「ZIPAIRは安いと聞くけど、手荷物や座席指定を追加したら結局高くつくのでは?」韓国行きの航空券を探していると、必ず出てくるのがこの疑問ではないでしょうか。
2026年6月、成田発仁川行きのZG045便(Standard席)に実際に搭乗してきました。受託手荷物と座席指定を追加して利用したので、追加料金の仕組みと実際に支払った金額、機内の快適さを本音でレビューします。
元旅行会社員の視点で、JAL・ANAなど大手キャリアやほかのLCCとの違いもあわせて解説するので、韓国行きの航空会社選びで迷っている方はぜひ参考にしてください。
この記事でわかること
- ZIPAIRの追加料金の仕組みと実際に支払った金額
- Standard席の広さ・設備の正直な感想
- JAL・ANAや他LCCとの違い
- 予約前に知っておきたい注意点
結論:ZIPAIRソウル線は誰におすすめ?

最初に結論からお伝えします。ZIPAIRソウル線は「荷物を最小限にできる人」「運賃は抑えたいけれど日系の安心感も欲しい人」には自信を持っておすすめできる路線です。
追加料金込みの総額と搭乗した感想
今回は受託手荷物と座席指定をオプションで追加し、どちらも航空券とホテルのパッケージ料金に含めて購入しました。内訳の金額が表示されたのは座席指定のみで、2席合計で960円のアップです。
そもそもZIPAIRの運賃に含まれているのは、機内持込手荷物(合計7kgまで)だけ。受託手荷物・座席指定・機内食はすべて「必要な人だけが買い足すオプション」です。逆に言えば、荷物が機内持込に収まり、座席のこだわりもなければ、運賃だけ=追加料金ゼロで搭乗できるということです。
肝心の乗り心地は、約2時間半のソウル線であれば大手のエコノミーと体感差はほとんどありませんでした。機材はJALから引き継いだボーイング787-8で、「LCC=狭くて古い機材」というイメージとはまったく別物です。
なお今回は航空券とホテルがセットのダイナミックパッケージ(Trip.com)で予約したため、往路ZIPAIR+復路ジンエアー+ドーミーインソウル江南2泊で2名合計129,230円。1人あたり約6.5万円で航空券も宿泊も収まった計算になり、コスパは十分でした。
ZIPAIRが向く人・向かない人
一方で、すべての人に合う航空会社ではありません。向き不向きを整理すると以下の通りです。
| ZIPAIRが向く人 | 向かない人 |
|---|---|
| 機内持込手荷物だけで旅行できる | お土産などで荷物が増えがち |
| 朝発でソウル初日をフル活用したい | 機内食やモニターまで求めたい |
| 外資系LCCにはやや不安がある | 追加料金の計算が面倒に感じる |
| 機内では寝るかスマホで過ごす派 | 空港にギリギリ到着しがち |
機内エンタメや食事を含めた「快適な移動そのもの」を楽しみたい方は、素直にJAL・ANAを選んだほうが満足度は高いはずです。
海外旅行といえばHIS(エイチ・アイ・エス)!ツアーラインナップが豊富で、韓国ツアーも盛りだくさんです。航空券・ホテルの別手配にも対応しているので、自由自在に予約できます。
ZG045搭乗データと支払った総額を公開

ここからは、実際の搭乗データと支払った金額を具体的に公開します。「結局いくらかかるのか」の参考にしてください。
搭乗便のスケジュールと使用機材
今回搭乗したのは2026年6月4日のZG045便。成田空港を朝に出発し、仁川空港へ午前11時台に到着するスケジュールです。使用機材はボーイング787-8でした。
午前中に仁川へ着けるので、入国してホテルに荷物を預ければ、初日の午後からソウル観光をフルに楽しめます。2泊3日の弾丸旅程との相性は抜群でした。ソウルの2泊3日プランはこちらの記事で紹介しています。

運賃・手荷物・座席指定の料金内訳
今回の予約内容と支払額は以下の通りです。
| 項目 | 内容 | 金額 |
|---|---|---|
| 予約方法 | Trip.com 航空券+ホテル | 2名合計129,230円 |
| 往路 | ZIPAIR ZG045(成田→仁川) | パッケージに込み |
| 復路 | ジンエアー LJ211(仁川→成田) | パッケージに込み |
| 宿泊 | ドーミーインソウル江南 2泊 | パッケージに込み |
| 受託手荷物 | 往路に追加 | パッケージに込み |
| 座席指定 | 48K(+610円)・48J(+350円) | 計960円(パッケージ内訳に表示) |
パッケージ予約のため航空券単体の金額は分かりませんが、燃油サーチャージがかからないのはZIPAIRの大きな強みです。大手だと運賃に加えてサーチャージが上乗せされるので、総額の差はさらに広がります。
宿泊したドーミーインソウル江南のレビューは、こちらの記事にまとめています。

成田空港でのチェックインと搭乗の流れ

ZIPAIRは搭乗までの流れにもLCCらしい特徴があります。初めてだと戸惑うポイントを、実際の流れに沿って解説します。
チェックインと手荷物を預ける手順
ZIPAIRは成田空港第1ターミナルからの出発です。LCCなのに、ジェットスターなどが使う第3ターミナルまで歩かされないのは、実際に利用して感じた地味に大きなメリットでした。当日の流れは以下の4ステップです。
駅直結なので、電車を降りてすぐチェックインに向かえます(第3ターミナルだと駅から徒歩15分ほど)
有人カウンターでの手厚い案内はない前提で、自分で操作するイメージを持っておくとスムーズ
機内持込だけの人はこのステップを飛ばして保安検査へ直行できます
朝の時間帯は混み合うことがあるため、受託手荷物がある場合は出発2時間前の空港到着が安心
注意したいのは、受託手荷物の追加を当日空港で行うと事務手数料が上乗せされる点です。荷物を預ける予定があるなら、必ず事前にWebで購入しておきましょう。
搭乗開始から出発までの実際の流れ
搭乗ゲートでの流れは、大手キャリアの感覚のままだと戸惑うポイントがいくつかあります。実際に搭乗して感じた注意点は次の3つです。
- 搭乗は機体後方の座席から始まる:
- 大手と逆の順番。今回の48列目は後方なので、早いタイミングで機内に入れました
- 前方座席は搭乗開始からしばらく待つ:
- 焦って並ぶ必要はありませんが、優先搭乗の感覚は捨てておきましょう
- 最終案内のアナウンスが早め:
- 大手のような粘り強い呼び出しは期待できません。搭乗開始時刻にはゲート前に到着しておくのが鉄則です
Standard席の広さと設備を正直レビュー

「LCCの座席は狭くてつらい」というイメージを持っている方も多いはず。実際に約2時間半座ってみた感想を、良い点も気になる点も隠さずお伝えします。
座席の広さとリクライニングの体感

Standard席の座り心地は、正直「大手のエコノミーとほぼ同じ」でした。もともとJALで使われていた787-8ということもあり、シートの作りはしっかりしています。
身長にもよりますが、膝が前の座席に当たって窮屈という感覚はなく、2時間半のフライトなら快適に過ごせるレベルです。ハワイ便などの長距離だと感じ方は変わると思いますが、ソウル線に限れば座席の狭さを理由に避ける必要はないと感じました。
Wi-Fi・空調・収納など機内設備

座席にモニターはありませんが、代わりに全便でWi-Fiが無料で使えます。自分のスマホで動画や音楽を楽しむスタイルなら、モニターがなくても困りません。
さらに座席上部には個別空調があり、温度調整がしやすいのも地味にうれしいポイント。スマホを置けるホルダーもあるので、短距離線の設備としては十分すぎる内容です。
気になった点と次に選びたい座席
気になった点も正直に挙げると、後方座席は降機が最後になることです。仁川到着後、入国審査に並ぶ順番が遅くなるので、到着後の時間を優先するなら前方座席のほうが有利です。
今回の48K・48Jは後方ゆえに指定料金が安く(610円・350円)、先に搭乗できるメリットもありました。コスパ重視なら後方、到着後の時短重視なら前方と、目的で選び分けるのがおすすめです。
機内食なしでも平気?機内販売と持ち込み

ZIPAIRの機内食は事前予約制の有料サービスです。今回は機内食なしで搭乗しましたが、結論から言うと、ソウル線ならまったく問題ありませんでした。
機内食なしで過ごした実際の感想
飛行時間は約2時間半。シートベルトサイン消灯後の実質的な自由時間を考えると、食事をゆっくり取る時間はそもそも長くありません。
朝のうちに空港で軽く食べておけば、機内では飲み物だけで十分。到着後すぐにソウルで本場の韓国料理を食べられると考えれば、機内食を我慢するデメリットはほぼないと感じました。
持ち込みのコツと機内販売メニュー
飲食物は機内に持ち込めるので、保安検査後のコンビニで調達しておくのがおすすめです。空のボトルを持参して、搭乗口付近の給水機で水を入れておく小ワザも使えます。
機内販売を利用したい場合は、機内Wi-Fiに接続して自分のスマホから注文するスタイル。座席で完結するので、CAさんを呼び止める気まずさがないのは便利でした。
手荷物・座席指定など追加料金の注意点

ZIPAIRで失敗しないための最重要ポイントが追加料金の仕組みです。予約前に必ず押さえておきましょう。
手荷物の無料枠と受託手荷物の料金
無料で持ち込めるのは、機内持込手荷物2個・合計7kgまで。これを超える場合は追加料金が発生します。
| 手荷物の種類 | 条件 | 料金 |
|---|---|---|
| 機内持込(無料枠) | 2個・合計7kgまで | 無料 |
| 機内持込の重量追加 | 合計15kgまで拡張 | 成田発ソウル行き2,000円 |
| 受託手荷物 | 重量帯ごとの事前購入制 | 路線・重量で変動 |
注意したいのは、機内持込の重量追加は出発24時間前までにWebで購入が必要な点。当日空港では対応してもらえません。韓国はコスメやお菓子などお土産で荷物が増えやすいので、帰りの荷物量まで想定して往路から受託手荷物を付けるかを判断しましょう。
座席指定の料金と追加するタイミング
座席指定をしなければ料金はかからず、チェックイン時に自動で割り当てられます。ただし2名以上の旅行で隣同士に座りたいなら、指定しておくのが安心です。
料金は席の場所によって異なり、今回のように後方席なら数百円程度から指定できます。非常口座席や前方席は高めの設定です。2席指定しても960円で済んだので、隣同士の安心感を考えれば十分安い出費だと感じました。
JAL・ANAや他LCCとの総額比較

「結局どの航空会社が正解なのか」を、大手キャリアと他のLCCそれぞれと比較して整理します。
大手キャリアと比べて総額いくら違う?
大手とZIPAIRの違いは、運賃に何が含まれているかです。
| 項目 | ZIPAIR | JAL・ANA |
|---|---|---|
| 燃油サーチャージ | なし | あり |
| 受託手荷物 | 有料 | 無料枠あり |
| 座席指定 | 有料(未指定なら無料) | 原則無料 |
| 機内食 | 有料・事前予約制 | 無料 |
| 座席モニター | なし(Wi-Fi無料) | あり |
受託手荷物と座席指定を追加しても、燃油サーチャージ込みの大手運賃より総額が安くなるケースがほとんどです。「サービスの差額」と「価格の差額」を天秤にかけて、2時間半の移動にどこまで払うかで判断しましょう。安く韓国へ行く方法は、こちらの記事でも詳しく検証しています。

他のLCCと比較したZIPAIRの強み
今回の旅程では復路にジンエアー(LJ211)を利用したので、韓国系LCCとの違いも体感できました。ZIPAIRの強みは、日系ならではの丁寧なアナウンスと、787-8という新しめの機材、そして無料Wi-Fiです。
一方、韓国系LCCは日本発の時間帯や運賃で有利な便も多く、片道ずつ使い分けるのが賢い選択肢。以前搭乗したチェジュ航空の搭乗記もあわせて参考にしてください。

ZIPAIRソウル線のよくある質問

最後に、ZIPAIRソウル線を検討している方からよく挙がる疑問をまとめます。
予約前に知っておきたい質問
まずは予約段階でつまずきやすいポイントから。ここを押さえておけば、当日焦ることはありません。
仁川空港到着後の移動と両替の質問
続いて、仁川空港に到着してからの疑問です。移動と両替は事前準備で差がつくポイントなので、搭乗前に済ませておきましょう。
まとめ:ZIPAIRソウル線の総評
ZIPAIRソウル線は、追加料金の仕組みさえ理解すれば「大手並みの安心感を格安で買える」路線でした。今回は受託手荷物と座席指定を追加しましたが、それでもパッケージ全体で2名129,230円と、費用を抑えながら快適に移動できています。
最後に要点をまとめます。
- 追加料金は「必要な分だけ買う」仕組み。荷物が少なければ追加ゼロも可能
- LCCなのに成田は第1ターミナル発着。第3ターミナルまで歩く必要なし
- 座席は大手エコノミーとほぼ同等。モニターなしでもWi-Fi無料でカバー
- 受託手荷物と機内持込の重量追加は、事前のWeb購入が必須
- 搭乗は後方座席から。最終案内が早いので時間厳守
- ソウル線なら機内食なしで問題なし
元旅行会社員として正直に評価すると、2時間半のソウル線でフルサービスに払う差額の価値は、ほとんどの人にとって大きくありません。次回の韓国行きでも、時間帯が合えば迷わずZIPAIRを選びます。
どこに泊まるか迷っている方は、ソウルの宿泊エリア比較もあわせてどうぞ。





