クアラルンプール近郊にマレーシアで最も美しいモスクとも呼ばれるピンクモスクとブルーモスクがあります。どっちも特徴的なモスクですが、どちらがおすすめなのでしょうか。さまざまな角度からみてみましょう。
ピンクモスクとは?

マレーシアの新行政都市プトラジャヤにある「プトラモスク」は、その愛らしいピンク色の外観から「ピンクモスク」として親しまれています。湖に浮かぶように佇む姿は幻想的で、女性を中心に高い人気を誇ります。内部もピンクを基調とし、美しいアラベスク模様やステンドグラスが訪れる人々を魅了します。礼拝の時間以外は一般公開されており、無料のローブを着用して見学できます。
ピンクモスクへのアクセス方法

クアラルンプール市内からピンクモスクへアクセスする方法をご紹介します。クアラルンプール市内からは電車のKLIA Transitとタクシーor Grabを乗り継いで行くことになります。
KLIA Transit
所要時間:約20分
料金:RM14程度
タクシー or 配車アプリ「Grab」
所要時間:約10分
料金:RM8~15程度(Grabの場合)
Putrajaya & Cyberjaya駅からはバスも出ていますが、本数が少ない・乗り換えが難しい・駅から歩く距離が長いなどの理由からGrabが推奨されています。
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ブルーモスクとは?

マレーシアのセランゴール州シャーアラムにある「ブルーモスク」は、正式名称を「スルタン・サラディン・アブドゥル・アジズ・モスク」といいます。鮮やかな青いドームと白いミナレットが特徴で、マレーシア最大のモスクであり、東南アジアでも2番目の規模を誇ります。内部は青を基調としたステンドグラスや美しいアラベスク模様で彩られ、幻想的な空間が広がります。無料のガイドツアーがあり、イスラム文化について学ぶことができます。
ブルーモスクへのアクセス方法

ブルーモスクはクアラルンプール中心部から少し離れたシャーアラムという地域にあります。アクセス方法はいくつかありますが、時間と費用のバランスを考慮すると配車アプリのGrabかバスを利用するのがおすすめです。
Grab
所要時間:約30分~1時間程度
料金:片道約RM20~40(約600~1200円)程度
750番のバス
所要時間:1時間程度
料金:片道RM 3~4程度
徒歩約10~15分
バスは現金支払いが不可の場合が多いため、クアラルンプールの交通ICカード「Touch’n Goカード」の事前購入が必要です。パサール・スニ駅の窓口などで購入できます。また、バスの本数は時間帯によっては1時間に1本程度の場合もあるため、時間に余裕を持つことをおすすめします。
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ピンクモスクがおすすめな方

ピンクモスクに行くのがおすすめな方はどんな方でしょうか。ピンクモスクがおすすめな方の特徴を挙げてみます。
インスタ映えする写真が撮りたい方

ピンクモスクはその名の通りローズ色の花崗岩で造られており、全体的に柔らかく温かみのある可愛らしい印象を与えます。ドームやミナレットもピンク色で統一されています。鮮やかな色合いと湖畔というロケーションから、非常に写真映えします。特に晴れた日には、青い空とピンク色のモスクのコントラストが美しく、SNSなどで共有するのに最適な写真が撮れます。
若い女性におすすめ

ピンクモスクはよりモダンで親しみやすい色合いのため、女性や若い世代の方に人気があります。少し遊び心のあるデザインを求める方には特に魅力的に映るでしょう。
モスクの他にも観光を楽しみたい方

ピンクモスクはマレーシアの行政首都プトラジャヤの中心部に位置しており、プトラジャヤ湖畔の美しい景色と調和しています。プトラジャヤは計画都市。周囲には首相官邸や各省庁の建物・美しい橋などが点在しており、ピンクモスクはプトラジャヤ観光の一つの観光スポットです。
自分のペースで観光したい方

ピンクモスクは基本的にガイドツアーに強制的に参加する必要がありません。そのため、好きな場所でゆっくり写真を撮ったり、美しい装飾をじっくり鑑賞したり、疲れたら休憩したりと、自分のペースで自由に館内を回ることができます。ガイドツアーの開始時間を気にする必要がないため、旅のスケジュールに柔軟に対応できます。特に他の観光地と合わせて効率よく回りたい場合、この自由度は大きな利点となります。
ブルーモスクがおすすめな方

続いてブルーモスクがおすすめな方の特徴をご紹介します。ピンクモスクと比較しながらみてみましょう。
静かで落ち着いた雰囲気が好きな方

ピンクモスクは行政の中心地であるプトラジャヤに位置しており、観光客の数が非常に多い傾向にありますが、ブルーモスクはシャーアラムというクアラルンプール近郊の都市にあり、ピンクモスクほど混雑していないことが多いです。そのため、より落ち着いてモスクの雰囲気や建築をじっくりと堪能したい方には、ブルーモスクが適しています。
イスラム文化に深く触れたい方

ブルーモスクの広大な礼拝堂や高いミナレット、精巧なカリグラフィーやステンドグラスの装飾はイスラム建築の技術と美学の粋を集めたものです。さらに、伝統的なイスラム建築の要素に加え、よりモダンで洗練されたデザインが取り入れられています。より深くイスラム建築の美しさや文化に触れたい方にはブルーモスクがおすすめです。
ガイドツアーに参加して回りたい方

ブルーモスクはピンクモスクと違ってガイドツアーへの参加が必須になっており、個人で自由に内部を見学することはできません。見学者がある程度集まると、モスク専属のボランティアガイド(主に英語ガイド)が案内してくれます。ガイドツアーの参加費用も入場料も無料です。事前予約は不要で当日現地で受付を行い、見学者が集まり次第ツアーがスタートします。ガイドしてもらいながら深くモスクを理解したい方にはブルーモスクがおすすめです。
モスクへ行く時の注意事項

最後にピンクモスクもブルーモスクも共通で注意すべき事項があるのでご紹介しておきます。
服装規定の厳守

女性は肌の露出が多い服装は厳禁です。髪も隠す必要があります。ほとんどのモスクで無料でローブ(ガウン)とスカーフ(ヒジャブ)を貸し出してくれますが、自分で持参しても構いません。シルエットがわかるような服装も避けるのが無難です。男性も半ズボンやタンクトップは避け、できれば長ズボンと肩の隠れるシャツを着用しましょう。モスクによっては男性にもローブの着用を求める場合があります。
モスクに入る際は靴を脱ぐのが基本です。靴を収納する袋を持参すると便利です。素足で歩くのが気になる場合は靴下を着用していくと良いでしょう。
見学可能時間の確認

モスクはイスラム教徒にとって神聖な礼拝の場のため、1日5回の礼拝時間中は観光客の入場が制限されたり見学ができない時間帯があります。特に金曜日は集団礼拝があるため、終日または午後の早い時間帯は見学できないことが多いです。訪問前に、各モスクの公式ウェブサイトなどで最新の見学可能時間を確認することをおすすめします。
神聖な場所への敬意

イスラム教徒でなくてもモスクは神聖な宗教施設であることを理解し、敬意を持って行動することが大切です。子供の頭を撫でる、人差し指で指すなどの行為はマレーシアの文化では失礼にあたる場合があるので注意しましょう。
モスク内では静かに見学し、大声で話したりふざけたりする行為は控えましょう。礼拝している人々への配慮が求められます。飲食や喫煙も禁止されています。写真も礼拝中の人々を無断で撮影したり、フラッシュを使用したりするのは避けましょう。

まとめ
ピンクモスクとブルーモスクをご紹介してきました。どちらか選べない時はどちらも訪れるツアーもあるので利用してみてください。