KTXを使えば、ソウルから釜山まで最短約2時間15分で移動できます。日本の新幹線に近い感覚で乗れるのが魅力ですが、地下鉄とは乗り方がまったく異なるため、初めての方は事前に流れを確認しておくのがおすすめです。
この記事では、KTXを初めて使う人が「予約→乗車→到着」まで迷わずに行動できるよう、実用的な順番でまとめました。予約サイトでの具体的な手順から、改札なしの乗車フロー、Wi-Fi・コンセントなどの車内設備、周遊派に嬉しい乗り放題パスまで、この1記事でKTXの不安をまとめて解消してください。
この記事でわかること
- 初めてでも安心な「5つの結論」と当日の乗車フロー
- ソウル→釜山などの主要区間の料金と所要時間
- Klookでの予約手順と、予約サービス4つの比較
- 乗り放題「KORAILパス」がお得になる条件
- Wi-Fi・コンセント・車内飲食など乗車中の疑問への答え
まず知っておきたい5つの結論

KTXに初めて乗る方が「これだけ知っていれば安心」という5点を最初にお伝えします。
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| ① 予約方法 | 事前オンライン予約がおすすめ。当日券売機でも買える |
| ② 改札 | 改札はない。そのままホームへ進んでOK |
| ③ チケット形式 | eチケット・バウチャーで乗車可。印刷不要のサービスもあり |
| ④ ホーム確認 | 出発30分前から電光掲示板で確認できる |
| ⑤ 到着時間の目安 | 出発10分前にはホームにいれば十分 |
まずこの5点を頭に入れておけば、当日の動きはかなりスムーズになります。以降では、それぞれの詳細を順に解説していきます。
KTXで行ける主な目的地と料金

KTXはソウルを起点として、釜山・水原・慶州・江陵など韓国各地へのアクセスを支える高速鉄道です。日本でいう新幹線にあたり、2004年の開業以来、観光・ビジネス両面で韓国の移動インフラを支えています。
主要区間の料金一覧
まずは旅の予算組みに直結する、主要区間の片道料金と所要時間の目安をまとめました。
| 区間 | 一般室(片道) | 特室(片道) | 所要時間目安 |
|---|---|---|---|
| ソウル→釜山 | 59,800W(約5,980円) | 83,700W(約8,370円) | 約2時間15分〜 |
| ソウル→東大邱 | 43,500W(約4,350円) | 60,900W(約6,090円) | 約1時間40分〜 |
| ソウル→慶州 | 49,300W(約4,930円) | 69,000W(約6,900円) | 約2時間〜 |
| ソウル→江陵 | 27,600W(約2,760円) | 33,100W(約3,310円) | 約2時間〜 |
| ソウル→木浦 | 53,100W(約5,310円) | 74,300W(約7,430円) | 約2時間30分〜 |
※料金は目安です。時期・列車によって変動あり。立席・自由席はさらに割安です。
日本の新幹線(東京〜新大阪 約14,720円)と比べると、KTXはかなりリーズナブルです。特室に乗ってもお得感があります。
KTXで行けるおすすめの目的地
KTXはソウルを基点に、京釜線(ソウル⇄釜山)を筆頭に湖南線・江陵線・東海線・中央線・全羅線などの路線網を展開しています。最も本数が多く初心者に使いやすいのは京釜線で、途中の水原・大邱・慶州にも停車するため、釜山以外の観光にも活用できます。
ソウルから釜山への日帰りを検討している方は、こちらの記事で現実的なプランを確認できます。

水原への行き方と1日モデルコースはこちらでまとめています。

KTXチケットの予約方法と手順

KTXは当日でも乗れますが、人気の時間帯は満席になることが多いため、事前予約が断然おすすめです。特に週末・連休・旅行シーズンは早めに押さえておきましょう。予約は乗車1か月前〜出発20分前までオンラインで可能。日本語対応サービスも複数あります。
予約サービス4つを比較
KTXのオンライン予約に使える主なサービスは4つあります。それぞれ特徴が異なるので、自分に合ったものを選びましょう。
| サービス | 特徴 | チケット形式 |
|---|---|---|
| KORAIL公式 | 最安値。会員登録が必要 | チケットデータ(スマホ表示) |
| コネスト | 日本語サポートが手厚い | バウチャー(予約確認書)を持参 |
| Trip.com | 操作が簡単。日本のサービスに近い | eチケット |
| Klook | アクティビティと一緒に予約しやすい | eチケット |
KORAIL公式は最安ですが、会員登録や決済でエラーが出て手こずる声も多く聞かれます。初めての方には、日本語で完結して操作がシンプルなKlookが総合的におすすめです。
Klookでの予約手順を5ステップ解説
実際にKlook
でKTXを予約する流れを紹介します。日本の予約サイトと同じ感覚で、5分もあれば完了します。
カレンダーから乗車日を選び、希望の時間帯と一般室/特室を選択
人数と氏名(パスポートのローマ字表記)を入力
クレジットカード等で支払い。日本円表示なので金額がわかりやすいのも安心です
アプリ・メールにeチケットが届いたら完了。印刷不要で、当日はスマホ画面を見せるだけ
予約後の変更・キャンセル規定はチケットにより異なるので、確定前に条件欄だけ確認しておきましょう。
\eチケット対応・日本語OK!/
周遊派は乗り放題KORAILパスも
釜山だけでなく複数の都市を鉄道で回るなら、外国人観光客専用の乗り放題パス「KORAILパス(コレールパス)」も検討の価値があります。
- 対象:
- KTXを含むKORAILの約80路線・600駅以上が乗り放題(SRTは対象外)
- 種類:
- 連続利用型(3日・5日)と、10日以内で使う日を選べるフレキシブル型(2日・4日)
- 指定席:
- 1日2回まで指定席を予約可能。それ以外も立席等で乗車できます
- 区分:
- 大人・子ども・ユースのほか、2〜5人グループでお得になるセイバーパスも
目安として、ソウル⇄釜山の往復(約12万ウォン)に加えてもう1都市へ鉄道移動する予定があるなら、パスの方が安くなる可能性が高いです。料金は改定されることがあるため、旅程が決まったら販売サイトで片道券の合計額と見比べてみてください。
KTXの乗り方!当日の流れ5ステップ

KTXは地下鉄のように「タッチして乗る」仕組みではありません。乗車の流れを事前に確認しておきましょう。
STEP 1:ホームを確認する
ソウル駅のKTX乗り場は2階にあります。まず乗り場エリアへ向かい、電光掲示板で自分の列車番号・出発時間・ホーム番号を確認します。電光掲示板への表示は出発約30分前から始まります。早く到着しすぎると表示されていないので、焦らず待ちましょう。チケットに記載されている列車番号と照らし合わせて確認するのがポイントです。
STEP 2:改札なしでホームへ進む
確認ができたら、そのままホームへ進みます。KTXには改札がありません。これは「信用乗車方式」と呼ばれるヨーロッパでも一般的な仕組みで、チケットの確認は車内で乗務員が行います。「改札がないと不安」という方も多いですが、ゲートもバーも何もなく、そのままホームに入れます。迷わず進みましょう。
STEP 3:号車を確認して乗車する
ホームの足元の表示と列車側面の号車表示を確認しながら、自分の席がある号車へ向かいます。ホームから車両入口へは数段のステップがあるため、大きなスーツケースは持ち上げて乗り込みます。列車は長く連結されているので、エレベーターからの移動を考えると中央あたりの号車を予約しておくと移動が楽です。
STEP 4:車内で乗務員の確認に対応する
走行中に乗務員が車内改札を行う場合があります。スマホのeチケット画面やバウチャーをすぐ出せるようにしておきましょう。念のため、モバイルバッテリーの残量も確認しておくと安心です。
STEP 5:到着・降車
目的地に到着したら降りるだけです。降車時も改札はありません。「나오는 곳(ナオヌンゴッ/出口)」の表示を目印に、そのまま出口へ向かいましょう。
座席の選び方と車内設備を解説

チケットの手配と乗り方がわかったら、あとは車内で快適に過ごすだけです。座席選びのコツと、乗車中に気になる設備をまとめて解説します。
一般室と特室はどっちがいい?
KTXの座席は大きく一般室と特室(KTX-イウムのみ優等席)の2種類です。
| 座席種別 | 配置 | 特典 | こんな人におすすめ |
|---|---|---|---|
| 一般室 | 2×2列 | なし | コスパ重視の方 |
| 特室 | 2×1列 | 水・スナック無料、シートピッチ広め | 快適に移動したい方 |
| 優等席(イウムのみ) | 2×2列 | 個人モニター・自動リクライニング | 中央線利用者 |
ソウル〜釜山は最短2時間15分ほどなので一般室でも十分快適ですが、差額2,000〜3,000円でゆったり移動したい方は特室を選んでみましょう。また、KTXの座席は半分が進行方向と逆向きに固定されていて向きを変えられません。前向き席から売れていくので、酔いやすい方は早めの予約で前向き席を押さえるのがおすすめです。
Wi-Fi・コンセント・荷物置き場
車内設備は日本の新幹線とほぼ同等と考えてOKです。
- Wi-Fi:
- 無料Wi-Fiが利用可能。ただし混雑時や山間部では不安定になることもあるので、動画視聴などはモバイル通信との併用が安心です
- コンセント:
- 座席まわりに電源プラグがあり、スマホの充電が可能です(車両により位置・数は異なります)
- 荷物置き場:
- 大型スーツケースは各車両のデッキ付近の荷物スペースへ。座席上の棚は機内持ち込みサイズまでが目安です
- トイレ:
- 車両間のデッキ部分に完備されています
車内での飲食はOK?定番のお供
KTXの車内での飲食はもちろんOKです。一部車両の連結部には軽食・ドリンクの自動販売機もありますが、種類は限られるため、乗車前に駅の売店やコンビニで買い込んでおくのがおすすめ。
ちなみに韓国の列車旅の定番のお供といえば「ゆで卵とサイダー」。駅売店でも必ず売られている昔ながらの組み合わせで、韓国ドラマの列車シーンでもおなじみです。せっかくのKTX旅、韓国式の車内おやつで気分を盛り上げてみてはいかがでしょうか。
KTXとSRT・ITXの違いを比較

ソウルから地方へ向かう鉄道はKTX以外にも複数あります。似た名前が多くて混乱しやすいので、違いを整理しておきましょう。
| 種類 | 発着駅 | 特徴 |
|---|---|---|
| SRT | 水西駅 | KTXと同様の高速鉄道。料金はやや安め |
| ITX-青春/セマウル | ソウル・清凉里など | 特急列車。KTXより遅いが路線が広い |
| ムグンファ/ヌリロ | 各駅 | 急行・普通列車。時間がかかるが安い |
KTXが新幹線のぞみなら、ITXは新幹線こだまに近いイメージです。SRTは発着が水西駅(ソウル南東部)のため、ソウル駅周辺に泊まるならKTX、江南エリア拠点ならSRTと、宿泊地で使い分けるのが正解です。
なお、KTXの車両は初代のKTX-Iから、シート改良版のKTX-山川、動力分散型のKTX-イウム、2024年登場の最新・最速型KTX-青龍まで4世代があります。同じ区間・同じ料金でも車両で快適さが変わるので、予約時に列車名をチェックしてみると通好みの選び方ができますよ。
📌 KTXを含む韓国旅行をまるっと手配したい方はHIS(エイチ・アイ・エス)へ → 航空券+ホテルのダイナミックパッケージも対応。韓国ツアーのラインナップが豊富です。
KTXのよくある質問

KTXを初めて使う方がよく感じる疑問に、まとめて答えます。
まとめ:この流れなら初めてでも迷わない
KTXは「難しそう」という印象を持つ方も多いですが、流れを把握してしまえば日本の新幹線より乗り方がシンプルと感じる方も多いです。改めて、乗車の基本フローを振り返っておきましょう。
- 事前にオンラインでチケットを購入する(Klook・Trip.com・KORAIL公式など)
- ソウル駅2階のKTX乗り場へ向かう
- 電光掲示板でホーム番号を確認する(出発30分前から表示)
- 改札なしでホームへ入る
- 号車確認→乗車→乗務員のチケット確認に対応する
- 到着後もそのまま外へ出る(降車改札なし)
KTXを使いこなせると、韓国の地方都市へのアクセスが一気に広がります。釜山・水原・慶州・江陵など、ソウルだけでは見られない韓国の魅力をぜひ体験してみてください。
行き先別の詳しいプランはこちらの記事でどうぞ。





