「広島・宮島・呉・岩国を2泊3日で全部回れる?」「移動時間ばかりで観光ができないのでは?」と悩んでいませんか。
結論からお伝えすると、4エリアすべてを2泊3日で制覇できます。ただし条件があります。往路に岩国錦帯橋空港を使うことです。
広島空港から岩国へ向かうと、新幹線とJRとバスを乗り継いで約2時間かかります。一方、岩国錦帯橋空港ならバスを乗り継いで30〜40分で錦帯橋へ。到着したその日の午前中から観光を始められます。
私は元旅行会社の営業兼添乗員として、母と実際にこのコースで2泊3日の広島旅をしました。空港を分けて予約したからこそ成立した旅程を、時刻つきでお伝えします。
この記事でわかること
- 岩国IN・広島OUTで1日分得する仕組み
- 岩国錦帯橋空港の使い方と便数
- 時刻つきの3日間モデルコース
- 宮島に泊まらないと見られない景色
- 2泊3日の費用目安
結論|岩国INで1日得する

このコースの成否は、空港選びで9割決まります。押さえるべきポイントは3つです。
広島空港だと2時間ロス
まず、なぜ岩国錦帯橋空港なのか。数字で見ると一目瞭然です。
| 利用空港 | 岩国(錦帯橋)までの所要時間 |
|---|---|
| 岩国錦帯橋空港 | バス乗り継ぎで約30〜40分 |
| 広島空港 | 新幹線+JR+バスで約2時間 |
片道で1時間以上、往復なら3時間近い差になります。2泊3日という限られた日程で、この差は決定的です。
広島空港から入るコースだと、岩国はどうしても「行きにくい場所」になります。結果として岩国を諦めるか、1日を移動に使うかの二択を迫られます。
空港を分けて予約できる
「往路と復路で違う空港を使う予約なんてできるの?」と思われるかもしれません。できます。
| 区間 | 利用空港 |
|---|---|
| 往路 | 羽田 → 岩国錦帯橋空港 |
| 復路 | 広島空港 → 羽田 |
旅行会社の手配では珍しくない組み方で、ダイナミックパッケージなら個人でも同じことができます。航空券とホテルをセットで予約でき、個別に手配するより安く収まることも多くあります。
宿も2か所に分散する
もうひとつの鍵が宿泊地の分散です。同じ宿に2泊すると、毎日往復で時間をロスします。
| 泊数 | 宿泊地 | 狙い |
|---|---|---|
| 1泊目 | 宮島(島内) | 朝夕の厳島神社を独占 |
| 2泊目 | 広島市内(八丁堀) | 翌日の呉アクセスが楽 |
この2点(空港を分ける・宿を分ける)だけで、まるまる1日分の時間が浮きます。
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岩国錦帯橋空港の使い方

この空港を知っているかどうかが、広島旅行の効率を左右します。
錦帯橋まで乗り継ぎ40分
空港から錦帯橋までは、バスを2本乗り継ぎます。
| 区間 | 所要時間 |
|---|---|
| 岩国錦帯橋空港 → 岩国駅東口 | 約7分(空港連絡バス) |
| 岩国駅前 → 錦帯橋 | 約12〜15分(10〜15分毎に運行) |
乗り継ぎの待ち時間を含めて、30〜40分を見ておいてください。直通ではない点は、正直にお伝えしておきます。
それでも広島空港経由の約2時間と比べれば圧倒的に速いのが実情です。実際に利用してみて、飛行機を降りてから1時間以内に錦帯橋に立てたのは大きな違いでした。
岩国駅からのバスは10〜15分毎と本数が多いので、待ち時間で大きく詰まることはありません。
羽田から1日5便ある
便数も確認しておきましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 就航路線 | 羽田〜岩国 |
| 便数 | 1日5便程度 |
| 所要時間 | 約1時間45分 |
| 運航会社 | ANA |
1日5便あれば、午前便を選んで初日をフル活用できます。私が利用したのは9:10羽田発の便で、10:55に岩国に到着しました。
復路は広島空港でOK
帰りは広島空港を使います。 呉から広島空港へはリムジンバスで約1時間なので、最終日に呉観光をしてからそのまま空港へ向かえます。
つまり動線はこうなります。
岩国(西)→ 宮島 → 広島市内 → 呉(東)→ 広島空港
一筆書きで東へ進むだけ。同じ道を戻る無駄がまったくありません。これが「1日分得する」の正体です。
1日目|岩国から宮島へ

初日から観光をスタートできるのが、このコース最大の強みです。
| 時刻 | 行動 |
|---|---|
| 9:10 | 羽田発(ANA633便) |
| 10:55 | 岩国錦帯橋空港着 |
| 11:35 | 錦帯橋・岩国城を観光 |
| 13:00 | 昼食(瓦そばと岩国寿司) |
| 15:35 | 宮島着・チェックイン |
| 16:00 | 夕暮れの厳島神社へ |
午前に錦帯橋と岩国城

錦帯橋は、釘を1本も使わずに作られた木造アーチ橋です。日本三名橋のひとつで、五連のアーチが描く曲線は写真で見る以上に美しいものでした。
実際に渡ってみると、その精巧な造りに感動します。橋そのものが工芸品のような構造物です。
錦帯橋から岩国城へは、ロープウェイで上がります。セット券がお得なので、券売所で確認してください。
| 券種 | 料金 |
|---|---|
| 錦帯橋入橋券 | 大人310円 |
| 岩国城ロープウェイ往復 | 大人570円 |
| 岩国城入城料 | 大人270円 |
| セット券 | 大人970円(180円お得) |
私が訪れたのは夏でしたが、岩国城の最上階は風が通り抜けて涼しかったのが印象的でした。眼下に錦帯橋と城下町が見渡せます。
昼は瓦そばと岩国寿司

昼食は「瓦そば 長州屋 瓦錦帯橋店」で、山口名物の瓦そばと岩国寿司をいただきました。
熱した瓦の上で茶そばを焼く瓦そばは、見た目のインパクトも十分。錦帯橋を眺めながらのランチは、初日の満足度を大きく上げてくれます。
夕暮れの厳島神社へ

岩国駅からJR山陽本線で宮島口へ、そこからフェリーで宮島へ渡ります。所要は約1時間です。
宿にチェックインして荷物を預けたら、夕暮れの厳島神社へ向かってください。日帰り客が帰り始める時間帯で、日中とはまったく違う静けさがあります。
宮島の鹿は紙を食べます。持ち物の守り方を解説しています。

宮島は泊まってこそ価値がある

このコースで宮島泊を推す理由をお伝えします。
日帰り客が帰った後の島
宮島は日帰りでも行ける島です。それでも泊まる価値があるのは、島の顔が時間帯で変わるからです。
| 時間帯 | 島の様子 |
|---|---|
| 日中 | 観光客で賑わう |
| 夕方以降 | 人が減り静寂に包まれる |
| 早朝 | ほぼ貸切状態 |
私が泊まったのは「錦水館」で、厳島神社まで徒歩すぐの立地でした。母と一緒に夕暮れの大鳥居を眺めたとき、「日帰りで来ていたら、この景色は見られなかった」と心から思いました。
満潮と干潮を両方見る
宮島に泊まる最大の実利がこれです。厳島神社は潮の満ち引きで、まったく違う表情を見せます。
| 潮位 | 見られる景色 |
|---|---|
| 250cm以上 | 海に浮かぶ朱色の社殿と大鳥居 |
| 100cm以下 | 鳥居の真下まで歩いて行ける |
日帰りでは、どちらか一方しか見られません。 1泊すれば、夕方と翌朝で両方の姿に出会える可能性があります。
潮見表は必ず確認する
ただし運任せにしないでください。宮島観光協会の公式サイトに年間の潮汐・潮見表が公開されています。
- 宿泊日の満潮・干潮の時刻を確認
- 夕方と翌朝、どちらが何に当たるかを把握
- それに合わせて散策の時間を決める
この一手間で、宮島泊の価値が何倍にもなります。
厳島神社にカップルで行くと別れるという噂の真相も解説しています。

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2日目|宮島から平和学習

2日目は朝の宮島を満喫してから、広島市内へ移動します。
| 時刻 | 行動 |
|---|---|
| 9:00 | 朝の宮島散策・チェックアウト |
| 10:35 | 広電で広島市内へ |
| 12:00 | 昼食(広島風お好み焼き) |
| 13:30 | 平和記念公園・原爆ドーム |
| 17:00 | おりづるタワーで市街を一望 |
| 19:00 | 八丁堀のホテルでくつろぐ |
朝の厳島神社を独占する
宮島泊の特権を使う時間です。観光客が船で渡ってくる前の厳島神社は、驚くほど静かでした。鹿も穏やかで、人を警戒していません。前夜と潮位が変わっていれば、まったく違う景色に出会えます。
広電1日券で市内へ
フェリーで宮島口へ戻り、路面電車の広島電鉄で市内へ向かいます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 広電1日券 | 700円 |
| 対象 | 広島市内の主要路線+広電宮島線 |
| 損益分岐 | 3回乗ればモトが取れる |
宮島口から八丁堀まで約1時間と乗車時間は長めですが、レトロな車窓を楽しめます。JRより市内中心部に直接アクセスできるのも利点です。
平和記念資料館は予約を

平和記念資料館は非常に混み合います。電子前売りチケットを事前購入しておけば、待たずに入れます。
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 所要時間 | 1.5〜2時間 |
| 混雑 | 繁忙期は入場待ちあり |
| 対策 | 電子前売りチケット・音声ガイド |
展示内容は非常に生々しく、衝撃的でした。「日本で本当に起きたことなのか」と怖くなるほどです。それでも絶対に見ておくべき場所だと心から思います。
夕方は原爆ドーム隣のおりづるタワーへ。復興した広島の街並みと原爆ドームを同時に見渡せます。
宿泊は八丁堀エリアがおすすめです。路面電車の電停が近く、飲食店街にも歩いて行けます。私は「カンデオホテルズ広島八丁堀」に泊まりましたが、翌日の呉アクセスにも便利でした。
🎫 平和記念資料館の電子前売りチケットは事前購入でスムーズ入場。アソビュー!で当日もスマホで購入可能です。
3日目|呉で海軍の歴史へ

最終日は呉へ。広島駅から約33分と近く、半日でしっかり楽しめます。
| 時刻 | 行動 |
|---|---|
| 9:30 | チェックアウト・広島駅へ |
| 10:00 | JR呉線で呉へ(約33分) |
| 10:45 | 大和ミュージアム見学 |
| 13:00 | 海軍カレーで昼食 |
| 14:00 | てつのくじら館 |
| 16:55 | 呉駅からリムジンで広島空港へ |
荷物は呉駅のコインロッカーに預けてください。 広島駅ではありません。このコースは呉駅から直接リムジンバスで広島空港へ向かうため、広島駅には戻りません。広島駅で預けると取りに行けなくなります。
大和ミュージアムとてつのくじら館はどちらも呉駅から徒歩5分なので、観光の間だけ預けて、バスに乗る前に回収する流れが最もスムーズです。
なお呉線の車窓からは瀬戸内海が見えます。移動の33分も景色が楽しめる区間です。
大和ミュージアムは2時間
呉駅から徒歩約5分。目玉は1/10スケールの戦艦大和の模型です。
1/10とはいえ全長26mあり、間近で見ると圧倒されます。実物大の砲身や零戦の展示も見応えがありました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所要時間 | 1.5〜2時間 |
| 入館料 | 大人500円 |
| 休館日 | 火曜日(GW・夏休み除く) |
戦艦好きでなくても楽しめる展示構成です。日本の造船技術と戦争の歴史を、同時に学べます。
てつのくじら館は無料

大和ミュージアムの向かいにあるてつのくじら館は、入館無料です。
最大の魅力は、実物の潜水艦「あきしお」の内部に入れること。潜水艦の中を歩く機会など、めったにありません。
狭いハッチや乗組員のベッドを見ると、当時の過酷な環境が肌で伝わってきます。無料でこの体験ができるのは驚きでした。
呉から広島空港へ
呉駅から広島空港へはリムジンバスで約1時間です。広島市内へ戻る必要がないのがポイントです。呉から直接空港へ向かえるので、最終日も最後まで観光に使えます。
私が利用したのは16:55発のバスで、広島空港からANA684便に乗り、20:30に羽田着でした。
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費用と所要時間の目安

計画を立てるうえでの数字をお伝えします。
2泊3日の総額は7.5万円
東京発・1人あたりの費用目安です。
| 項目 | 金額目安 |
|---|---|
| 往復航空券(岩国IN・広島OUT) | 30,000〜50,000円 |
| 宿泊代(宮島1泊+広島市内1泊) | 25,000〜40,000円 |
| 食事代(3日分) | 10,000〜15,000円 |
| 交通費(広電・JR・バス) | 5,000〜7,000円 |
| 入場料・観光代 | 5,000〜8,000円 |
| 合計 | 約75,000〜120,000円 |
1ヶ月以上前の予約で、航空券は大きく抑えられます。総額の15〜20%を節約できることもあります。
移動と観光のバランス
このコースの時間配分です。
| 日程 | 移動時間 | 観光時間 |
|---|---|---|
| 1日目 | 約3時間 | 約4時間 |
| 2日目 | 約2時間 | 約7時間 |
| 3日目 | 約3時間 | 約5時間 |
1日あたり4〜7時間の観光時間を確保できています。母と一緒でも無理のないペースでした。
ベストシーズンは春と秋
気候が穏やかなのは春(3〜5月)と秋(10〜11月)です。
| 季節 | 特徴 |
|---|---|
| 春 | 宮島の桜・新緑 |
| 夏 | 祭事や花火(熱中症対策必須) |
| 秋 | 宮島の紅葉が絶景 |
| 冬 | 観光客が少なく落ち着いた雰囲気 |
私が訪れたのは夏でした。岩国城の最上階は涼しかったものの、宮島と広島市内の徒歩観光は暑さがこたえました。夏に行くなら、水分と日よけの準備を万全にしてください。
よくある質問にお答え

計画段階で迷いやすい点をまとめました。
新幹線ならどう変わる
飛行機を使わない場合の組み方です。
子連れでも回れるのか
家族旅行での判断です。
1泊2日ならどこを削る
日程が短い場合の優先順位です。
まとめ|空港選びが鍵
広島・宮島・呉・岩国を2泊3日で回るコースをお伝えしました。
母と実際にこの旅程を回ってみて確信したのは、空港の選び方だけで旅の中身がまったく変わるということです。岩国錦帯橋空港を知らなければ、岩国は諦めていたはずです。
最後に、押さえておきたいポイントを整理します。
- 往路は岩国錦帯橋空港。バス乗り継ぎ30〜40分で錦帯橋へ
- 復路は広島空港。呉からリムジンバスで約1時間
- 一筆書きで東へ進む。同じ道を戻りません
- 宿は宮島と広島市内に分散。毎日の往復をなくします
- 宮島は泊まってこそ。満潮と干潮を両方見られます
- 潮見表を必ず確認。散策の時間を決める材料になります
「岩国は遠いから諦める」と思っていた方こそ、空港を変えるだけで景色が変わります。ぜひこの組み方を試してみてください。
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