古都の風情と現代の活気が融合する水原。ソウルから日帰りで楽しめる魅力的な街です。世界遺産「水原華城」をはじめ、美味しいグルメやおしゃれなカフェ巡りなど見どころ満載!限られた時間で水原の定番を効率よく巡る1日のモデルコースを地図付きでご紹介します。
水原はどんなところ?

ソウルから電車で1時間ほどで行ける水原は、日帰り旅行にぴったりの歴史情緒あふれる都市です。朝鮮王朝第22代国王である正祖が築いた水原華城は、街を囲むようにしてそびえる壮大な城壁で、ユネスコ世界遺産にも登録されています。城壁沿いを散策しながら韓国の伝統建築や歴史を肌で感じることができます。
また、水原名物の水原カルビやタッカルビ・チキンなど美味しいグルメも楽しめます。見どころがギュッと詰まった水原で、充実した一日を過ごしましょう。
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ソウルから水原へのアクセス方法

ソウルから水原へは地下鉄やKTX・バスなどさまざまな方法でアクセスできます。
- 地下鉄
- 路線:地下鉄1号線
- 乗車駅:ソウル駅、龍山駅、永登浦駅など
- 所要時間:約1時間〜1時間20分
- 料金:約1,450ウォン
- 備考:ソウル市内から乗り換えなしで水原駅まで行けます。交通カード(T-moneyカードなど)が便利です。
- KTX(韓国高速鉄道)
- 乗車駅:ソウル駅、龍山駅など
- 所要時間:約20〜30分
- 料金:約7,000ウォン
- 備考:早く移動したい場合におすすめ。本数が限られているため、事前に時刻表を確認しましょう。
- 市外バス
- 乗り場:南部ターミナル、東ソウル総合ターミナルなど
- 所要時間:約1時間〜1時間半
- 料金:約2,800ウォン
- 備考:ソウル南部から向かう場合におすすめ。交通状況によって所要時間が変動します。
それぞれの移動手段のメリット・デメリットをまとめるとこのようになります。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
地下鉄 | 安価 乗り換えなしで行ける | 時間がかかる |
KTX | 圧倒的に速い | 料金が高い 本数が少ない |
市外バス | 座って移動できる | 交通渋滞に巻き込まれる可能性あり |

水原を1日で効率よく回る方法

水原といえば水原華城ですが、水原華城の城壁の全長は約6kmもあり、全部回ろうとすると時間もかかるし疲れて回り切れません。そのため、1日で水原華城を回るにはポイントを捉えて効率よく回ることが重要です。実際に5時間程度で回れたコースなので参考にしてみてください!
水原駅からバスで八達門へ

水原駅を出ると目の前にタクシー乗り場があるので、すぐに移動したい方はタクシーを利用するのがおすすめです。八達門まではタクシーで10分弱なので料金も6,000ウォン程度で済みます。路線バスを利用することも可能です。水原駅の9番出口を出てまっすぐそのまま進むとバス停があります。八達門へ行く路線はこちらなので、乗車するバスを間違わないようにしましょう。
八達門は水原華城の南側に位置する正門。華城の他の門とは異なり、唯一の市街地に残されている門で、華城の建設以前からあった門を再建したもの。市の中心部にあり、市場やバス停も近く水原のランドマークとして親しまれています。
八達門から華城行宮へ移動

八達門を見学したらそのまま北へ向かって真っすぐ歩いて行きます。しばらく歩いて行くと華城行宮があります。非常に広い広場が見えてくるので場所はすぐわかります。左に曲がって入っていきましょう。
華城行宮を見学

華城行宮は水原華城の中にある行宮(王が地方を巡幸する際に宿泊や執務を行った仮の宮殿)です。韓国の行宮の中でも最も規模が大きく美しいとされ、正祖が母である恵慶宮洪氏の還暦祝いをここで行ったことでも知られています。
また、韓国ドラマ『チャングムの誓い』や『イ・サン』などのロケ地としても有名で、チャングムの等身大オブジェもあり、撮影スポットになっています。また、各建物には当時の人々のオブジェも一緒に置かれているため、当時の生活がより伝わってきます。
行理団通りを散策しながら長安門へ

華城行宮の北側にはたくさんのおしゃれなレストランやカフェがあるエリアに入ります。北へ向かって歩きながらもぶらぶらと路地に入ったりしながら散策してみましょう。ランチもこの辺りのお店に立ち寄るのがおすすめです。

このエリアの中心に行理団通りがあります。行理団通りは華西門から長安門にかけて広がるおしゃれなカフェ通り。古民家をリノベーションしたレトロな雰囲気のカフェやレストラン、個性的な雑貨店が並び、新旧が調和した独特の景観を楽しめます。近年は若者を中心に人気のスポットで、韓国ドラマのロケ地としても知られています。
城壁に沿って長安門から華西門へ

行理団通りを抜けると長安門が見えてきます。長安門は水原華城の北側に位置する正門で、八達門と対をなす門です。水原華城の中で最も壮大で美しい門とされており、敵の攻撃を防ぐための甕城(おうじょう)と呼ばれる半円形の城壁が特徴です。左右には東将台と西将台があり、周囲は広大な芝生広場となっていて、多くの市民や観光客が訪れる憩いの場となっています。夜にはライトアップされ、幻想的な姿を見せてくれます。

長安門から少し高い城壁沿いを歩けるようになっているので城壁に沿って歩きます。華西門の方へしばらく歩くと左側に、韓国ドラマ『その年、私たちは』に登場するウンの家があるので韓国ドラマファンは必見のポイントです。

華西門に辿り着いたら水原華城の見学は終了です。華西門は水原華城の西にある門で、ソウル方面から水原に到着した人々を迎える役割を果たしていました。八達門や長安門と比べると規模は小さいですが、石造りの重厚な作りが特徴です。
バスでスターフィールド水原へ

華西門から大通りに出て、華西門ロータリーバス停に移動します。3番バスが該当のバスです。たくさんの路線が乗り入れているので乗り間違えないように注意しましょう。3番バスに乗車して、約10分で華西駅バス停に到着します。降りる人が多いバス停なのでわかりやすいですが、右側にスターフィールド水原の大きな建物が見えたら降りると覚えておくとよいでしょう。
ピョルマダン図書館を見学

ソウル江南のCOEXにもピョルマダン図書館がありますが、水原にもピョルマダン図書館ができ話題になっています。2023年にできた大型ショッピングモール「スターフィールド水原」の4階~7階の巨大吹き抜けの開放的な空間にあり、高さ22mもの巨大な本棚がそびえ立つ象徴的な存在です。
本を読むだけでなく、まるでアート作品のような空間そのものを楽しむために多くの人が訪れます。多様なジャンルの書籍が揃っているほか、読書イベントや文化講座なども開催され、地域住民の憩いの場そして観光客の立ち寄りスポットとして人気を集めています。

華西駅から地下鉄でソウル方面へ

スターフィールド水原から華西駅までは徒歩5分ほどです。地下道をくぐって道の反対側にでるとすぐに華西駅です。華西駅は地下鉄1号線の駅で、水原駅のソウル寄りの隣駅です。地下鉄1号線に乗車してソウル中心部へ戻りましょう。
まとめ
世界遺産から人気観光スポットまで、水原の魅力を凝縮した1日モデルコースをご紹介しました。ソウルからのアクセスも良く、日帰りでも十分に楽しめる水原。ぜひあなただけの素敵な旅の思い出を作ってくださいね!