ソウル観光では地下鉄の存在が欠かせません。観光バスで回るツアーに参加しない限り、必ずと言っていいほど使うことになる地下鉄。ソウルの地下鉄にスムーズに乗車できるように事前に知っておきたいことをご紹介します。
ソウルの地下鉄の基本情報
ソウル観光での移動手段で欠かせないのが地下鉄です。ソウルの地下鉄は非常に発達しており、縦横無尽に路線が巡らされています。ソウルの観光スポットはほとんど地下鉄を利用して回れます。遅延することも少ないので、計画通りに観光できるでしょう。
路線は地下鉄1号線・地下鉄4号線というように番号で分かれているので、韓国語を読み解く必要もなく非常に便利です。さらに路線は色でも区別されているので、迷うことなく乗車できます。ソウル市内は1号線から9号線までの9路線が走っています。
ソウルの地下鉄路線図はこちらからチェック!
http://www.seoulmetro.co.kr/en/cyberStation.do
ソウルの地下鉄の料金
料金は距離で決まります。10kmまで定額で、それ以上になると料金が加算されていくシステムです。
1回用交通カード | T-money | |
---|---|---|
一般 (19歳以上) | 1,500W | 1,400W |
青少年 (13~18歳) | 1,500W | 800W |
子ども (6~12歳) | 500W | 500W |
こちらが10kmまでの基本料金で、5kmごとに100Wが追加されていきます。ソウル駅から江南の狎鴎亭駅まで行っても10km以内なので基本料金で行けてしまいます。そう考えると日本に比べて非常に安いですよね。
1回用交通カードというのは乗る時に都度買うカードなので、日本で言う切符ですね。T-moneyという交通ICカードを使うと割引になります。T-moneyは日本で言うSuicaやPASMOです。
海外旅行といえばHIS(エイチ・アイ・エス)!ツアーラインナップも豊富で、韓国ツアーも盛りだくさんです。航空券・ホテルの別手配にも対応しているので、自由自在に予約できます。
ソウルの地下鉄の治安は?
地下鉄と言うとどこの国でも治安を気にされるところです。アメリカの地下鉄などは注意が必要と言われますよね。ソウルの地下鉄の治安はどうでしょうか。
比較的治安は良い
ソウルの地下鉄の治安は日本と同等と考えて良いと思います。日本で地下鉄に乗っている感覚と非常に近く、基本的に治安はいい方なので警戒しすぎることはないでしょう。
どの地下鉄の駅にもしっかりホームドアが設置されているので、誰かに押されてホームに転落する恐れもありません。この点は日本よりも進んでいますね。
注意事項もあり
ただし、日本と同様に電車ならではの犯罪と言われる盗撮や痴漢行為は社会問題にもなっているようです。特に朝や夕方のラッシュ時間帯は大変混み合いもみくちゃになることもよくあるので注意が必要です。
また、どうしても無視できないのが反日問題。昨年ソウルの地下鉄に乗ったら反日CMがずっと流れていて驚きました。誰もが日本人に友好的なわけではないので、車内で大きな声で日本語の会話をしない方がよさそうと感じました。
ソウルの地下鉄の乗り方
ソウルの地下鉄は日本の地下鉄の感覚とほぼ同じなので、乗り方に困ることもないはずです。ざっくりと流れを把握しておきましょう。
路線図で行き先と乗車路線をチェックしたら、地下鉄の番号と色を辿って改札まで向かいましょう。
路線番号の案内は大きくはっきり出ているので迷うことはありません。
地下鉄に乗るためにはT-moneyもしくは1回用交通カードが必要です。T-moneyは事前にカードを準備していてチャージされていればそのまま改札にかざして通れます。
WOWPASSでもT-money機能にチャージされていればWOWPASSをかざして通れます。
T-moneyへチャージしたい時は券売機でチャージします。1回用交通カードは都度購入する必要があるので、券売機で購入します。
該当のホームで電車を待ち、電車が来たら乗車します。降りる人優先は韓国も同じですよ。
車内で行き先のアナウンスを聞き分けるのは難しいので、車内の表示板を見ておくのがベストです。
目的地で地下鉄を出る際も改札を通って外に出ます。
T-moneyカードにチャージする方法
券売機でT-moneyカードへチャージする方法をご紹介します。駅の券売機の他、T-moneyのマークがあるコンビニや路面店などでもチャージできます。
日本語が選べます。
選択画面の一番右側にあります。
ここが意外と迷うポイントです。置く場所を間違わないようにしましょう。
ウォン現金のみとなりますが、1000W単位でチャージできます。上部に現在の残高が表示されるので、それを見ながらチャージする金額を決めましょう。
選択した金額をウォンで投入します。
チャージ完了の画面に変わったら、置いてあるT-moneyカードを取り出して終了です。
1回用交通カードの購入方法
1回用交通カードの購入方法もご紹介します。ただし、T-moneyカードを使う方が乗車割引もあるのでお得ですよ。
日本語が選べます。
選択画面の一番左側にあります。
日本語を選択していても、駅名は英語表記というトラップが・・。駅名は英語表記も把握しておいた方がいいですね。
駅名を選んだら次は枚数選択の画面に移ります。枚数を選択すると左側に金額が表示されます。
1回用交通カードは1枚につき500Wのデポジットが必要になります。降車後にカードを返却するとデポジットが戻る仕組みです。
合計金額に表示された金額を投入すると1回用交通カードが出てきます。
乗る前に知っておきたいこと
ソウルの地下鉄に乗る前に知っておいた方がいいことがいくつかあります。事前にチェックしておくとスムーズですよ。
T-moneyカードを準備しておく
地下鉄に乗車する際は、都度1回用交通カードを買うよりT-moneyカードを使った方が圧倒的に便利です。1回用交通カードは乗る前に都度購入するだけではなく、都度保証金が取られるので降車時に機械に通して返金を受ける必要があります。
その点で、T-moneyであれば事前にチャージしておくとチャージした金額分は改札にタッチするだけで乗り降りできます。さらに乗車割引も適用されるので、T-moneyカードを購入する金額を差し引いてもお得でしょう。
T-moneyカードの購入方法
T-moneyカード自体は空港や駅・コンビニなどで購入できます。カードデザインのラインナップが豊富で、シンプルなデザインから人気キャラクター・K-POPアイドルのデザインまでさまざまあるので好みに合わせてチョイスしましょう。
デザインによってカードの購入金額は異なりますが、2,500W~販売されています。購入したてのカードにはまだ金額がチャージされていないので、チャージしてから使用を開始します。
5,000Wチャージ済みのT-moneyカードを事前に予約できます。データ容量無制限のSIMカードもセットになっているのでとても便利!韓国へ到着したら空港で受け取ってすぐに使えます。こちらからチェックしてみてください!
WOWPASSもおすすめ!
T-moneyカードの機能が内包されたWOWPASSというプリペイドカードも誕生しています。クレジットカード代わりに使用できる外国人旅行者専用カードで、事前チャージ方式なので使いすぎる心配もありません。
T-money機能の方にきちんとチャージしておけばWOWPASS1枚で電車も乗れて買い物もできるのでとても便利ですよ。
WOWPASSは事前に予約できます。現地で購入すると入会費5,000Wが別途かかりますが、事前に予約しておけばその時に入会費は支払いを完了させることができます。こちらからチェックしてみてください!
階段が多いので乗り換えは最小に
日本だとホームから改札階へ上がる際はエスカレーターがあることが多いですが、ソウルではエスカレーターが少なく階段がとても多いです。そのため、乗り換えが多いと階段を上ったり下りたりと体力をかなり消耗します。
余計なところでの体力消耗を防ぐために、少し時間がかかっても乗り換えの少ないルートで行くことをおすすめします。
また、大規模なターミナル駅での乗り換えはできるだけ避けた方が無難です。階段ばかりな上に路線同士がかなり離れていて移動に時間がかかります。
障害者・妊婦・高齢者専用座席は座らない
ソウルの地下鉄にも優先席がありますが、妊婦専用座席があるのも特徴的です。横並びの長いシートの一番端の1席に設けられています。
日本だと車内が空いていれば座ってしまう人も多いですが、ソウルでは優先席は原則座らないという暗黙の了解があるように感じました。気にせずに座ってしまうとトラブルにもなりかねないので優先席以外に座るようにするのが無難です。
改札間違いに注意
日本の地下鉄は同じ路線であれば改札は一つで、改札を入った後に行きたい方向の列車のホームへ向かうケースが多いかと思います。ソウルの地下鉄の場合同じ路線でも行き先によって改札から別になっていることがよくあります。
間違った改札に入ってしまった場合、10分以内に限り無料で再乗車できますが、駅員の方に「間違えたから出たい」ということを説明する必要があることも。とっさに韓国語で会話しないといけなくなります。
厄介ですしタイムロスにもなるので、改札に入る際は行き先をきちんと確認してから入ることをおすすめします。
1回用交通カードは保証金返金を忘れずに
1回用交通カードを都度購入して地下鉄に乗車する場合、都度保証金の500Wがデポジットとして取られる仕組みになっています。降車した際に、改札横にある保証金返金機に投入することで保証金の500Wがそのまま返ってきます。
1回500Wとはいえ毎回返金処理を忘れてしまうと結果的に高くついてしまうので、返金機に立ち寄るのを忘れないようにしましょう。面倒であればT-moneyカードにするのがおすすめです。
路線図アプリを入れておこう
GoogleMapを活用して海外旅行をする方が多いかと思いますが、韓国ではGoogleMapとの相性が悪く役に立たないことの方が多いです。行き方を調べられるアプリがないと不安ですよね。
ソウルの地下鉄に乗るなら韓国で開発しているアプリを入れておくのがおすすめです。今は日本語に翻訳されているアプリも多いので十分使いこなせます。定評のあるおすすめアプリを紹介するので、いずれかを選んで事前にインストールしておくとよいでしょう。いずれも無料なのでご安心ください。
まとめ
ソウルの地下鉄についてご紹介してきました。ソウルの地下鉄は日本の地下鉄と似ているので、戸惑うことは少ないはずです。地下鉄を乗りこなして少しでも多くのスポットを巡ってみてください。