラン・アローやチャイナタウンが特におすすめ
  • チャイナタウン(ペタリン・ストリート)を歩く
    • 多民族国家マレーシアの空気感を手軽に感じられるエリア。雑貨やスイーツのお土産探しにも最適です
  • マスジッド・ジャメまたはマスジッド・ネガラを見学する
    • 市内中心部にあるため移動コストが低く、KLの異文化的な魅力を感じられます

KLの観光スポットや2泊3日のモデルコースについてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事もどうぞ。

まとめ:削る勇気が旅をもっと楽しくする

今回は、時間がない方に向けて「KL観光でやらなくていいこと5選」をご紹介しました。最後に要点を整理します。

やらなくていいこと理由
展望台を両方まわるコンセプトが似ているため1か所で十分
モールを複数まわる時間がかかる割に観光の密度が下がる
郊外観光を詰め込む移動コストが高く、市内観光の時間を圧迫する
Grabだけで移動する渋滞で時間が読めなくなるリスクがある
スポットを詰め込みすぎる余裕のなさが旅の満足度を下げる

旅の満足度を上げるのは、スポットの数ではなく「体験の質」です。行く場所を厳選して、それぞれの場所でゆっくり過ごすことが、KL旅行を最高の思い出にする一番の近道です。

この記事がKL旅行の計画に少しでもお役に立てたら嬉しいです。楽しい旅を!

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